須貝龍(すがいりょう)選手が出場するスキークロスは、スタートからゴールまで見逃せない競技です。
スタートで出遅れた選手が逆転し1位でゴールする場合もあれば、先頭がゴール直前で転倒し最下位になる場合もあります。
スキークロスは、最後まで何が起こるかわからないのが魅力です。
この記事では、スキークロスのルールと選手の特徴をご紹介します。
【この記事でわかること】
- スキークロスはシンプルなルールで、観客にもわかりやすい競技
- スキークロスの選手は他のスキー競技からの転向組が多い
この記事を読めば、スキークロスをより楽しんで観戦できますよ!
レース中の5つの見どころもご紹介するので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
スキークロスはどんな競技?
スキークロスは、スキー・フリースタイル競技種目の1つです。
2010年のバンクーバーオリンピックからオリンピックの正式種目となりました。
まずは、スキークロスのルールや選手の特徴をご紹介します。
スキークロスのルール
スキークロスは、選手4名が同時にスタートし、コースを速く滑り降りた着順で勝敗が決まります。
ただし、コースを単純に滑り降りるわけではありません。
約1キロメートルあるコースには、カーブや連続した起伏、ジャンプなどのセクションと呼ばれる障害があります。
多くのセクションをクリアしながら、ゴールまで速く滑り降りる競技です。
別名、雪上の障害物競走と呼ばれていますよ。
スキークロスの大会は以下のとおりに進みます。
ルール | |
---|---|
予選 | 1名ずつ滑走するタイムレース タイムの速い上位32名が1回戦進出 |
1回戦 | 予選のタイム順で決定した組で着順を競う 組の先着2名が準々決勝進出 |
準々決勝 | 組にわかれて着順を競う 組の先着2名が準決勝進出 |
準決勝 | 1組4名で着順を競う 組の先着2名が決勝進出、敗れた4名は5~8位決定戦 |
5~8位決定戦 | 準決勝で敗れた4名で着順を競う 着順で順位が決定 |
決勝 | 最後まで勝ち残った4名で着順を競う 着順で順位が決定 |
スキークロスは1分前後かかるレースを計5回行い、順位を決める競技です。
オリンピックでは、予選から決勝すべてのレースをなんと1日で行います。
決勝まで進んだ選手は1日で計5回滑走するのです。
自分の力を瞬時に出せる瞬発力と何度も滑走できる体力が勝敗をわけるポイントですね。
スキークロスの選手は転向組が多いってホント?
スキークロスは他のスキー競技から転向する選手が多いです。
実際に、オリンピックに出場した日本人選手や世界のトップスキークロスプレイヤーも、他のスキー競技で活躍していた選手が多いですよ。
なぜ、スキークロスは転向組が多いのでしょうか?
スキークロスに転向組が多い理由は、他のスキー競技と比べてチャレンジしやすい環境だからです。
他のスキー競技は速さまたは技術のどちらかに偏る競い方が多いため、求められるスキルが異なります。
一方で、スキークロスは速さと技術のどちらも必要となるため、転向後もこれまでのスキルが活かせるのです。
スキークロスのスキルはもちろん磨いていかなければなりません。
しかし、転向前の競技経験である程度スキルの土台はできています。
よって、スキークロスは比較的、挑戦しやすい競技と言えるのですね。
実はスキークロス出場の須貝龍選手も転向組!
実は、スキークロスに出場する須貝選手も転向組です。
続いて、須貝選手の経歴とスキークロスに転向した理由をご紹介します。
須貝龍選手のプロフィール
須貝選手は、1991年12月11日生まれの新潟県出身です。
チームクレブに所属しています。
スキークロスに転向する前は、アルペンスキー競技で活動していました。
【アルペンスキー競技とは?】
傾斜のあるコースを旗門を通過しながら滑り降りるタイムレース競技。
須貝選手は、アルペンスキーの高速系と呼ばれる種目で活躍していた選手です。
全日本選手権や海外の大会で何度も表彰台にのぼるほど実力がありました。
2019年にスキークロスへ転向後は、大会に出場しながらスキルと経験を積み、わずか2年で準優勝するほど実力を伸ばしています。
スキークロス界でも注目されている選手です。
須貝龍選手がスキークロスに転向した理由
須貝選手はアルペンスキー競技の実力が十分にあるのになぜ、スキークロスへの転向を決意したのでしょうか?
須貝選手がスキークロスに転向した理由は、世界一になる夢を実現するためです。
須貝選手は、アルペンスキー競技で2018年の平昌オリンピックを目指していました。
ところが、惜しくも出場は叶わず……。
自分の成長を感じながらも、トップとの差を感じたそうです。
残りのスキー人生を考えたときに、夢を叶える期間が限られていると感じた須貝選手。
夢を実現するために、スキークロスへ転向を決めたのです。
スキークロスの5つの見どころ
最後に、レースを観るのがさらに楽しくなるスキークロスの見どころを5つご紹介します。
- スタート
- カーブ
- 連続した起伏
- ゴール前のジャンプ
- ゴール
それぞれ解説しますね。
スタート
最初の見どころは、選手4名が同時に飛び出すスタートです。
最初でつまづくとスピードにうまく乗れず、目の前のセクションでとても苦労します。
最高のスタートでセクションに上位で入れるのが理想ですね。
ちなみに、スタートは選手が横並びなので、接触が起こりやすいポイントです。
選手同士が接触しないかハラハラする場所ですね。
カーブ
スキークロスのセクションの1つがカーブです。
正式にはコーナー(バンク)と言います。
コーナーでは、選手同士の駆け引きが見どころです。
コーナーはインコース(内側)を回ると有利なので、直前で内側を取り合うバトルが毎回繰り広げられます。
また、先頭がインコースを守っても、コーナーの出口ではどうしてもアウトコース(外側)へ出てしまうものです。
先頭がアウトコースへ出た瞬間をねらい、後方の選手が後ろから抜くこともあります。
レースの状況によって戦略は変わります。
選手が即座にどう動いていくのか注目です!
連続した起伏
スキークロスのセクションには、連続した起伏もあります。
連続した起伏をウェーブと呼びます。
ウェーブは選手がどのように滑り進めていくのかが見どころです。
ウェーブの滑り方にルールはありません。
滑って進むかあるいはジャンプするのか、ウェーブに入る体勢やスピードで攻略方法は異なります。
同じコースでもレースによって進み方は全然違いますよ。
レースや選手によるウェーブの攻略方法の違いも楽しめますね!
ゴール前のジャンプ
ゴール前には大ジャンプできる台があります。
速くゴールするためには飛ぶ距離や高さをできるだけ抑えるのが有利です。
ゴール直前なので、先頭がミスをすれば順位が変わる可能性もあります。
スキークロスは、最後まで何が起こるかわかりません。
ゴール前の大ジャンプも注目です!
ゴール
大ジャンプからゴールする瞬間も見逃せません。
スキークロスは、体の一部がラインを横切った時点で着順が決まります。
したがって、選手は手をのばしてゴールするのが基本です。
レースによっては写真判定でないと順位が決まらない場合もあります。
最後まで白熱した接戦が楽しめますよ!
須貝龍選手が出場するスキークロスとは?5つの見どころのまとめ
今回は、須貝選手が出場するスキークロスの魅力と5つの見どころをご紹介しました。
- スキークロスのルール
- 須貝選手をはじめとする転向組がスキークロスに多い理由
- スキークロスの5つの見どころ
スキークロスは、レースごとにさまざまなドラマが生まれます。
何が起こるかわからないため、最初から最後まで目が離せない競技です!
須貝選手をはじめとした日本代表も応援しつつ、レースにも注目して観戦してみてくださいね。
他にも北京オリンピック関連の記事をアップしているので、お時間があればぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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