コーヒー豆を食べるとどうなる?眠気覚ましだけじゃない健康効果も!

コーヒーが好きで普段から飲んでいる方は多いですよね。

では、コーヒー豆を食べたことがある方はいますか?

「コーヒー豆をそのまま食べたら体に悪くない?」

と思っているあなた。

コーヒー豆は食べても大丈夫!

コーヒー豆を食べるとどうなるのか、成分や体に与える影響、豆の選び方をお伝えします。

目次

コーヒー豆は食べることができる【焙煎豆の成分】

コーヒーはもともと薬として飲まれていたのを知っていますか?

どのような成分に健康効果があるのか気になりますよね。

コーヒーの成分で有名なのはカフェインですが、他にもさまざまなものが含まれています。

焙煎によって成分に変化が起こるので、焙煎後のコーヒー豆の成分をご紹介します。

焙煎豆の成分

成分含有量
全多糖類24.0~39.0%
少糖類0~3.5%
脂質14.5~20.0%
遊離アミノ酸0%
タンパク質13.0~15.0%
クロロゲン酸1.2~1.3%
カフェイン~1.0%
トリゴネリン0.5~1.0%
脂肪族酸1.0~1.5%
無機成分3.5~4.5%
腐食酸16.0~17.0%
参考:全日本コーヒー協会「コーヒー豆の成分」

次に、コーヒー豆に含まれる成分の意外な健康効果をご紹介します。

コーヒー豆を食べると得られる健康効果

コーヒーが体に悪いと言われていた時期もありましたが、今では健康効果が見直されて医学的な研究も進んでいます。

眠気覚ましにコーヒーを飲む方も多いと思いますが、それはカフェインによるもので、他にも体にいい効果がいろいろあるのです。

カフェイン

眠気覚ましや利尿作用によるむくみ解消の他に、自律神経の働きを整えて集中力を高める運動機能を向上させる効果もあります。

コーヒを飲む人は、飲まない人より皮膚がんを発症するリスクが低いとも言われています。

クロロゲン酸

クロロゲン酸とはポリフェノールの一種で、抗酸化作用があります。

シミやシワの原因となるメラニンの生成を抑制するので美容効果が期待できますね。

他にも、心筋梗塞や脳卒中などの原因となる動脈硬化を抑える、糖分の吸収を遅らせて食後の血糖値の上昇を抑える、副交感神経を刺激して血圧を下げる体脂肪の分解を促すなどの効果がありますよ。

 ポリフェノールはほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分で、自然界に5,000種類以上あると言われていますが、食品のなかで1番含有率が高いのがコーヒーなのです。

ワイン150mlに含まれるポリフェノールは300〜450mgですが、コーヒー150mlには1gも含まれています。

トリゴネリン

中性脂肪の増加を防ぐ大腸がんを防ぐ血圧を下げる血液をサラサラにするなどの効果があります。

加熱するほど成分が増えるので、深煎りの豆のほうが多く摂取できますよ。

コーヒー豆にたくさんの健康効果があるのは嬉しいですね。

続いては、健康を害する恐れがある成分についてもお伝えします。

コーヒー豆は食べすぎると体に良くないの?

コーヒー豆は取りすぎることで体に悪影響を起こす成分があります。

カフェイン

カフェインが体にいいとお伝えしましたが、たくさん取れば健康になるわけではありません。

過剰摂取するとめまい、心拍数の増加、不安、震え、不眠などが起こります

また、妊婦が取りすぎると胎児の発育を阻害する可能性もあるので注意しましょう。

カフェインの摂取に関しては、注意喚起がなされている国もあります。

カナダでは、健康な大人は1日当たり400 mgまで、欧州食品安全機関(EFSA)は、体重70 kgの大人で1回当たり200 mgまでであれば健康には影響しないとしています。

「コーヒーにはどれくらいカフェインが入ってるの?」

「コーヒー豆は食べないほうがいい?」

と気になりますよね。

コーヒーには9割のカフェインが抽出されるので、コーヒーを飲むのもコーヒー豆を食べるのも、カフェイン摂取量にあまり差はありません。

コーヒー100mlのカフェイン量は60mg  (10gの豆を熱湯150mlを使用して抽出した場合)

つまり、カップ一杯分のコーヒー(150ml)ならカフェイン量は90mgですね。

1日20g〜30gほどならコーヒー豆を食べても問題ないですが、食べにくいのでほどほどに。

また、空腹時に食べすぎると胃もたれを起こして呑酸(どんさん)が出ます。

口臭の原因になるので気をつけましょう。

残留農薬

 コーヒーを栽培するときに使った農薬は、最終的にコーヒー豆になってもある程度は残ります。

これを残留農薬と言いますが、食品の輸入は残留農薬の限度量が決められていますし、常温や焙煎過程で揮発する農薬が使われているといいます。

そこまで体に影響はないと考えられますが、気になる人はオーガニックコーヒーを選ぶといいですね。


次は、コーヒー豆の選び方をお伝えしたいと思います。

コーヒー豆は品種と焙煎度合いで味が変わる

コーヒー豆は、コーヒーノキという植物のコーヒーチェリーと呼ばれる実のなかにある種子です。

「コーヒー豆」といってもマメ科の植物ではありません。

焙煎したコーヒー豆を食べると、カリッとして苦味よりも香ばしさが感じられておいしいです。

豆の品種と焙煎度合いで好みのものを探しましょう。

コーヒー豆の原種は3種類

アラビカ種流通量の70%豊かな香りと酸味200種以上ある高品質なコーヒーの主流
ロブスタ種流通量の20%カフェインが多いインスタントコーヒーや安価なブレンドに使われる
リベリカ種流通量の10%苦味が強い主にヨーロッパで消費される

ちなみに、コーヒーの王様ブルーマウンテンは品種ではありません

アラビカ種から派生したティピカという品種のなかの銘柄で、ジャマイカのブルーマウンテン地区で育った豆につけられる銘柄です。

焙煎(ロースト)とは

コーヒーの生豆を炒ることを焙煎といい、焙煎度合いによって味わいが変わります。

生豆は薄い黄緑色をしていて、焙煎作業によってコーヒーの香ばしさやコクが生まれ豆も茶色く色づきます。

浅煎りライトローストコクや香りが薄い この状態はほとんど流通されない
シナモンロースト少し香りがで始めた状態 飲むには不向き
ミディアムロースト飲み物として用いられるのはこのくらいから
中煎りハイローストミディアムローストよりも香りと酸味が感じられる
シティロースト酸味とコクのバランスがいい
フルシティローストコクのなかに苦味が出はじめる
深煎りフレンチローストしっかりとしたコクとやわらかい苦味がある
イタリアンロースト深入りの最上級 少し焦げたような香りと刺激的な苦味がある

生豆は硬くてたべられませんが、焙煎が深くなるほど水分が抜けてカリッとした食感になり食べやすいですよ。

コーヒー豆にもっとこだわりたい人はコレ

スペシャルティコーヒー

トレーザビリティ(品質や生産方法)が明確な最高級豆のことで、カッピング審査(コーヒーのテイスティング)で高評価を受けた豆のこと。

100g1000円以下で手に入りますよ。

コピ・ルアク

インドネシアのジャコウネコのフンから取り出したコーヒー豆です。

「ネコのフン?汚くないの?」

と思いますよね、でも安心してください。

コーヒーチェリーは果肉の内側にある皮が硬く、ジャコウネコが食べても消化されないため、種子部分は皮に覆われた状態で排泄されます。

フンから取り出し、きれいに洗ってから皮を脱殻してコーヒー豆になるので、飲んだり食べたりしても問題ありません。

独特の香りと味わいがあるコーヒーで高値で取引されているため、ニセモノも出回っています。

続いては、そのまま食べるよりもっとおいしくコーヒー豆を味わう方法をお伝えします。

コーヒー豆のもっとおいしい食べ方

コーヒー豆をそのまま食べてもいいのですが、実はもっとおいしく食べる方法があります。

コーヒービーンズチョコレート

コーヒー豆をチョコレートでコーティングしたもので、スーパーやコンビニで買うことができます。

コーヒー豆に溶かしたチョコレートを絡めるだけなので、かんたんに手作りすることもできますよ。

コーヒーピクセル

見た目は板チョコそのものだけど、数種類のコーヒー豆とココアバターを合わせて作った食べるコーヒーです。

エスプレッソコーヒー1杯分のカフェインが含まれ、強めのコーヒーの味ですが、後味が甘いので食べやすいです。

アイスクリームやケーキにふりかける

豆をコーヒーミルで粗くひいてから、アイスクリームにかけるとおいしいです。

バニラアイスやチョコレートアイス、チョコレートケーキによく合いますよ。

コーヒー豆は食べられる!

コーヒー豆について、健康効果や食べ方をお伝えしました。

  • コーヒー豆に含まれるカフェインやポリフェノールには、美容・ダイエット・動脈硬化の抑制などの効果がある
  • カフェインや残留農薬が気になる方は、食べすぎないようにしたり、オーガニックの豆を選んだりするといい
  • コーヒー豆は、品種や焙煎度合いで味わいが変わる
  • コーヒ豆をおいしく食べられるお菓子がある

実は、コーヒ豆を食べることで、コーヒーには抽出されないタンパク質を取ることもできます

コーヒー豆の素晴らしさをお伝えしましたが、コーヒー豆にバランスの良い食事と運動を組み合わせるのが効果的です。

甘いコーヒーを飲んでいる方は、たまには豆をそのまま味わってみてはいかがでしょうか。

おいしいドリップコーヒの入れ方がわかります。


コーヒーの少し変わった飲み方を紹介しています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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