近年、健康志向の高まりから「飲む点滴」として人気のある甘酒。
それほど、体によいものなら「ぜひ飲んでみたい」と思う方も多いのではないでしょうか?
はじめて買おうと思ったときに
「どこで売ってるのかな?」「売り場はどこ?」
と、名前に「酒」とつくだけに、つい迷ってしまいますよね。
また、甘酒には、2種類あることをご存じですか?
甘酒の詳しい効能について、気になる方も多いでしょう。
そんなあなたのために、甘酒好きで、毎日愛飲している筆者が、甘酒についてわかりやすく解説します。
- 甘酒の種類と効能
- 甘酒の売り場
- オススメの飲み方と注意すべきこと
- 家庭でできる甘酒の作り方
ぜひ、最後までお読みくださいね。
甘酒の種類は2つ
まず、甘酒の種類からみていきましょう!
甘酒は、酒粕甘酒と米麹甘酒の2種類あります。
同じ甘酒という名前ですが、製造工程は、まったく異なります。
2つの違いを教えて下さい。
酒粕甘酒
日本酒を作るときには、次のような工程があります。
米を発酵させる➡【もろみ】ができる➡しぼる➡日本酒ができる
このとき、残ったしぼり粕が【酒粕】です。
そして、酒粕に砂糖と水を混ぜたものが、酒粕甘酒となります。
糖分は、製造過程でお酒の方にもっていかれるので、甘味がありません。
飲みやすくするために酒粕甘酒には、砂糖を加えています。
また、酒粕甘酒には、1%以下のアルコール分が含まれています!
そのため、以下のことに注意が必要です。
- 赤ちゃんや子供には、与えない。
- 車を運転する前には、飲まない。
※補足:日本の酒税法では、「アルコール分1%未満の飲みものは、酒類に含まれない」とされています。
酒粕甘酒は、微量のアルコールが含まれていますが、清涼飲料水と表示されています。
米麹甘酒
米麹甘酒は、蒸した米に麹菌を付けた米麹に、お湯を加え、一晩おくことで出来上がります。
発酵の段階で、甘酒の原料である米のでんぷんがブドウ糖に変化し、甘味がでます。
そのため、砂糖を加えなくても自然な甘みが味わえるのが特徴です。
また、ビタミンやミネラルが豊富で、私たちの体を動かすのに必要な必須アミノ酸(9種類)が含まれます。
栄養素を速やかに吸収することから、米麹甘酒は、「飲む点滴」と呼ばれるようになりました。
アルコール分を含んでいないため、赤ちゃんや妊婦さん、お酒が苦手な方でも安心して飲むことができます。
甘酒の選び方
このように酒粕甘酒と、米麹甘酒は、それぞれ特徴があります。
どちらにしても、表示内容をよく見て、お好みやニーズに合った甘酒を選びましょう。
また、選ぶ時には、添加物のないシンプルな材料で作られたものがオススメです。
さらに米麹甘酒は、使う米によって味わいも異なります。
長く付き合っていくために、お好みの甘酒をみつけてくださいね。
甘酒の効能
甘酒はとても栄養価が高いというのは、聞いたことがあるでしょう。
具体的にどんな効果があるのか、表にまとめてみました。
栄養素 | 役 割 | 効 能 | 酒粕甘酒 | 米麹甘酒 |
ブドウ糖 | 脳のエネルギー源となる | 脳の活性化、疲労回復 | × | 〇 |
9種アミノ酸 | たんぱく質を作る | 髪の毛、爪、筋肉を作る | 〇 | 〇 |
食物繊維 | 腸内環境を整える | 便通改善 | 〇 | △ |
オリゴ糖 | 善玉菌のビフィズス菌を増やす | 腸内環境を整え、免疫力UP | 〇 | 〇 |
ビタミンB1 | ブドウ糖をエネルギーに変える | 疲労回復 | 〇 | 〇 |
ビタミンB2 | 発育促進 | 筋肉、肌、髪の細胞を再生 | 〇 | 〇 |
ビタミンB6 | エネルギー代謝を助ける | 美肌、美髪効果 | 〇 | 〇 |
ビタミンE | 体内の脂質の酸化を防ぐ | 悪玉コレステロールの減少 | × | 〇 |
コウジ菌 | メラニンを作るのを防ぐ | 美白効果、免疫力UP | △ | 〇 |
レジスタントプロテイン | 脂質を体外に排出する | 悪玉コレステロールの減少 | 〇 | △ |
米麹甘酒には、ブドウ糖が豊富に含まれており、脳を活性化させ、エネルギーをチャージするのに最適です。
一方、酒粕甘酒は、レジスタントプロテインという腸内で分解吸収されにくい希少なたんぱく質を多く含んでいます。
脂質を体内に排出する働きがあるため、ダイエットにも効果的といわれていますよ。
いずれもビタミンB群や体内では作れない9種類のアミノ酸を含む栄養豊富な食材です。
びっくりするほどたくさんの効果があるのですね!
さっそく、飲んでみたくなりました。
甘酒はどこで売ってる?
さっそく甘酒を試してみたいのですが、どこに行ったら買えるのですか?
甘酒は、スーパー、コンビニ、酒屋さん、通販などで手軽に買えます。
意外とどこにでも売ってるのですね。
コンビニなら手軽に買えそう。
甘酒は、種類も豊富で、保存方法や用途によって、置いてある場所も違います。
ひとつずつみていきましょう。
保存方法の違いについて
まず、保存方法で分けてみます。
甘酒は、種類も豊富で、保存方法や用途によって、置いてある場所も違います。
●常温保存できるもの‥‥ビン入り、缶入り、紙パック入り、粉末の袋入り、フリーズドライ
●冷蔵保存が必要なもの‥‥要冷蔵のドリンク、スティック状のゼリータイプ
常温保存できるものが多いですね。
甘酒の売り場
つぎに、売り場をみていきましょう。
スーパーマーケット
筆者がよく利用している、全国展開のスーパーマーケットに行ってみました。
お店によって、売り場に違いはありますが、参考にしてみてくださいね。
まず、冷蔵保存のものは、お豆腐や納豆があるコーナー付近にありました。
常温保存できる紙パックのものは、牛乳コーナー近くの常温の棚に並んでいます。
1リットルのビン入りのものは、お醤油やお酢のコーナー。
そして粉末タイプやフリーズドライ、缶入りのものは、お菓子作りのコーナーと、あちらこちらにありました。
あらためて種類の多さに圧倒されました!
それだけニーズがあるということですね。
コンビニエンスストア
筆者が立ち寄ったコンビニには、2種類の甘酒が、それぞれ違う棚に並んでいました。
1つは、常温保存できる190mlのワンカップのもの(酒粕甘酒)がお酒と並んで、おつまみの常温の棚に。
もう1つは、保温の棚に、190ml缶(米麹+酒粕W仕込み)が、保温中でした。
どちらもすぐに飲みたい方のために、飲み切りサイズのものが売られていましたよ。
お店によって置き場所に違いがありますので、わかりにくいときは、お店の方にたずねてみてくださいね。
酒蔵
酒蔵では、こだわりの米を使った独自の甘酒が買えます。
お店の方からこだわりの特徴が聞けたり、そこでしか買えないという魅力があります。
旅行に行ったときなど、立ち寄ってみるのもいいでしょう。
甘酒のオススメの飲み方
甘酒は、いつ飲んでも良いのですが、飲むなら効果的なタイミングで飲みたいですよね。
飲む目的によっても、かわってきますよ。
そうですね。
もっと詳しく教えてください。
甘酒を飲むタイミングは?
まず、飲むタイミングについてご説明しますね。
朝に飲む
代謝を上げ、脳を活性化させ、目覚めがスッキリします。
朝食前に飲むと、食欲を抑えられるという効果が期待できるでしょう。
しかし、空腹時に飲むと血糖値が急上昇し、肥満の原因にもつながります。
気になる方は、朝食後に飲むのがオススメです。
昼に飲む
集中力を高め、午後からのパフォーマンスをアップしたい方にオススメです。
ブドウ糖とビタミンB1の働きにより、脳が活性化されます。
夜に飲む
リラックスをしたい人や、寝つきを良くしたい人は、夜に飲みましょう。
甘酒に含まれているGABAなどの物質が、ストレスを緩和し、一日の疲れた体を癒します。
しかし、ダイエットしたい方には向きません。
注意すべきこと
体に良いからと、大量に飲むのはNGです。
良質ではありますが、糖分の過剰摂取になってしまいます。
1日の適量は、コップ1杯の200ml程度。
2回に分けて飲んでもOKです。
オススメのアレンジ方法
毎日、飽きずに飲み続けるためには、ひと工夫してみましょう。
簡単なアレンジ方法をご紹介しますね。
- ホット甘酒‥‥人肌にあたためる。
- 甘酒ミルク‥‥1:1などお好みの割合で割る。
- 甘酒豆乳‥‥1:1などお好みの割合で割る。
- はちみつ生姜甘酒‥‥はちみつ、生姜、甘酒を適量混ぜる。
- 甘酒のソーダ割‥‥1:1などお好みの割合で割る。
なるほど、アレンジすると飽きずに続けられそうですね。
筆者は、生の酒粕をお湯で溶かしたものに米麹甘酒で甘味を足して飲んでいます。
どちらの効果も得られ、一石二鳥と自負しています。
このほかに、お料理にも使えますよ。
お肉やお魚をつけこんだり、お砂糖代わりに使ったりと、工夫次第で万能調味料として活躍の幅も広がります。
甘酒を作ってみましょう!
甘酒は、市販で買うと1本(1Ⅼ)600円~1000円前後のお値段です。
価格の面から、毎日続けるのはハードルが高いと感じられる方も多いでしょう。
甘酒を手作りすれば、コストはおさえられ、フレッシュな酵素も取り入れられます。
さらに栄養価アップという、うれしいメリットもありますよ。
甘酒は、家庭で手軽に手作りできます。
酒粕甘酒と米麹甘酒、それぞれの作り方をご紹介しましょう。
酒粕甘酒の作り方
- 酒粕:50g(スーパーなどで購入)
- 水:200㏄
- 砂糖:40g
- 塩:少々
- 水200㏄を鍋に入れる。
- 酒粕50gをちぎって鍋に入れる。
- 弱火にかける。
- お玉で酒粕をおしつぶしながら混ぜる。
- 酒粕が溶けたら砂糖40gを入れ、混ぜる。
- 火を止めて塩少々を入れる。
- お好みですりおろしのしょうがなど加えてもOK。
米麹甘酒の作り方
いろいろな作り方がありますが、この記事では、炊飯器を使った方法をご紹介します。
冷蔵庫で1週間、冷凍庫で2ヶ月間程度、保存可能です。
- 米:1合(150g)
- 米麹:200g(スーパーなどで購入)
- 炊飯器に米1合を入れ、3合の目盛りの水加減で、おかゆを炊く。
- 炊きあがったおかゆが入った窯を、ボウルに入れて流水にさらす。
- 約60℃になるまで、かき混ぜながらおかゆを冷ます。
- 窯に米こうじを加えて混ぜ合わせる。
- 炊飯器のふたを開けたままふきんをかけ、保温モードで発酵を促す。
- 途中でかき混ぜながら6~8時間発酵させて完成。
温度管理が心配な方は、市販のヨーグルトメーカーを使うと手間いらずです。
米麹を買うときのポイントについては、次の記事を参考にしてくださいね。
甘酒はどこで売ってる? まとめ
甘酒をさまざまな角度からみてきて、次のようなことがわかりました。
・甘酒は、酒粕甘酒と、米麹甘酒の2種類ある。
・いずれも必須アミノ酸やビタミンB群を豊富に含む。
・甘酒は、スーパーやコンビニ等で手軽に買えるが、置き場所が様々である。
・酒蔵では、独自の甘酒を買うことができる。
・1日の適量は200ml。
・自宅で手軽に手作りできる。
甘酒は、日本独自の発酵文化が生み出したスーパーフードです。
食欲がないときや、体力が落ちている時にもその効果を発揮します。
しかし、飲み過ぎると糖分の取りすぎになってしまいます。
1日の適量を守り、普段の食事にプラスして、継続していきましょう。
あなたもさっそく、甘酒をライフスタイルにとりいれて「健康美人」をめざしてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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