食器洗いは毎日の仕事。その時使うスポンジは、日を追うごとにどんどん汚れてボロボロになっていき、管理のしかたや季節によっては
「昨日おろしたばかりなのにもうイヤなニオイがする…」
なんてことも…
私の家では、少しでも清潔に・長く使えるようにするつもりで、煮沸したあと洗濯バサミで挟んで日光に当てたりしていたのですが、実は
- 煮沸
- 天日干し
- 乾かす際に洗濯バサミに挟む
というのはスポンジの傷みを早めたり雑菌が繁殖しやすくなったりと逆効果です。
不衛生は健康の大敵。今のご時世は特に、健康面のリスクは少しでも下げておきたいですよね。
というわけで今回は、キッチンスポンジの交換の目安、お手入れのしかたを紹介していきます!
キッチンスポンジは1~4週間に1回は替える
2017年にドイツのフルトヴァンゲン大学の微生物学者・マルクス・エガート博士らが発表したところによると、ドイツ国内の一般家庭で使用されていたキッチンスポンジ14個を調べたところ、合計362種のバクテリアが見つかったそうです。
その中でも特に多くのスポンジに共通して見られた5種は、病原体となりうる可能性を持っているものだったとのこと。
スポンジの、穴がたくさん空いている形状は菌やバクテリアの繁殖に適しており、お年寄りなど免疫力の下がっている人がいる家庭では除菌しようとするより1週間に1回くらいの頻度で新しいものに交換するのが良いようです。
でも実際に生活する上で、1週間に1度スポンジを交換するのはさすがに少し頻度が高すぎるように感じるかもしれません。いくら不衛生と言われてももったいないという気持ちは拭いきれませんし、キッチンスポンジばかりにお金かけたくありませんよね。
かといってあまり長く使い過ぎると不衛生なのは事実。病気のリスクも高まりますし、ボロボロになったスポンジの繊維が食器や調理器具にくっついたり、排水溝に詰まってしまう、ということも考えられます。
現実的な目安はだいたい2~3週間に1回、長めに使って1ヶ月に1回程度でしょう。
食器用としての役目を終えたスポンジは、シンクや洗面台、浴槽の掃除や、スポンジ部分を取り外し・使い捨てできる柄つきスポンジを購入すればトイレブラシとしても活用できます。
キッチンスポンジの除菌のしかた
はじめに少し触れたように、一般に選ばれがちな除菌方法の中には、スポンジの傷みを早めるなど結果的にかえって菌を繁殖させやすくしてしまうものも少なくありません。
間違った除菌方法を続けていると、スポンジがトイレブラシ以上に菌だらけになってしまうこともあるそうです…
聞いただけでぞわぞわしますよね。
ここでは間違えがちな除菌方法と、どのように改善すると良いかをご紹介します。
×煮沸・電子レンジで温める
スポンジの耐熱温度は90度程度のものが多く、沸騰するお湯で煮たり電子レンジで温めたりするとスポンジの劣化が進んでしまいます。
→◎沸騰していない熱湯をかけてすぐに冷やす
スポンジを耐熱ボウルなどに入れて75~90度のお湯をかけ、1分以上さらします。その後、雑菌の繁殖しやすい15~40度まで冷めてしまう前に冷たい水で一気に冷やします。塩をかけた氷水などを用意しておくとやりやすいかもしれません。
スポンジを冷やしたら、よく水気を切ります。
△重曹を使う
重曹だけをかけたり、重曹を溶かした水につけてもあまり除菌・殺菌作用はないようです。
→◎クエン酸を併用する
重曹をかけてからクエン酸もかけると、発泡効果により汚れが浮いてきます。泡が出てきたら、しばらく待ってから水でよく洗い流し、十分に水気を切って乾かします。
×天日干し
紫外線によってスポンジの素材が傷んでしまうそうです。
→◎直射日光を避け、よく風に当てる
スポンジを乾かす場合は、直射日光を避け、風通しの良い場所を選びます。洗濯バサミなどで挟むとその部分に菌が繁殖するので、スポンジラックなどを使って極力スポンジが空気に触れるようにします。
△除菌ができる食器用洗剤に浸ける
スポンジ内に汚れや湿気がない状態でアルカリ性の洗剤に浸けることで菌の繁殖を防ぐことはできるようですが、菌を死滅させる効果はないようです。
→◎洗って乾かしてから浸ける
スポンジをしっかり洗うなどして汚れを落とし、よく乾かしてから使うことで、洗剤が持つ本来の性能を発揮することができます。
ここで紹介した方法をいくつか組み合わせることで、新品同様とまではいかなくても効果的な除菌ができるのではないかと思います。
まとめ
今回は、キッチンスポンジを交換する周期の目安、またスポンジを清潔に保つための除菌方法をご紹介しました。
例年この時期はジメジメとして気温も高く、菌が繁殖しやすいのに加え、ウイルス禍は未だ収束の兆しが見えず、これまで以上に病気や怪我に気をつけたいという人は多いと思います。
口に入るものを扱うキッチン周りの清潔をしっかり保ち、家族の健康を守っていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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