読者さまゲリラ豪雨っていきなり降ってきて怖いイメージ……
事前に分かれば助かるけど、ウェザーニュースのゲリラ豪雨予測は当たるのかしら?



ウェザーニュースは予測精度No.1といわれていますが、その仕組みを説明していきますね。
さらに、ゲリラ豪雨への対策を知っておけば安心です!
最近、よく見聞きするゲリラ豪雨。
ウェザーニュースのゲリラ豪雨予測が、どのくらい当たるのか気になりませんか?
また、ゲリラ豪雨が予測された場合、どのような対応が必要でしょうか?
この記事では、ウェザーニュースでのゲリラ豪雨の予測方法や、ゲリラ豪雨の基礎知識から対策まで解説していきます。
- そもそも「ゲリラ豪雨」とは?
- ウェザーニュースでのゲリラ豪雨予測の特長
- 日頃からできる!ゲリラ豪雨への備え3選
- 出先で遭遇してしまったら…ゲリラ豪雨への対処2パターン
ゲリラ豪雨について正しく理解して、生活の安心レベルを上げていきましょう。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
そもそも「ゲリラ豪雨」とは?


よく耳にするようになったゲリラ豪雨ですが、きちんと説明できる方は少ないのではないでしょうか?
まずは、「ゲリラ豪雨」そのものについて説明していきます。
「ゲリラ豪雨」はどんな雨?
「ゲリラ豪雨」とは、突発的で比較的短時間に降る局地的な激しい雨を指します。
テレビやネットで話題となるような、生活に影響を及ぼす雨と言えるでしょう。
- ゲリラ豪雨=突発的で比較的短時間に降る局地的な激しい雨
- 「ゲリラ」=奇襲の意味合いで、スペイン語で「小さな戦争」という意味。
- 「豪雨」=気象庁では、著しい災害が発生した顕著な大雨現象と定義される。豪雨>大雨。
- マスコミの俗語であって正式な気象用語ではないため、何ミリ以上といった厳密な定義は存在しない。
- 夏(7月~9月)に多く、2024年は全国で約7.9万回発生。



正式な気象用語ではないんですね!
予測が難しく、集中して局地的に降る…まさに奇襲攻撃に通ずるものを感じます。



気象庁では、「局地的大雨」「集中豪雨」に置き換えています。
ちなみに、「夕立」は季語で災害をもたらす意味合いはありません。
また「線状降水帯」は、ゲリラ豪雨よりも長時間・広範囲です。
「ゲリラ豪雨」はいつから使われるようになった?
「ゲリラ豪雨」は今時な言葉だと思われがちですが、実は昭和中期から使われていました。
広く一般的に知られるようになったのは、平成中期に入ってからとされています。
- 1969年(昭和44年)8月
- 新聞の見出しに「ゲリラ豪雨」という言葉が初めて記載される。
- 1970年(昭和45年)代頃~
- マスコミが使い始め、新聞等に登場していく。
- 2000年(平成12年)台前半~
- メディアで頻繁に使用される。
- 2008年(平成20年)
- 流行語大賞トップ10に選出され、危機感を持たせるためのインパクトある言葉として定着。



思ったより昔から使われていて驚きました!
確かに、カタカナの方が印象に残りますね。
「ゲリラ豪雨」の原因と発生メカニズム
ゲリラ豪雨の原因は、積乱雲(≒入道雲)の急速な発達です。
発生メカニズムは、なぜ積乱雲が急に発達するかを考えると分かりやすいので、次の図と表を参照くださいね。


- 夏の強い日差しやヒートアイランド現象(都市部がビル・アスファルト・自動車などの排気ガスの集中により、周囲の郊外よりも高温になる現象)によって、地表面近くの空気の温度が上がる。
- 温められた空気が上昇(上昇気流)すると、上層の寒気と混ざり合い、大気が不安定になる。
- 不安定な大気状態になると、活発な空気の対流が起こり、積乱雲の発達が促される。
- 発達した積乱雲は、局地的に短時間で強い雨を降らせる。
ウェザーニュースでのゲリラ豪雨予測の特長


局地的に突然降り出すゲリラ豪雨は、予測しづらいとされています。
ここでは、ウェザーニュースでのゲリラ豪雨予測について掘り下げていきますね。
3年連続で予報精度No. 1
第三者機関(株式会社東京商工リサーチ)の調査では、国内の主要天気予報5サービスの中で、ウェザーニュースは2022~2024年の3年連続で予報精度No.1に認定されています。
予測の精度を表す下記の2つの指標において、ウェザーニュースの予測精度は気象庁を上回りました。


- 降水捕捉率
- 実際に雨が降った日に、雨が降るという予報を出していた割合
- 適中率
- 雨の予報で雨が降った割合と、雨が降らない予報で雨の降らなかった割合とを足したもの
特に、ゲリラ豪雨の発生する7月〜9月での降水捕捉率の高さが顕著になっています。
ウェザーニュースでのゲリラ豪雨予測は、気象庁を凌ぐ80%~90%超ですので、当たりやすいといえるでしょう。
ゲリラ豪雨の予測精度が高い理由
なぜ、ウェザーニュースでは気象庁を上回るゲリラ豪雨の予測ができるのでしょうか?
- 圧倒的なリアルタイム気象観測データ数を集積
- 「世界最大のお天気コミュニティ」ウェザーニュースのユーザーが撮影報告するリアルタイム天気写真
- 全国に約1.3万か所の気象観測網(観測機やアメダス)
- 2400台以上の小型ライブカメラ(ソラカメ™)
- 豊富な情報解析エンジニアによるゲリラ雷雨予測の専任チームが常時監視
- 2008年から毎年、7月〜9月に数十人体制で設置され、24時間体制で監視
①圧倒的なリアルタイム気象観測データ数を集積
ウェザーニュースの強みは、一般的な気象観測網だけでなく、ユーザーが投稿したリアルタイム写真も予測材料にできる点です。
このユーザー投稿システムには、ウェザーニュースとユーザーの双方にメリットが生じる好循環があります。
◦SNS感覚で、撮影した空模様写真とコメントの投稿や、他ユーザーの報告を楽しめる
◦予測に必要なより多く観測データが集まる
◦より正確な予報情報が見られる
◦自身の投稿が予測の役に立っているという充足感が得られる
➡さらにリアルタイム写真を投稿したくなる※STEP1へ戻る
②ゲリラ雷雨予測の専任チームの結成



ゲリラ雷雨はゲリラ豪雨の一種で、雷を伴うゲリラ豪雨のことです。
高精度の予測を実現するには、ただ多くのデータを集めるだけではなく、的確な分析処理が必要です。
ウェザーニュースでは2008年から毎年、7月〜9月に数十人体制の「ゲリラ雷雨予測本部」を設置し、専任チームを中心に24時間体制でゲリラ豪雨を予測しています。
またウェザーニューススタッフのうち、観測データの分析や情報処理を専門的に扱うメンバーが約70%です。
そのため、膨大な気象データを持て余すことなく正確な予測につなげられているのです。
ウェザーニュースの信用度の高さは、航空機の位置と気象情報を一元管理できるシステムを航空会社に提供していることからも分かります。


ゲリラ豪雨予測に役立つアプリ機能
ウェザーニュースのアプリで、ゲリラ豪雨予測に役立つ機能を説明していきます。
雨雲レーダー
雨雲レーダーは、雨を降らせる雨雲の動きを時系列的かつ視覚的に見られるので、局地的・突発的な雨雲発生に役立ちます。
雨雲レーダー自体は様々な気象予報サイトにありますが、ウェザーニュースでは、雨雲の動きが250m四方・5~10分間隔で表示されるのでピンポイント情報を閲覧できる点が強みです。
無料版では3時間先まで、有料会員になると30時間先まで閲覧可能になります。
ゲリラ豪雨だけでなく雨全般の予測を一目で確認できるため、洗濯物を取り込みタイミングや出かける時間帯を決める心強いツールです。


ゲリラ雷雨アラーム
ゲリラ雷雨アラームは、現在地でゲリラ豪雨・雷雨発生の危険性が高い場合にスマホにプッシュ通知されるサービスです。
30分前までに、ゲリラ豪雨発生の危険を“危険エリア”または“注意エリア”という目安付きで知ることができます。


『ウェザーニュース』のダウンロードはこちらから↓
日頃からできる!ゲリラ豪雨への備え3選


ウェザーニュースのゲリラ豪雨予測は高精度ですが、100%ではなく、また私たちもいつもゲリラ豪雨の通知に気づけるとは限りません。
そこでゲリラ豪雨予測の有無にかかわらず、日頃からできる備えをご紹介していきます。
- ハザードマップの確認
- 側溝の掃除
- 土のう・止水パネルの用意
❶ハザードマップの確認
ハザードマップとは、「災害予測地図」・「防災マップ」のことです。
自然災害が発生したときに、どこでどのような災害が起こるかという予測を地図上に示しています。
例えば、集中豪雨が発生した時に想定される浸水域や浸水の深さ、避難場所などが分かります。
ハザードマップを確認するには、国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」で住所を入力して検索するのが便利です。
ウェザーニュースでも、各地の警報や避難情報をチェックすることができます。
❷側溝の掃除
側溝とは、道路の端にある溝のことで、雨水をスムーズに排水させるために設けられています。



鍵を落とすと絶望するところですね。
お風呂の排水溝を思い出しました。
側溝が土砂や落ち葉、ゴミで詰まってしまうと、水はけが悪くなり浸水しやすくなってしまうのです。
側溝の掃除というと難しそうに聞こえるかもしれませんが、落ち葉やゴミなどを定期的に掃除しておくことが、浸水被害防止に役立ちます。
また、衛生環境も良くなるため、害虫(蚊やゴキブリ)や悪臭対策にもなります。
より本格的な側溝清掃に興味のある方は、まずは公道か私道かを確認してみましょう。
公道であれば市役所や自治体の担当、私道であれば町内会や個人の担当といった具合で役割分担されています。
❸土のう・止水パネルの用意
豪雨の際の浸水対策と言えば、土のうを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
土のうでも対策できますが、重さがあり土を詰める作業が必要なことから、急に降り出すゲリラ豪雨の対策には向かない場合があります。
止水パネルは軽く、土や水を詰める手間が不要で、繰り返し使用できるため、土のうの代替品として使われています。
特に、土のうの扱いに慣れていない方や重いものを運びにくい方にオススメです。
出先で遭遇してしまったら…ゲリラ豪雨への対処2パターン


ゲリラ豪雨予測をチェックしていても、出先で急に遭ってしまうことも想定されます。
いざという時に慌てないよう、遭遇した際の対処方法を知っておきましょう。
①乗り物なしで出掛けていた場合
ゲリラ豪雨は短時間で通り過ぎますので、丈夫な建物の2階以上で雨が止むのを待つのが賢明です。
川沿いや地下エリアにいた場合は、浸水リスクがあるので落ち着いて脱出しましょう。
道路のマンホールや側溝のふたが外れることがあるので、足元にも気を付けて避難することが必要です。
②車を運転していた場合
自動車の運転中にゲリラ豪雨に見舞われたら、安全な場所に一時停止するのが原則となります。
すぐに停車できない時は落ち着いて、徐行しながらライトを点けて安全に止まれるところを探しましょう。
速度を上げて走行すると、路面とタイヤの間に水の膜ができてハンドルやブレーキが効かなくなる危険があるので冷静にゆっくり走行することが肝要です。
- 原則は安全な場所に一時停止
- すぐに停止できないときは、車間距離を空けて徐行しつつ安全に止まれる場所を探す
- 高架下やアンダーパス、川沿いを避ける
- トンネルの後の強風に注意
- ライトを点灯させる
- ハンドルやブレーキが効かなくなる危険があるので、焦らずゆっくり走行する



一般的な自動車は、水深30cm~エンジン停止、水深50cm~ドアの開閉困難という目安があります。
「このくらいなら大丈夫」は禁物ですね。
万が一車ごと浸水した場合は、窓から脱出することになるため、緊急脱出ハンマーを車内に置いておくと安心でしょう。
通販などでは1000円ほどで、女性でも使いやすいタイプが多く売られています。
ゲリラ豪雨は予測チェックと備え対策を万全に
この記事では、ウェザーニュースでのゲリラ豪雨の予測方法、ゲリラ豪雨の基礎知識から対策までご紹介してきました。
記事内容は次の4項目にまとめていますので、是非おさらいしてみてくださいね。
突発的で比較的短時間に降る局地的な激しい雨
- SNS感覚を用いた圧倒的なリアルタイム気象観測データ数の集積
- 情報解析エンジニアによるゲリラ雷雨予測の専任チームが常時監視
- ハザードマップの確認
- 側溝の掃除
- 土のう・止水パネルの用意
- 乗り物なし:丈夫な建物の2階以上で雨が止むのを待つ
- 自動車運転中:安全な場所に一時停止する
予測をまめにチェックすることや、対策を実践・把握しておくことで、ゲリラ豪雨の被害を最小限に留められるでしょう。
ゲリラ豪雨予測への関心や、防災への意識を高め、安全で快適な生活を送る手助けになれたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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