錦織圭選手のリオデジャネイロオリンピックでの活躍により、日本でもテニスの人気が高まってきました。
日本男子選手がテニスでメダルを獲得したのはなんと96年ぶり!
錦織選手は銅メダル獲得で注目を集めたオリンピック以前にも、2014年の全米オープンで準優勝を果たすという快挙を成し遂げていました。
なぜそれが快挙なのかというと、全米オープンは、テニスの四大大会に含まれているからです。
グランドスラムとも呼ばれる四大大会は、その他の世界大会とは別格です。
全豪オープン
全仏オープン
ウィンブルドン(全英オープン)
全米オープン
これら4つの大会で優勝すると、得られるものが桁違いなのです。
今回は、そんなテニスの四大大会について詳しく紹介していきます。
具体的には、
- テニスの四大大会に格付けはあるの?
- 四大大会、それぞれ何が違うの?
についてお話します。
テニスの四大大会では、今後も錦織選手のような日本人の活躍が期待されています。
本記事を読んで四大大会の観戦を、より楽しんじゃいましょう!
テニスの四大大会に格付けはあるの?
結論からいうと、この4つの大会に序列はありません。
「ウィンブルドンが最も権威のある大会!」
というイメージを僕は漠然と持っていました。
みんな全身白のウェアだし。←単純。
実際に、テニスが生まれたのはイギリスで、ウィンブルドンは最も歴史の長いテニストーナメント大会です。(テニスの原型はフランスが発祥だそうですが・・・)
しかしながら、グランドスラムと呼ばれる4つの大会は同格で、いずれも世界大会のなかで最も名誉がある大会として格付けられています。
大会グレードの違い
それでは、四大大会は下の格付けの大会とは一体何が違うのでしょうか?
- 大会規模
- 獲得ポイント
- 獲得賞金
四大大会は、これらがその他の大会とは比になりません。
大会規模は、いずれの四大大会も現地ではお祭り騒ぎとなる程です。
特に全米オープンが最大と言われます。
また、獲得賞金は同じ格付けの大会でもかなり幅があります。
それに比べ、獲得ポイントは四大大会すべて一律で決まっています。
大会グレードは獲得ポイントによって分けられているのです。
世界ランキングに響く獲得ポイント
選手の世界ランキングは獲得したポイントで決まります。
大会の出場権やシード順位に関わる世界ランキングは非常に重要です。
大会ではトーナメントを勝ち上がるたびに、高いポイントが加算されます。
男子テニスツアー大会はATP(男子プロテニス協会)という団体によって運営されており、ポイントはATPポイントと呼ばれます。一方で女子テニスツアーはWTA(女子テニス協会)に管轄されておりポイントはWTAポイントと呼ばれます。
四大大会の統括はATPやWTAとは別のITF(国際テニス連盟)が担っていますが、獲得ポイントはそれぞれATPポイント、WTAポイントとなります。
四大大会とその他のグレードの大会優勝時の獲得ポイントは以下のようになります。
男子ツアー
グレード | 獲得ポイント |
四大大会 | 2000 |
ATPワールドツアーファイナルズ | 1500 |
ATPワールドツアーマスターズ1000 | 1000 |
ATPカップ750 | 750 |
ATPワールドツアー500 | 500 |
ATPワールドツアー250 | 250 |
女子ツアー
グレード | 獲得ポイント |
四大大会 | 2000 |
WTAプレミアマンダトリー | 1000 |
WTAプレミア5 | 900 |
WTAプレミア | 470 |
WTAインターナショナル | 280 |
日本で開催される楽天オープンはATPワールドツアー500に、東レパンパシフィックオープンはWTAプレミアにカテゴリーされます。
獲得ポイントを比べると、四大大会での優勝がどれだけ重要かわかりましたね。
テニスの四大大会はそれぞれ何が違うの?
やっぱり一番気になるのは、お金のはなしですよね。
2020年の四大大会シングルス優勝賞金は以下のようになっています。
大会名 | 優勝賞金 |
全米オープン | 約4.23億円 |
ウィンブルドン | 約3.36億円 |
全豪オープン | 約3.1億円 |
全仏オープン | 約2.8億円 |
同格の大会といえど、全米オープンと全仏オープンでは1億円以上の差があります。
プロテニス選手はもちろんグランドスラム制覇を目指していると思いますが
「どれかひとつ選ぶなら全米オープンで優勝したい!!!!」
という素人の考えが思わず浮かんでしまいます。
ちなみにダブルスで1億円を超える賞金はありません。
シングルスで優勝することが、いかにすごいことかわかりますね。
それでは四つの大会をそれぞれ見ていきましょう。
全豪オープン
開催時期:1月中旬頃~
サーフェス:ハードコート
全豪オープンは唯一、南半球での開催となります。ヨーロッパから出場する選手が多いのですが、時差や気候の変化などへの対応が難しく強豪選手が早々と敗退することがあります。そのため番狂わせが起こりやすい大会と言われています。
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引用:インスタグラム
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全仏オープン
開催地:フランス パリ
開催時期:5月下旬頃~
サーフェス:クレーコート
クレーコートとは土のコートのことで、バウンドした後の球足が遅くスピンがかかりやすいなどの特徴があります。土のコートは天候の影響をうけたりラインがプラスチックであることからイレギュラーなバウンドも多く、クレーコートに慣れた選手や得意な選手に有利と言われます。
ラファエル・ナダル選手が「クレー最強」であることは有名な話ですね。
勝利して喜びのあまりコートに倒れこみウェアが土まみれになるのは、もはや名物です。(笑)
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引用:インスタグラム
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ウィンブルドン選手権(全英オープン)
開催地:イギリス ロンドン
開催時期:6月下旬頃~
サーフェス:グラスコート
120年以上の歴史がある大会です。
試合や練習では白いウェアを着ることが義務付けられています。初代の優勝者が白いウェアを来てたことが元来となっています。会場のセンターコートはウィンブルドンでしか使用されないなど独特な雰囲気があります。
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引用:インスタグラム
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全米オープン
開催地:アメリカ ニューヨーク
開催時期:8月下旬頃~
サーフェス:ハードコート
賞金総額や観客動員数が世界最大のテニストーナメントと言われます。センターコートには2万5千人以上の観客収容が可能です。(2020年は新型コロナ感染拡大の影響で無観客開催が発表されています。)
日本人選手では、女子シングルスで大坂なおみ選手が2018年に優勝を果たし話題を集めました。1999年、2000年には杉山愛選手が混合ダブルス、女子ダブルスでそれぞれ優勝しています。
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引用:インスタグラム
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テニスの四大大会に格付けはある?最高峰の世界大会を比較!まとめ
一度は生で観戦してみたい四つの大会。みなさんが気になるのはどの大会ですか?
記事の内容を以下にまとめます。
- 四大大会は獲得ポイントが一律で同格とされる。
- 獲得賞金は大会によるが、どれも破格である。
それぞれの大会のバックグラウンドを知るだけでより一層、試合観戦が楽しくなるはずです。
ポイントや賞金だけでなく選手のプレーも最高峰ですから、テニスファンの方はもちろんまだ試合を見たことのない方もぜひ熱い応援で大会を楽しみましょう!!
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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