女性が多い職場に勤めていると、ときおり怪しい不審電話がかかってくることがありませんか?
実際に、私も迷惑電話が多い職場で働いていたことがあります。
迷惑電話は、仕事中の気分も一気に下がりますし、トラブルに巻き込まれる危険性も……。
実はそれ、女性が多い職場だと知ったうえで狙ってかけてきている可能性があるのです!
そこで本記事では「職場に女性が多い方」「迷惑電話の対応方法に不安がある方」に向けて、以下を解説します。
- 女性を狙う迷惑電話の実体験と実際におこなった対処法
- 不審な電話を受けてしまったときにおすすめの対策
私も、特定の女性を狙う電話なども含め、数え切れないほどたくさんの迷惑電話を受けてきました。
しかしながら、その多くを撃退できています!!
職場に固定電話があり、女性従業員も多くて不安な方は、ぜひこの機会に電話の防犯対策も見直してみてくださいね。
女性を狙う迷惑電話の例と実体験を紹介【タイプは2種類】
女性ばかりを狙う迷惑電話では、この2種類がメインだと実体験から感じました。
- 個人情報を聞き出すタイプ
- 欲求不満を電話で解消したいタイプ
実際の事例から、それぞれの電話パターンを紹介します。
個人情報を聞き出すタイプの迷惑電話例
女性の個人情報を聞き出す目的でかけてくる電話です。
会話形式で私自身が経験した2パターンの実例を紹介いたしますので、ご自分の職場に置き換えてイメージしてみてくださいね。
自分:〇〇会社のA(自分の名前、仮)でございます。
相手(男性):Aさんですか?●●警察署の△△課のスズキ(仮)です。
実は、Aさんをストーカーしていたと供述している男を逮捕しました。
詳しいお話をAさんにもお聞きしたいので、都合のよい電話番号を教えていただけませんか?
こちらは、警察を装って事件性をアピールさせ、相手が動揺しているところを狙って個人情報を聞き出すものです。
ポイントとしては、実在する警察署や部署名を出してくるところ。
個人の携帯ならきっとすぐに「怪しい」と感じて、対応しない場合も多いでしょう。
しかし、職場の固定電話だと「警察も電話かけてくるかも?」と疑わない人が多いのです。
ちなみに、こちらから被害届も出していないのに、警察が職場に電話をかけてくることはありません。
なにかあったら、直接足を運んで事情を聴きに来るでしょう。
また、上記の会話では一発で迷惑電話と見抜くポイントがありました。
それは、開口一番に、名前を聞き返してくること。
読者様も職場で電話に出た際には、自分の名前をまず名乗るかと思います。
そこでそのままオウム返ししながら聞いてくるのは、怪しいと気付けるポイントです。
個人宛に用事があって電話をかけてくる人も、もちろんいるでしょう。
しかし、いきなり自分の名前を聞き返してこられると、ちょっとドキッとしてしまいますよね。
そんな心理状態の変化も狙って、相手は電話をかけてきている可能性があります。
私が実践した撃退方法はこちら
「こちらも相手の名前や部署を聞き返して折り返そうとする」
例)
自分:●●警察署の△△課のスズキさんですね?今は取り込み中のため、一度折り返します。
電話は●●警察署の△△課へ直接おかけしてよろしいでしょうか?
私の場合は、この返し方をするとそのまま電話を切られることが多くありました。
自分:〇〇会社のA(自分の名前、仮)でございます。
相手(男性):おい、こないだ買ったあの商品不良品だったぞ!どうしてくれるんだ!いますぐ代わりのものを持ってこいよ!
自分:大変申し訳ございません。どのような不良があるか教えていただけますでしょうか。代わりの商品はもちろんご用意いたします。
相手(男性):いいから新しい商品を今すぐ持ってこい!
自分:本日中にご自宅までお届けに上がるのは少々難しい状況のため、お話をお伺いして明日お届けしてもよろしいでしょうか?
相手(男性):今じゃないと意味ないんだよ!!お前、新人?名前は?
自分:大変申し訳ありません。Aと申します。
相手(男性):フルネーム教えろって言ってんだよ。あとお前、何年目?
こちらは、すごい剣幕で無茶振りを入れてくる悪質クレームです。
気がつくと、対応者の個人情報を怒りながら聞き出してくる流れに変わっています。
ちなみに私が上記のような電話を受けたのは、夜遅い時間でした。
たとえ本当のクレーム対応だったとしても、夜遅い時間帯に女性従業員ひとりで顧客の家にお詫びに行くのは、大変危険です。
近年では、就業規則などで「女性ひとりで顧客宅に伺うのはNG」としている企業も増えているかと思います。
しかし、その場に女性ひとりしかいない場合や、相手の圧が強すぎる場合は、ついその場で対応を了承してしまうケースも……。
こちらも実話ですが、同じ状況で断り切れず、顧客宅に着いたとたん家に連れ込まれて襲われそうになり、そのショックで退職した同僚がいました。
同僚は何ごともなく助かりましたが、もし万が一があったらもう引き返せません。
自分の身は自分で守れるよう、無理をしない姿勢が大切だと私も学びました。
私が実践した撃退方法はこちら
「近くにいる男性に代わってもらう」
「保留中にする」
こういった人物の対応は、男性に代わるだけで途端に態度を急変させて終話にもっていけることが多い印象です。
もしくは、保留にすると電話が切れていることもよくありました。
職場の住所とフルネームがわかるだけで、相手は自分を特定して狙ってくる可能性があります。
そのため、電話口でやたらと住んでいる場所や名前などを聞かれた場合には、どんなに相手が恐くても「怪しい」と疑う気持ちを持ちましょう。
会話で欲求不満を解消しようとする迷惑電話例
次に、女性と会話することで欲求不満を解消してくる電話です。
このタイプの電話は、女性が困ったり慌てたりする様子にも興奮しているのが見受けられます。
自分:〇〇会社のA(自分の名前、仮)でございます。
相手(男性):……お姉さん、今日は何色の下着なの?(鼻息荒め)
こちらは、一言目で電話に出てしまったことを後悔したくなるパターン。
電話の向こうでは、明らかにアレをアレしているとわかります。
(抽象的で申し訳ございませんが、どうかお察しください)
私が実践した撃退方法はこちら
「冷静に相づちを打ち続ける」
「電話の記録が残ることを伝える」
例1)
自分:あ〜何色ですかね〜(無感情、低めの声がポイントです)
例2)
自分:この会話は録音されていますし、番号も記録されていますが、大丈夫ですか?
こちらが相手の発言に動揺しないとわかると、唐突に電話を切るケースが多いです。
私の場合は、とにかく怒りや焦りの感情を出さないよう、ロボットのようなイメージで「え〜」「あ〜」「はい〜」とくり返して乗り切っていました。
参考として、勇気がある方にはこんな対策方法もあります。
「大声で笑う」
相手に恐怖心を与えられるとして、使われている上級者のテクニックです。
実際に、私の同僚がこの対策を使っていましたが、隣で聞いていても怖かったです……。
自分:〇〇会社のA(自分の名前、仮)でございます。
相手(男性):お姉さんに探してほしい映画があるんだけど……。
自分:はい、お伺いします。タイトルか出演者などはお分かりですか?
相手(男性):20××年×月に出た▲▲って人(セクシー女優さん)が出ている作品なんだけどわかる?
自分:(調べたあと)はい。お取り扱いしております。
相手(男性):それ、なんてタイトルだっけ?
職場環境がかなり限られるケースだとは思いますが、男性向け商材のタイトルを読み上げさせようと誘導してくる電話です。
実際に、私も以前こういったお店で働いた経験があり、ひと月に何度もこの手の電話がかかってきました。
そのため、年齢制限のある商材などを扱っている職場では、かなり「あるある」だと思います。
ちなみに、わりとしつこい人が多く、ただ嫌がってもなかなか引き下がりません。
断ろうとすると「お姉さんに読んでほしい」「なんで対応できないの?」と、こちらが対応に困っている様子も含めて楽しんでいるのがわかります。
私が実践した撃退方法はこちら
「男性に代わってもらう」
「保留中にして放置する」
例1)
自分:担当の者が来ましたので、対応を代わらせていただきます。
例2)
自分:申し訳ございません。私では力不足なため、担当の者に聞いて参ります。少々お待ち下さいませ。
9割以上の人は、男性が出た瞬間に電話を切ります。
もしくは、保留にしておくと切ってくれるでしょう。
私は当時なにも知らなかったため、店内で映像商材のタイトルを大声で読み上げてしまったことがありました……。
もしこのような職場で働いたり、ご家族が勤めたりする場合には、一応念頭に置いておくことをおすすめいたします。
【対策の前に】迷惑電話に狙われやすい職場環境を知っておこう
私が体験してきた「女性を狙う迷惑電話の例」を紹介しました。
しかし、女性が多い職場とは言え、その環境はさまざまです。
実際のところ、どのような職場がターゲットにされやすいのでしょうか?
私の経験から推測できる「迷惑電話に狙われやすい職場」を紹介いたします。
- ルックスがかわいらしい女性が複数人いる職場
- 10〜20代の女性が多い職場
- 女性客が多い職場
職場にきれいな方や可愛らしい方がいることが判明している職場は、狙われやすいでしょう。
ルックスを知ったうえで電話をかけてきていますから、特定の女性を名指ししてくることもあるかもしれません。
また、10〜20代の女性が多い職場も要注意です。
「若い従業員がいる=電話応対に慣れていない人も多い」
10代の方などは、電話の反応が初々しかったり、声も若かったりするため、不審人物が望む対応をしてしまうことも。
職場によっては、学生が働いているケースも多いかと思いますので、電話応対についても研修などでしっかりと指導しておくことをおすすめいたします。
そして、女性客が多い職場です。
女性客が多い職場といえば、エステ・ネイルサロン・ランジェリーショップなどでしょうか。
明らかに女性客ばかりのお店なら、働いている人も女性ばかりになると予想されるため、ターゲットにされやすいでしょう。
女性でもできる迷惑電話対策5選【すぐにできます】
実体験の項目でも迷惑電話の対策法は何個かお伝えしました。
紹介したものも含めて、改めてまとめると以下の5つが挙げられます。
- ナンバーディスプレイと録音機能を導入
- 男性に変わってもらう
- すぐに相手の名前と電話を聞いて折り返すと伝える
- ひとりで対応しない
- 動揺しててもとにかくメモをとる
ナンバーディスプレイと録音機能を導入
まずはハード面からです。
有事の際にきちんと証拠を残して被害届を出せるように、電話には記録機能を入れておきましょう。
なかには「録音しています」とアナウンスが流れるサービスを提供しているところもあります。
固定電話に備わっている機能や電話会社のサービス内容を改めてチェックしてみてください。
男性に変わってもらう
男性もいる職場なら、こちらがもっとも早く対処できる方法です。
女性を狙う迷惑電話ですので、男性が出るだけですぐに撃退&解決できる案件も多くあります。
もし、職場に女性しかいないときには、近くにいる男性に助けを求めてもよいでしょう。
迷惑電話で助けを求める場合の例
- 常連の男性顧客
- オフィスビル内の他企業
- 清掃スタッフさん など
代わってもらう場合は、ひとこと「もしもし」と言ってもらえば解決するケースもよくあります。
実際に、私もお客様にお願いして助けてもらったことがありました。
ただし、お願いする相手との信頼関係にも影響が出るため、なるべく慎重に選びましょう。
すぐに相手の名前と電話を聞いて折り返すと伝える
電話対応に困ったら、一度電話から離れるのも手です。
その場で答えを出さないことで、状況を冷静に判断できます。
また、不審電話であれば、保留にしている間に「マズい」と気づいて、相手から電話を切っていることも多いでしょう。
ひとりで対応しない
ひとりで対応すると正しい判断ができず、相手のペースに呑まれてしまう場合があります。
相手が怒っていたり、攻め立ててくる様子なら、なおさらです。
そのため、少しでも「おかしいな」「こわい」と感じたら、まずは保留にして同僚や上司に相談しましょう。
動揺しててもとにかくメモをとる
迷惑電話を取ると、誰でも少なからず動揺するものです。
しかし、メモをとって記録することで、相談時に情報共有がしやすくなります。
メモで残すこと
- 相手の要件
- 相手の情報
- 自分がどんな対応しているか
また、再発防止対策を組む際にも役立つでしょう。
パニックかもしれませんが、頑張って文字を残しましょう。
最後に:迷惑電話に怯える必要はありません【女性でも対処可能】
具体的な事例をもとに迷惑電話対策をお伝えしてきました!
実例をありのまま紹介したため、不安に感じてしまう方もいるかもしれません。
しかし、迷惑電話に怯えてこちらが下手に出る必要はまったくありません!
堂々とした態度で話せば大丈夫です!
困ったときは周囲に相談して対応すれば、冷静に対処できますのでご安心ください。
また、ぜひ実践いただきたいこととして、終話したら同僚との情報共有や上司への報告をすることをお伝えしました。
「迷惑電話がかかってこないようにするにはどうしたらいいか」「次回はどんな対応が望ましいか」などを話しあえば、次に電話を受けた人も対応できるようになるでしょう。
私も散々電話口で怒鳴られたり、変な人に絡まれたりと恐い経験をしてきましたが、それが原因で落ち込んだり、仕事を嫌いになったりしたことはありません。
読者様も迷惑電話に惑わされず、ご自分を強く持って、のらりくらりかわしていけるようになれたらよいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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