繊細さんの本【ネタバレ注意】HSPの特性を持つ子どもの親が読んだ感想と今後に活かす方法

読者さま

デリケートなうちの子のことも、分かるかしら?

『繊細さんの本』は2018年7月に発売して以来、続々重版して50万部突破のベストセラーになりました。

私はこの本を読んで、自分の子どもが繊細さんだと確信しました。

今まで「どうして?」「なんで?」とモヤモヤと不思議だったことが解消され、「わかってよかった!」というのが率直な感想です。

本記事の内容
  • 繊細さんの本のネタバレ
  • 繊細さんの子どもを持つ親として考えたこと

この本を読むと、繊細な部分をまるごと肯定した考え方を持つことができます。

それにより自分や子どもを責めることがなくなり、ぐっと生きやすくなるんです。

この記事は、自分と同じような、繊細さに悩む親子さんの今後に役立つことを願って書きました。

ぜひ最後までお付き合いください。

目次

繊細さんの本【ネタバレ注意】内容

引用:Amazon

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる
「繊細さん」の本

著者武田由紀
出版社飛鳥新社
発売日2018年8月

ささいなことが気になって疲れる人へーー

自分もHSPである専門カウンセラーだからこそ教えられる「超・実践テクニック集」

◎まわりに機嫌悪い人がいるだけで緊張する

◎相手が気を悪くすると思うと断れない

◎細かいところまで気づいてしまい、仕事に時間がかかる

◎疲れやすく、ストレスが体調に出やすい

そんな「繊細さん」HSP(とても敏感な人)専門カウンセラーによる初めての本です

引用:Amazon

「繊細さん」とは人一倍物事を感じる力が強く、物事を深く考える人のことです。

著者はHSPカウンセラー

「繊細さんの本」は、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したHSP(Highly Sensitive Person「とても敏感な人」)という概念をもとにしています。

著者の武田さんはHSPを親しみやすく「繊細さん」と呼ぶことにしました。

ご本人も「繊細さん」であり、HSP専門のカウンセラーとして活躍されています。

武田さんは本の中で、繊細さを「克服すべき短所」ではなく「活かすべき長所」と述べています。

次に実際の本の内容を紹介しますので、ネタバレしたくない方は要注意です。

繊細さんの本ネタバレ

この「繊細さんの本」は、セルフテストと5つの章で構成されています。

具体例をたくさん挙げて説明しているため「あ、これは自分のことだな」と共感しながら読み進めることができます。

また、著者の武田さんのアドバイスもとても納得ができ、始めやすそうなものばかり。

それでは順に見ていきましょう。

セルフテスト

本編に入る前に、23個の簡単な質問にYes/Noで答えると、自分が繊細さんかどうかが分かるセルフテストがあります。

セルフテスト例
  • 他人の気分に左右される
  • 時々神経が擦り切れたように感じ、一人になりたくなる
  • 仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる…etc

12個以上に「はい」と答えた方は、おそらく繊細さんとのこと。

私の子は13個ありました。

繊細さは生まれ持った気質であり、「生まれつき繊細な人」が5人に1人の割合で存在します。

読者さま

よかった……
繊細さんって、意外とたくさんいるのね

本編の内容

セルフチェックをしたら、さっそく本編を読み進めましょう。

繊細さんの本 目次

第1章 繊細さんがラクになれる基本

第2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ

第3章 人間関係をラクにする技術

第4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術

第5章 繊細さんが自分を活かす技術

【第1章】繊細さんがラクになれる基本

繊細さんが悩みがちな例と、それに対するアドバイスが紹介されています。

感じる力が強い繊細さんは、周りの人の様子を敏感に感じ取ってしまいます。

  • 職場で機嫌の悪い人がいると、気になって仕事がしづらい
  • 相手の気持ちを考えすぎて、自分の意見が言えなくなってしまう

人と長時間いっしょに過ごすと疲れてしまったり相手のニーズに応えようとするあまり自分を押し殺してしまったり

「疲れたら休む」「自分の気持ちを優先する」など、自分の本音に耳を澄ますと、生き方がラクになります。

【第2章】毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ

人の感情や物音・わずかな光などから多くの情報を感じ取り、それがストレスになってしまう繊細さん。

第2章では五感で感じるストレスの予防法と回復法が紹介されています。

身近な物を使って五感から受けるストレスを減らすことは、即効性もありおすすめです。

本で紹介されている多くの予防策から、ぜひ「自分なりの対処法」を見つけてくださいね。

【第3章】人間関係をラクにする技術

第3章には、対人関係のコツが書かれています。

人間関係は「表に出している自分」に合う人が集まってくる、というシンプルな構造。

「本当の自分」を抑えて殻をかぶっていると、その「殻」に合う人が集まるのです。

繊細さんは殻をかぶろうとせず、素の自分を出せば出すほどラクに生きることができます。

武田さんの「嫌いな人の相手はだれかに任せるほうが、お互いに幸せになれる」というアドバイスは、人を嫌うことができない繊細さんにぜひ読んで欲しいです。

このように考えれば、たとえ繊細さんでなくても、気持ちがとてもラクになりますね。

【第4章】肩の力を抜いてのびのび働く技術

繊細さんがのびのび働き、安心感を増やす方法が書かれています。

繊細さんは、みんなが忙しくて手が回らない仕事を、引き受けてしまいがちです。

自分で責任を背負ってしまう繊細さんへのアドバイスは、読むだけでホッと安心できます。

さらにこの章では、繊細さんが幸せに活躍できる仕事の選び方も紹介されています。

親として「子どもが幸せに働ける仕事ってなんだろう?」とじっくり考えさせられました。

【第5章】繊細さんが自分を活かす技術

この章には、繊細さんの素敵なところと、それを活かす方法が書かれています。

繊細さんがラクに生きられる心がけが分かるので、読めば元気が出ること間違いなしです!

繊細さんには、共通する5つの力があります。

  1.  感じる力
  2.  考える力
  3.  味わう力
  4.  良心の力
  5.  直感の力

繊細さんの得意なことを知り、その力を強みとして人間関係や仕事、趣味で活かしていくことが大切です。

この5つの力については、子どもの繊細さんに当てはめて、さらに掘り下げます。

私の子どもも含め、繊細な子にはどう対応したら良いのか?

子ども自身が繊細さを肯定的にとらえられるよう、親にできることは何かを考えてみました。

【繊細さんの本ネタバレ】繊細さんの子どもを持つ親として考えたこと

子どもの繊細さんは HSC(personでなくchild)といいます。

私が特に注目したのは、繊細さんの本の第5章「繊細さんが自分を活かす技術」。

繊細さんに共通する「5つの力」を活かしていこうという前向きなメッセージは、子どもの繊細さんの背中も押してくれる内容です。

  1.  感じる力
  2.  考える力
  3.  味わう力
  4.  良心の力
  5.  直感の力

これらをHSCの子に当てはめて考えてみると……

人の言葉から小さなことに気づく「聞き上手」さんです
物事をじっくり考えることができます
絵・歌・文章や、美しいもの、人の優しさなど「いいもの」を深く受け取ります
相手のためを思う、良心的な考え方をします
直感に優れ、さまざまな問題点にいち早く気づきます

繊細さんである子どもには、実に素晴らしい能力が備わっていると感じませんか?

読者さま

「味わう力」があるから感受性が豊かなのか!
絵や歌が好きなのはそこからきているのかも……

5つの力を理解し、もっともっと子どものいい部分を伸ばしてあげたいですね。

子どもの心を軽くするには

うちの子どもは、学校の先生にひどく気を遣うところがあります。

  • 常にいい子でいなければならない
  • 間違った答えを言ってはいけない

繊細さんの特性である「人一倍物事を感じる力が強い心」を軽くするには、どうしたらいいのでしょうか?

繊細さんの本を読んで学んだことを、実体験に活かしてみました。

私がしていること
  1. 共感する
  2. 味方になる
  3. 褒めてから、最も伝えたい言葉を言う

子どもにかける具体的な言葉も交えて、一つずつ見てみましょう。

共感する

まずは子どもの思いに共感し、ひたすら話を聞きます

「そうだったの」など、共感の言葉をはさむといいです。

本人は話をしながらつらくなり、時に涙を流したりすることもあります。

親も動揺するかもしれませんが、子どもの気がすむまで話を聞いてあげましょう。

味方になる

周りに理解者がいることを示し、安心させます。

具体的な声かけは、次の通りです。

  • 「ママはいつでも味方だよ!」
  • 「先生もきっと◯◯ちゃんのことを思って、そう言ってくれたんだね」

褒めてから、最も伝えたい言葉を言う

子どもを認め、よく考えたことを褒めてあげます。

「よく気づけたね! しっかり話を聞けてる証拠だよ」

そのうえで子どもの心を軽くするために、そのとき最も【伝えたい言葉】を言います

【伝えたい言葉】

「学校は間違ってもいいところなんだよ。◯◯ちゃんが一生懸命考えたことなら、先生は怒ったりしないよ」

読者さま

【伝えたい言葉】で子どもは励まされ、元気になるのね

子ども本人の思いをくみ取りながら、きちんと考えを認めたうえで伝えていけば、より理解してくれやすいです。

もともとしっかりとした考えを持ち、理解力に優れている子です。

「なんだか心が軽くなったよ!」

と笑いながら、親子で一緒に成長していけたらうれしいと感じています。

続いて「繊細さんの本」を読んだ親御さんの評判をみてみましょう。

繊細さんの本の口コミ

繊細さんの子どもを持つ親御さんのツイートは、興味深いものがあります。

繊細な子どもと一緒に読んだ口コミ

感情を言語化できると、モヤモヤしていた気持ちがクリアになって、子どもが自分の繊細さを受け止められそうですね。

まんが版もおすすめ

繊細さんの本にはまんが版があるのをご存知ですか?

引用:Amazon

わたしは繊細さん
まんがでわかる!HSPが自分らしく生きる方法

(武田友紀:監修)

まんが版では、繊細さんの疑問に、わかりやすく物語形式で答えています。

読者さま

読書が苦手な子も、これなら読んでくれるかも!

【繊細さんの本ネタバレ】繊細なのはむしろ良いこと!

話題の繊細さんの本のネタバレをご紹介しました。

「繊細さんの本」は著者自身がHSPなので、繊細さんの立場に寄り添った内容です。

繊細さんの本 おさらい
  • 5人に1人が繊細さんに当てはまる
  • 繊細さんは克服するものではなく、活かすべき長所!
  • 繊細さんが「生きやすくなる」コツやアドバイスがたくさん紹介されている

また、この本を読んで私が実践している、繊細な子どもへの接し方もご紹介しました。

私がしていること
  1. 共感する
  2. 味方になる
  3. 褒めてから、最も伝えたい言葉を言う

本を読むことで繊細さんの特性が理解でき、それはわが子の長所なんだと勇気づけられました。

親である私までも心が軽くなったので、繊細な子どもを持つ親御さんにもおすすめです。

この記事が同じ悩みを持つ皆さんの参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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