こんにちは、saayaです。
突然ですが、読者様は【SDGs】(エスディージーズ)という言葉を耳にしたことはありますか?
ここ最近では、メディアでも多く取り上げられるようになったSDGs。
正式名称は「Sustainable Development Goals」で、「持続可能な開発目標」という意味を持ちます。
「言葉は聞いたことあるけど、具体的には何をしているの?」
「それって私たちに関係のあることなの?」
【SDGs】の文字を見るだけでは、それがどんな意味を持ち、私たちの生活にどう影響するのかピンと来ない人も多いではないでしょうか?
実は私も、その中のひとりでした(*_*;
でもそれは恥ずかしいことではないですし、今から知っても決して遅くはありません!
SDGsに少しでも貢献したい!
身近でできる取り組みってあるの?
そこで今回は、SDGsの名前しか知らなかった私でも出来た、今すぐ始められるSDGsの取り組み方についてご紹介します。
・SDGsの取り組みの中で、個人でできるアクション
・SDGsを始めるにあたって意識したいマインド
1人1人のSDGsに対する意識の持ち方で、これからの未来が大きく変わります。
普段の日常生活に取り込みやすいアクションばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。
今からでも間に合う!SDGsの基礎知識
個人でできることを考える前に、まずは【SDGs】の意味や背景を知っておくことが大切です。
目標達成のためのはっきりした目的が分かれば、いざ行動するときも高い意識をもって活動できますよ!
ではさっそく見てみましょう。
SDGsの17の目標とは?
世界を見渡すと、貧困・環境破壊・人種差別など、地球規模ではあらゆる問題に直面しています。
こうした問題の解決に向けて立ち上がったのが、国連に加盟する世界193か国の首脳陣です。
SDGsとは、世界中すべての人々が幸せで豊かに暮らせるように、2030年までの達成を目指して国連で決められた「国際目標」のことを言います。
S=Sustainable(サステナブル)・・・持続可能な
D=Development(デベロップメント)・・・開発
G=Goals(ゴールズ)・・・目標
ここで大切なのが「持続可能」という点で、私たちが将来的に長く続けられる取り組みをすることが重要となります。
現実味のない大がかりな対策よりも、毎日コツコツと続けられる行動こそが、SDGsの目標達成には必要となるのですね!
そしてSDGsは、主に17の目標と169のターゲットに細かく分けられているので、それぞれの問題解決のために具体的なアプローチが可能です。
※169のターゲットにつきましては、画像引用元の外務省HPで確認できます。
でも日本に住んでいると、地球の危機と言われてもあまり実感が出ないのが正直なところですよね(^-^;
もしこのままSDGsを意識して取り組まないと、未来はどうなってしまうのでしょうか?
SDGsに取り組まないと、未来はどうなる?
今この時でも、環境破壊や紛争は絶えず、助けを求めている人はたくさんいます。
私たちがこのまま何もしなければ、経済問題・社会問題・環境問題など、あらゆる面で悪化の一途をたどることになりかねません。
国連に加盟する各国は「誰一人取り残さない」という共通理念のもと、SDGsの活動に試行錯誤しながら取り組んでいます。
私たち自身も、世界で起こっている問題を “他人事” と思っていては、これからの未来は決して明るいものではなくなってしまいます。
世界中で悩んだり苦しんでいる人も、私たち同じ「地球の住民」であることを忘れてはなりません。
SDGsでは17の目標を、私たちがより目的意識をもって取り組めるように、さらに5つのカテゴリーに分かれています。
それが「5つのP」と言われるものです。
①People(人間)・・・目標①②③④⑤⑥
すべての人の人権が尊重され、尊厳をもち、平等に。貧困と飢餓を終わらせ、ジェンダー平等を達成し、すべての人に教育、水と衛生、健康的な生活を保障する。
②Prosperity(豊かさ)・・・目標⑦⑧⑨⑩⑪
すべての人が豊かで充実した生活を送れるようにし、自然と調和する経済、社会、技術の進展を確保する。
③Planet(地球)・・・目標⑫⑬⑭⑮
持続可能な消費と生産、天然資源の持続可能な管理、気候変動への緊急対応などを通じ、地球の劣化を防ぐことにより、現在と将来の世代のニーズを支えられるようにする。
④Peace(平和)・・・目標⑯
平和、公正で、恐怖と暴力のない、すべての人が受け入れられ、参加できる包摂的な世界を目指す。
⑤Partnership(パートナーシップ)・・・目標⑰
世界の人々の連帯強化の精神に基づき、グローバルなパートナーシップにより実現を目指す。
引用文献:バウンド 著/秋山宏次朗 監修「こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本」 株式会社カンゼン
SDGsに取り組みたいけど、自分では何ができるか悩んでいる人は、この5つのPを見れば「どのカテゴリーなら取り組めそうか」目安の1つになりますよ!
2020年は新型ウイルスが世界中で流行したこともあり、せっかく改善されつつあった目標も再び後退してしまう事態となりました。
参考URL:国際連合広報センター 持続可能な開発目標【SDGs】報告2020
ですので、私たちが今から意識して取り組み始めても、まったく遅くはありません!
理想の未来になるために、やるべきことはまだまだたくさんあります。
では、私たちの日々の生活の中でどんな取り組みをすれば、SDGsに貢献できるのでしょうか?
SDGs達成のために今からできることは?
2030年までの目標であるSDGsを達成するには、たくさんの課題が残っています。
そのなかで、私たちのちょっとした行動が、目標達成につながることだったりするんです!
ここでは「室内・屋外・職場」と場所に分けてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください(*^^*)
個人で取り組めるアクション【室内編】
・節水(水はこまめに止める、お風呂の水を有効活用する)
・節電(電気や電源はこまめに消す、エアコンの設定温度を意識する)
・フードロス(食べきれる量を買う、冷凍保存も取り入れる)
・ゴミは分別し、リサイクルできるものは捨てずに活用する
・SNS上でSDGsに貢献する取り組みを見つけたら、イイねを押したりシェアしたりする
・ショッピングするときは、環境にやさしい取り組みをしている店舗を探してみる
・オンラインの中で差別やいじめを見つけたら、注意や行動を起こす
省エネやフードロスは、前から進められていましたが、これらもSDGsの目標達成に向けてはとても大事なアクションだったのが分かりますね!
ここ数年でさらなる広がりをみせるSNSも、ただ見るだけではなく自分から情報発信したり拡散したりすることで、SDGsをもっと知ってもらうことができます。
なかなか行動できなくても、SDGsに取り組む投稿を見つけたら、どんどん友だちにシェアしてあげましょう!
それだけでも、十分にSDGsに貢献できますよ(^-^)
さらにオンラインショップでも、最近は環境に配慮した商品やサービスを提供する店舗が増えてきました。
もし、自分のニーズと合っていればぜひ利用してみてくださいね!
また最近では、匿名での誹謗・中傷も大きな問題として取り上げられています。
見て見ぬふりをしても何も解決にはなりません。
もしそのような投稿を見つけた場合は、SNSの運営会社に通報するなど、勇気を出して行動していきましょう。
個人で取り組めるアクション【屋外編】
・マイバックを持ち歩く
・地元のスーパーを利用する
・詰め替えパックを買う
・エシカル消費を意識する
マイバックを持つことは、もはや日常生活では当たり前になりつつありますね!
さらに最寄りの商店街や地元スーパーを利用することで、地域経済も活性化され、問題となっている地域格差もなくなります。
エシカル消費とは、「地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・地球環境に配慮した消費」という意味があり、この意識をもって行動することが重要となります。
※エシカル=「倫理的・道徳的」
つまり、私たち1人1人が商品やサービスの裏にあるストーリーに意識を向けることで、社会をより良い方向に動かすことができるのです。
代表的なのはリサイクル素材を使ったエコ商品がありますね。
最近では、プラスチックから作られた糸で縫製された服も目にするようになりました。
この他にもエシカル消費を意識した商品はたくさんあります。
フェアトレード商品
発展途上国の原料や製品を、適正な価格で継続的に取引された商品
MSC(海のエコラベル)
海の自然環境や水産資源を守って捕らえた水産物
RSPO認証
熱帯雨林の環境に配慮し、生産者の暮らしを守る商品
参考資料:消費者庁「みんなの未来にエシカル消費 パンフレット」 、「エシカル消費ってなぁに?」
最近はスーパーでも、エシカル消費を意識した商品が、少しずつですが販売されるようになりました。
日々の買い物の中で少し意識を変えるだけでも、SDGsにしっかりと貢献できるので、まずはできることから始めてみましょう!
個人で取り組めるアクション【職場編】
・ペーパーレス化、省エネを意識する
・職場内で必要のない格差があれば、声をあげる
・ディーセントワークの実現
職場内でも省エネ対策をはじめ、オンライン上での書類のやり取りも取り入れられ、ペーパーレス化が進みつつあります。
しかし、残念ながら女性の昇進に対する不当な格差が根づいている企業もまだ多いようです。
男性の育児休業率が他国に比べると低い水準なのも、性別による差別にあたりますね。
このようなジェンダーハラスメントをはじめ、必要のない格差を感じたり目の当りにしたら、声をあげることが大切です。
自分と同じように悩む方も多くいると思いますし、今では匿名可能な相談窓口を設置している企業もあります。
まずは働くなかで息苦しさを感じている人がいれば、悩みを共有してみてください。
集まった声が大きくなればなるほど、きっと会社全体に届くはずです。
またSDGsの目標の中には、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を促進する項目(目標⑧)もあります。
・安定して働く機会があるか?
・収入は十分(生活費や貯蓄ができる賃金)であるか?
・長時間労働がなく、仕事とプライベートのバランスが取れているか?
・雇用保険、医療・年金制度に加入しているか?
・仕事で性別 、性的指向・性自認による不当な扱いを受けている実感はないか?
・仕事で精神的・身体的に危険を感じることはないか?
・働く人の権利が保障されていているか?また、職場での相談先があるか?
・働くなかで、自己の成長や働きがいを感じることができるか?
参考URL: 日本労働組合総連合会 ディーセント・ワークの実現
このチェックポイントを参考に自分らしく働けているのが一番ですが、すべて実現している企業はまだまだ少ないかもしれません・・・。
まずは自分の職場にはどのような改善点があるのか、自分なりの視点で見てみると良いですね!
職場内でもSDGsに意識を向ければ、貢献できる取り組みがきっと見つかりますよ(^-^)
「三人集まれば文殊の知恵」というように、1人ではできないことは仲間と一緒にチャレンジしてみましょう!
ここまでは、SDGsに取り組むための具体的なアクションをご紹介しました。
ではSDGsの目標達成にむけて、意識したい心がけには何が必要なのでしょうか?
SDGsに取り組むために必要なマインドは?
SDGsに取り組むために必要なマインド。
それは、サスティナブル(持続可能)という意識を持つことです。
「“今日”は節水できた、募金をした、ボランティアに参加した」など、1つの取り組みを1度しただけで満足してしまう人も中にはいます。
実際に行動したことはとても素晴らしいですが、1度目標を果たしてしまうと、SDGsのその後には関心をもたなくなることも・・・。
1度きりではなく、継続的な取り組みをすることで、世界で巻き起こる問題にちょっとでも貢献できることを忘れないでください(^-^)
またSDGsは、日本だけではなく世界中の国と地域で取り組んでいる目標です。
「宗教・文化・人種」などが異なり、それぞれ考え方や物事の捉え方が違います。
しかし、同じ目標達成にむけて、出来ることからコツコツと取り組む姿勢は同じですよね。
つまりこれからは、「思考や環境の違いを受け入れて、お互いを理解する気持ち」をもつことが大切となります。
そして性別や人種の違いだけではなく、心と体の性別の違いで悩んでいる人もいます。
SDGsは「誰一人取り残さない」という共通理念を掲げているので、周りで苦しい思いをしている人がいれば、声をかけてあげましょう。
「自分ごと」として、SDGsを考え行動することを少しずつ意識して、できることから始めてみてくださいね!
まとめ~個人でできるSDGsの取り組みはたくさんある!~
最後に、個人でできるSDGsの取り組みについて、改めてまとめます。
・節水(水はこまめに止める、お風呂の水を有効活用する)
・節電(電気や電源はこまめに消す、エアコンの設定温度を意識する)
・フードロス(食べきれる量を買う、冷凍保存も取り入れる)
・ゴミは分別し、リサイクルできるものは捨てずに活用する
・SNS上でSDGsに貢献する取り組みを見つけたら、イイねを押したりシェアする
・ショッピングするときは、環境にやさしい取り組みをしている店舗を探してみる
・オンラインの中で差別やいじめを見つけたら、注意をする
・マイバックを持ち歩く
・地元のスーパーを利用する
・詰め替えパックを買う
・エシカル消費を意識する
・ペーパーレス化、省エネを意識する
・職場内で必要のない格差があれば、声をあげる
・ディーセントワークの実現
・コツコツ続けられる取り組みを心がける
・お互いを理解する気持ちをもち、「自分ごと」として考え行動する
このように私たちの身の回りでも、SDGsに貢献できる取り組みはたくさんあります。
全てできなくても、普段何気なく行っていることも、実はSDGsに深く関わっていたりするんです。
大切なのは「継続すること」。
まずは毎日コツコツ続けられる取り組みを、自分なりに見つけてみましょう!
何度も言いますが、今からでも決して遅くはありません!
世界で起きている問題に少し意識を向けてみて、自分には何ができるかぜひ考えてみてください(^^)
国際連合広報センターでは、「ナマケモノにもできるアクション・ガイド」として、誰でも簡単にできる取り組みがまとめてあるので、合わせて参考にしてくださいね!
2030年はあっという間にきてしまいます。
この記事を読んで、少しでも意識を変えることができた読者様がいると嬉しいです(*^-^*)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメントはこちらからどうぞ
コメント一覧 (2件)
さーやさん、執筆お疲れさまでした!
「SDGs」は聞いたことがあるけどまだ説明できるほど知らない人が多いと思います(←私です。
エコ活動のひとつかと思ったら、差別解消や他人への配慮も含まれているんですね。驚きました。
なかなかに難しくて内容も多岐にわたりますが、分かりやすく書かれていて理解をが深めることができました。
SDGsは世界的な取り組みですが、「自分にできる事から始めよう」という意識改革が大事なんですね。
私の場合は、フードロスを減らすことから始めたいと思います。
とても勉強になりました。
ありがとうございました。
がーこさん
コメントありがとうございます。
この記事を書いたきっかけも、私自身「SDGsって最近聞くけど、何のことだろう…」と気になったことが始まりです。
環境問題以外にも、社会活動や差別問題まで幅広く目標があって、驚きですよね。
今回は、日常生活のなかでも取り入れられるアクションをご紹介したので、私自身もこれからは意識して行動していきたいです。
最後にご紹介した「ナマケモノにもできるアクションガイド」は、本当に寝ながらでも取り組めることまで書いてあるので、ぜひ参考にしてみてください!
引き続きよろしくお願いいたします。