クリスマスシーズンになると、生花店やショッピングモールのディスプレイでよく目にするポインセチア。
鮮やかな赤色が、一気にクリスマス気分を盛り上げてくれます。
ポインセチアといえば、赤色が一般的ですが、現在では品種改良により、白やピンク、黄色、八重咲きのものなどさまざまな種類が作られています。
さまざまな色が楽しめるポインセチアは、色によって花言葉が異なることをご存知ですか?
この記事ではポインセチアの色別の花言葉と、クリスマスとの関係についてご紹介します。
ポインセチアの花言葉を知れば、より気持ちを込めた贈り物ができますよ。
ポインセチアの色別の花言葉とは?
ポインセチアには赤や白、ピンクなどありますが、色別に花言葉がつけられています。
ここでは色別の花言葉をご紹介します。
赤の花言葉
赤いポインセチアの花言葉は「祝福する」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」です。
赤色には情熱や燃え上がる炎のようなイメージがあるため、赤いポインセチアにはぴったりの花言葉ですね。
クリスマスカラーの赤と緑の鮮やかなコントラストが、冬の季節を彩ってくれます。
白の花言葉
白いポインセチアの花言葉は「慕われる人」「幸運を祈る」です。
白は「純潔」の象徴で、ウエディングカラーであることからつけられたと考えられます。
白が降り積もる雪のようで、ホワイトクリスマスのイメージにもぴったりですね。
黄色の花言葉
黄色いポインセチアの花言葉は「あなたの幸せを祈る」です。
同じ黄色系でも、ポインセチアには、オレンジ系の「ゴールド」やホワイトイエローの「レモンスノー」という品種があります。
黄色は喜びや希望、元気を連想させる色です。見ているだけでポジティブな気持ちになりますね。
インテリアの差し色にもぴったりです。
ピンクの花言葉
ピンクのポインセチアの花言葉は「思いやり」「純潔」です。
赤色よりやわらかく、あたたかな印象で、優しさが伝わる色のポインセチア。
ピンクのポインセチアは比較的新しい品種で、日本で品種改良された「プリンセチア」が有名です。
英語の花言葉
英語での花言葉は二つあります。
一つ目は「purity(清純)」
原産国のメキシコでは、その鮮やかな赤色が純潔さを表す色とされていたことが由来となっています。
二つ目は「be of good cheer(元気を出しなさい)」
この花言葉の由来は、現地の人が、ポインセチアの茎を切るとでてくる白い樹液を解熱剤として使用していたことによる、という説があります。
また、赤は生命力や活力を与えてくれる色であることも由来の一つと言われています。
ポジティブな花言葉が多く、贈り物に最適な植物といえるでしょう。
ネガティブな意味はある?
ポインセチアの花言葉にネガティブな意味はありませんが、古代アステカではいけにえを神にささげる儀式にポインセチアを飾ったとされています。
また、クリスマスカラーの赤色はキリストの血を意味することから、怖いイメージを持つかもしれません。
しかし、ポインセチアの花言葉は素敵なものばかりなので安心してプレゼントできますよ。
ポインセチアとはどんな植物?
クリスマスシーズンによく見かけるポインセチアですが、どんな植物なのでしょうか?
ここからは、ポインセチアについて詳しくお伝えします。
ポインセチアは中南米原産の植物
ポインセチアは、メキシコなどの中南米が原産のトウダイグサ科の植物です。
冬に出回る植物のため寒さに強いと思われがちですが、実は寒さに強くありません。
日本では鉢植えで栽培されていますが、現地では樹高が2~3mほどに生長する常緑低木です。
開花時期は11月から1月 。
実はポインセチアの赤い花のように見える部分は花ではありません。
葉は緑色で、花の周りの苞(ほう)と呼ばれる部分が赤く色づきます。
中心部分の黄色い小さな粒が花の部分です。
花びらはなく、赤い部分を嗅いでも香りはしません。
ポインセチアの名前の由来
ポインセチアという名前は、アメリカの初代メキシコ大使で植物学者のポインセット氏に由来しています。
19世紀前半にポインセット氏が、メキシコで自生していたポインセチアを見つけ、アメリカに持ち帰り普及に努めました。
その後ヨーロッパに渡り品種改良が行われ、葉の色や大きさが異なる品種が生まれました。
日本でのポインセチア
ポインセチアが日本に伝わったのは、明治時代です。
和名は「猩々木(しょうじょうぼく)」。
中国の伝説上の動物「猩々(しょうじょう)」に由来しています。
猩々は人の言葉を理解することができ、赤い毛と赤い血を持つ動物で、大酒飲み。
その猩々の赤くなった顔に例えられて、この名がつけられました。
しかし、現在ではほとんど使われることはなく、「ポインセチア」と呼ばれることが一般的です。
なぜクリスマスフラワーになったのか?
クリスマスの定番とされるポインセチアですが、なぜクリスマスに飾られるようになったのでしょうか?
実はキリスト教と深い関わりがあるのです。
そもそも最初にポインセチアがクリスマスに飾られるようになったのは、17世紀にメキシコでフランシスコ会の宣教師たちがキリストの誕生祭で使用したことが始まりとされています。
クリスマスフラワーになった理由についてはいくつか説があります。
代表的なものを2つご紹介しましょう。
3つのクリスマスカラーを持っているから
ポインセチアがクリスマスの花とされるようになった由来の一つが色です。
クリスマスカラーの代表といえば、赤、白、緑の3色。
赤い苞の色はキリストの流した血の色、 白い樹液は聖母マリアの純潔、緑の葉の色はエバーグリーンとも呼ばれ「永遠の命や愛」を表しています。
ポインセチアはクリスマスカラーをすべて含んでいるためクリスマスフラワーの定番になったのです。
葉のかたちがベツレヘムの星を連想させるから
もう一つの理由は、葉が星のような形で「ベツレヘムの星」を連想させるからとされています。
ベツレヘムはキリスト誕生の地。
ベツレヘムの星は「クリスマスの星」とも言われ、キリストの誕生を東方三博士に知らせたとされる光り輝く星のこと。
ポインセチアの特徴的な葉の形を星に例えてクリスマスフラワーとなったのです。
ポインセチアはいつの誕生花?
生れた月日にちなんでそれぞれに特定の花が決められている誕生花。
ポインセチアは色ごとに以下の日付が割り当てられています。
ポインセチア全体 : 12月26日
赤色のポインセチア : 12月9日、12月25日
白色のポインセチア : 11月18日、12月13日
12月25日の誕生花は赤色のポインセチア。
クリスマスにふさわしい植物ですね。
プレゼントを贈る時には花言葉だけでなく、誕生花を意識するのもいいですね。
ポインセチアの花言葉とは?色別の意味まとめ
ポインセチアは色によって花言葉が異なるため、色ごとの花言葉に特別なメッセージを込めてプレゼントすることができます。
赤色 : 祝福する、幸運を祈る、私の心は燃えている
白色 : 慕われる人、幸運を祈る
黄色 : あなたの幸せを祈る
ピンク : 思いやり、純潔
英語の花言葉 : purity(清純) be of good cheer(元気を出しなさい)
特に悪い意味合いの花言葉はありませんので、安心してプレゼントとして贈ることができます。
贈りたい相手のイメージに合わせて、色を選んでみるのもいいですね。
ポインセチアは3色のクリスマスカラーを持つことと、葉の形がベツレヘムの星を連想させることでクリスマスフラワーとして広く認知されてきました。
インテリアに取り入れることで、ぐっとクリスマスらしさを演出できますよ。
そのまま飾るだけでもクリスマスの雰囲気がでますが、色を組み合わせるのもいいですね。
贈り物に、インテリアに、ポインセチアを取り入れて、クリスマスシーズンを楽しんでください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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