最近は、SNSやメールなどインターネット上での連絡が多くなり、手紙をもらう機会がめっきり減ってきましたね。
それだけに、手紙がきたらなんだか嬉しい気持ちになりませんか?
特に絵手紙だと「おお……!」とほっこりしますよね。
「私もステキな絵手紙を書きたい!」と、始める人もいるでしょう。
でも、せっかく相手に送るなら、初心者でもそれなりにうまく書きたいですよね。
実は、絵手紙はコツをつかめば上手に書くことができます。
その秘訣はこの記事で詳しく紹介していますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
絵手紙の書き方〜初心者でも筆遣いがうまくなるコツ〜

絵手紙を上手に書くためには、筆の使い方をマスターすることが重要です。
ここでは、筆の持ち方やモチーフの書き方のコツを紹介しますね。
筆は上のほうを軽く持つ
基本的な筆の持ち方と姿勢
- 筆軸の上部分を指全体で軽くつかむ
- 筆を垂直にまっすぐに立てる
- 背筋を伸ばして脇を少しあける
筆は軸の上の方を、指全体を使ってふんわりつかむように持ちます。
力を入れてつかんでしまうと、やわらかい線が書きにくくなるので、軽くつかむのがコツ。
紙に対して垂直になるようにまっすぐ筆を立てるようにしましょう。
そして、しっかり背筋を伸ばして脇を軽くあけるのも忘れずに。
少し持ちにくいですが、これが絵手紙を書くときの基本的な筆の持ち方になります。
「あれ?力が入りすぎているな」と思ったら、深呼吸をして肩と腕をリラックスさせてくださいね。
絵手紙を書く前に線の練習をする
持ち方をマスターしたら、線を書く練習をします。
エクササイズをする前に、準備運動をしますよね?
絵手紙も同じなんです。
書きはじめる前に、軽くウォーミングアップをしていきましょう。
練習用の紙は、いらないハガキや新聞紙、半紙などで大丈夫です。
まずは筆に墨をつけて、穂先をとがらせます。
穂先を少しだけ使い、ゆっくり時間をかけて細い線を書きます。
墨をつけすぎないように注意しましょう。
- 上下線
- 右左線
- くるくる曲線
このようにさまざまな線を引いていきます。
書きにくい持ち方なので、その分穂先に気持ちを集中させることができます。
ところどころ線に強弱があっても問題ありません。
それでいいのです。
背筋を伸ばし、ゆっくり線を引いていきましょう。
何度も練習すると慣れてきますので、あせらずにゆっくり練習してくださいね。
練習線をどうやって書けばよいのかわからない読者さまは、こちらの書き方の動画が参考になると思います。
この準備運動をするしないでは、絵の出来も変わってきます。
ぜひご覧くださいね。
モチーフは大きめに書く
では、肩ならしが終わったら本番にいきましょう。
絵手紙は下書きが不要です。
ぶっつけ本番で書きますので、書くモチーフをよく観察しましょう。
どの角度で書くのか、ハガキのどこに書くのかをあらかじめ決めておきます。
構図が決まったら、はがきからはみ出るくらいに、見た目より大きめに書いてみましょう。
果物や野菜、花を書く場合は、全体から書くのではなく「へた」「がく」から大きめに書くときれいに書けますよ。
ただし、勢いのまま大きく書きすぎてしまわないように!
ハガキの空白部分が少ないと、挨拶文を書くスペースがなくなりますので注意が必要です。
絵手紙の書き方〜初心者でも失敗しない色塗りのコツ〜

モチーフのアウトラインが書けたら、次は色をつけていきます。
絵手紙では「顔彩」と呼ばれる絵の具を使用することが多いです。
ここでは、顔彩をきれいに塗る方法を説明しますね。
混ぜる色は2色まで!明るい色を使おう
色を塗る前に、必ず試し塗りをしましょう。
同じ色を使っていても、顔彩を溶く水の量によって色の濃淡が違ってきます。
そのため、試し塗りをすると失敗が少なくなります。
広い面積に同じ色を使う場合は、多めに色を作っておくのがおすすめです。
また、なるべく明るい色を使いましょう。
イメージにあった色がない場合は、絵皿に顔彩を出し、混ぜ合わせて色を作ります。
ただし、顔彩は混ぜるとにごった色になってしまいます。
混色するときは、2色程度にとどめておくのが成功の秘訣です。
手早く大胆に色を塗ろう
では、いよいよ塗っていきます。
塗り方のコツとして、以下の3点を意識しましょう。
- リズムをつけて手早く
- 大胆に色を置く
- 濃淡をつける
塗り絵のように丁寧に塗る必要はありません。
大胆に、さっと色を置く感じで大丈夫です。
塗り残しや線からはみ出ても、全然問題ありません。
むしろ味が出て、あなたらしい個性が出る絵になります。
気にせず色を塗っていきましょう。
最初は薄い色を塗ってから、濃いめの色を重ねるとメリハリが出て深みが出ます。
もちろん、試し塗りで濃淡チェックは欠かさずに。
ただ、あまり色を重ねると暗くなってしまうので、ほどほどにしましょう。
色を塗るコツは、こちらの動画がわかりやすいです。
ぜひ見てみてくださいね。
絵手紙の書き方〜はがきの空白部分に文字を入れるコツ〜

最後は文字を入れていきます。
基本的な筆の持ち方で文字を書くのが難しい場合は、書道で名前を書くときの持ち方でも大丈夫です。
仕上げに文字入れをするときは緊張しますよね。
特に初心者は、どんな言葉を入れていけばいいのか悩みがちではないでしょうか。
そんなときは、「誰に送るか」を決めましょう。
送る人の顔を思い浮かべると、自然に言葉が出てきます。
遠くに離れている両親だったら「お元気ですか」「ありがとう」でもいいですね。
絵手紙のモチーフが家で採れた野菜だったら「おいしく育ちました」「収穫しました」でも十分に伝わります。
その場で思いついた言葉を書いてみましょう。
メリハリをつけて書く
メリハリのある文字を書くコツは3点あります。
- 文字の線の強弱をつける
- 漢字を大きめにする
- ひらがなを小さめにする
それだけで十分にメリハリが出ます。
線の強弱は、筆の穂先を押し付けたり浮かしたりしてバランスをとるのがコツです。
書く前に練習してみましょう。
相手に伝えたい言葉は強調するとなお良いですね。
余白をうまく活かして書く
文字ははがきいっぱいに書く必要はありません。
行間をそろえて書くより、字間に余白を持たせると味わいのある文字になります。
一字書いたら少しずらして書いてみてくださいね。
味のある文字ができますよ。
書いたモチーフを目立たせるように文字を小さめに入れるのも良いですし、一文字大きく書くだけでも素敵ですね。
余白をうまく活かして書いてみましょう。
味のある文字の書き方は、以下の動画でわかりやすく解説しています。
自分なりに工夫して、素敵な文字を書いてみましょう。
最後に落款印を押す
絵手紙が完成したら、落款印を押します。
落款印とは、作品が完成したときに押す印のこと。
自分が書いた証明になりますし、何よりも落款印が押されていることで、作品自体が引き締まるのでおすすめです。
落款印を押す場所に決まりはありません。
文字の最後や空白部分でもいいですし、全体のバランスを見て押します。
落款印がない場合は、ネット注文や消しゴムで作ることもできます。
たとえば名前が「はなこ」だったら、正方形の消しゴムに「は」を彫るという簡単なものでも大丈夫です。
あなただけの落款印を作ってみるのもいいですね。
絵手紙の書き方|初心者でもうまくできるコツのまとめ
今回は、初心者でもコツを押さえておけば、絵手紙が書けることを紹介しました。
以下のコツをマスターできたら、あなたはもう初心者卒業!
相手を楽しませる絵手紙が書けるようになります。
- 筆は筆軸の上部分を指全体で軽くつかむ
- 筆を垂直にまっすぐ立てる
- 背筋をのばし、脇を少しあけて力を抜く
- モチーフは大きく書く
- 色はリズミカルに、大胆にさっと塗る
- 文字は筆の穂先を使って強弱をつける
- 仕上げに落款印を押す
絵手紙にうまい・へたは関係ありません。
自信を持って、自分らしい絵手紙を書いて気持ちを届けましょう!
きっと相手の心に響く素敵な手紙になりますよ♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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