混んでる病院と空いてる病院の違い|混みあう理由や待ち時間への対処法も解説!

忙しい合間をぬって通院していると、病院の「長い待ち時間」に頭を悩ませることはありませんか？

今の病院がいいと思い通院していても、待ち時間が長いと空いてる病院に変えたくもなりますね。

そこで気になるのが、混んでる病院と空いてる病院の違いではないでしょうか。

この記事では以下について述べています。

少しでも快適な通院ができるよう、病院の特性や待ち時間への対処法を一緒に理解していきましょう。

混んでる病院と空いてる病院の違いは？

病院の待合室が混んでいるのを見ただけで、思わずため息が漏れることはありませんか？

また逆に、閑散とした待合室で「なぜこの病院は空いているんだろう？」と不安になる人もいるかもしれません。

ここでは病院が混んでる理由・空いてる理由について一歩踏み込んで見てみましょう。

空いてる病院は「悪い病院」？

たとえば外食するとき、空いてるレストラン=人気のないレストランと感じる人が多いですよね。

では病院の場合、空いてる病院=悪い病院といえるのでしょうか？

病院が空いてる理由は、以下のように考えられます。

病院もサービス業だという認識が広まり、患者さんの負担となる待ち時間を見直す動きも増えつつあります。

病院側の取り組みがわかると、空いてる病院が悪い病院だと単純に判断できませんね。

混んでる病院は「良い病院」？

では反対に、混んでる病院=良い病院といえるのでしょうか？

混んでる病院の理由も見ていきましょう。

空いてる病院・混んでる病院には、それぞれポジティブな側面とネガティブな側面の両方が存在するのがわかりましたね。

病院を選ぶ際には、見た目だけで判断せずに自分が「何を優先するのか」基準をしっかり持ちましょう。

【病院】と【待ち時間】の関係

混んでる病院と空いてる病院の違いがわかったところで、病院の待ち時間についても掘り下げていきましょう。

病院は「待つ」のが当たり前？

読者様は「3時間待ちの3分治療」という言葉をご存じでしょうか？

日本の医療に対する批判の1つに、『3時間待ちの3分治療』がある。

長時間待たせたあげく、わずか数分で治療が終わってしまうという意味だ。

引用：大和総研

「長時間待たされたのに診察はあっという間」なんてことは、筆者もよく経験します。

以下に、診察までの待ち時間を調査した統計データをまとめました。

円グラフをみると、15分未満〜1時間の間に待ち時間が集中しているのがわかりますね。

では、この待ち時間を人はどのように感じているのでしょうか？

次のデータをみてみましょう。

待ち時間の感じ方

病院でどのぐらい待たされると、人は不満を感じるのでしょうか？

上のグラフからもわかるように、待ち時間に比例して不満度も高まっています。

1時間以上待たされると、不満を抱える人が半数を超えていますね。

2つのグラフの結果から「病院は待つのが当たり前」という認識はあっても、待ち時間に納得できない人が多いことがわかりました。

では、病院が混むのはどのような理由があるのでしょうか？

病院が混む３つの理由

ここでは病院が混む理由を詳しく見ていきましょう。

患者を断れない

医師法では、正当な理由なく患者さんからの診察要求を断ってはいけないと定められています。

第十九条　診療に従事する医師は、診察治療の求があつた場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない。

引用：医師法

これを医師の応召義務といいます。

わかりやすく説明すると、たとえば人気のテーマパークでは混雑時に入場制限がかかる場合がありますよね。

しかし、病院は混んでるという理由だけで医師側から患者数を制限する事ができないのです。

急患で順番が入れ替わる

診療科目によっては急患が入りやすい場合があり、予約制であっても順番が入れ替わり待たされる事もあります。

産科や外科では急患が多い傾向にあるので、待ち時間が増えることも覚悟しておきましょう。

地域による医療機関の偏りがある

また地域によって人口に対しての医療機関数にも偏りがあります。

トップ徳島県には、最下位埼玉県と比べて約3倍の病院がある事がわかります。

医療機関が少ない地域では、どうしても混んでる病院が増えるので、待ち時間が長いと感じてしまうのです。

良い病院に出会う方法

少しでも快適に通院するためには、自分が「何を優先するか」基準を持って病院選びをするのが大切です。

そんな読者さまのために、良い病院に出会う方法を一つずつ解説しましょう。

病院機能評価認定病院を検索する

あまり聞きなれない言葉ですね。

病院機能評価とは一体どのようなものでしょうか。

病院機能評価は、我が国の病院を対象に、組織全体の運営管理および提供される医療について、当機構が中立的、科学的・専門的な見地から評価を行うツールです。

引用：病院機能評価事業

つまり病院からの希望によって、第三者機関が多方面から客観的に病院を評価しています。

評価を受けた病院は、運営管理や提供する医療の改善に努めるので、より満足度の高い診察やサービスを提供できるのです。

医療の質を改善し向上しようと取り組んでいる病院が検索できますので、参考にしてみてはいかがでしょうか？

お近くの認定病院は認定病院検索ページから検索できます。

薬局の薬剤師さんに聞いてみる

調剤薬局の薬剤師さんは、地域の病院の情報を持っています。

薬剤師をしている友人は「処方箋を見れば、どこの病院のどの先生かわかる」と話していました。

常に新しい薬をしっかり勉強している先生がいる一方、ずっと昔ながらの処方を続ける先生もいるそうです。

定期検診・予防接種で下見をする

病気ではない時の通院は絶好のチャンスです。

上記のように、自分なりのチェックポイントを用意して行きましょう。

予防接種がきっかけで、良い病院を見つける事ができるかもしれませんよ。

病院の【待ち時間】への対処法

病院と待ち時間は切っても切れない関係という事がわかりました。

しかし、待ち時間は少しでも短く快適であって欲しいですよね。

病院の待ち時間への対処法も考えておきましょう。

Googleマップで検索する

Googleマップで病院の場所を検索すると、混雑する時間帯が曜日ごとに表示されます。

曜日や時間によっての混雑の傾向がわかりますので、通院前に調べておくといいですよ。

予約をする

また、病院のホームページも事前にチェックしておきましょう。

診察の予約ができるのか？
電話予約なのか？それともネット予約なのか？

待ち時間を減らすためにも予約は必須です。

混む時間帯について記載している病院もあるので、ホームページの内容はしっかり読んでおくといいですよ。

口コミを見る

最後に、病院の検索サイトや口コミサイトも見ておきましょう。

待ち時間から病院の雰囲気まで、参考になる口コミが多数掲載されています。

待ち時間が長くかかったとしても、以下のように待つことが苦にならない工夫をしている病院もありますよ。

口コミは患者さんから見た病院の姿がよくわかります。

通院前までにチェックしておきましょう。

混んでる病院と空いてる病院の違いは？　まとめ

今回は「混んでる病院と空いてる病院の違い」について深掘りしてお伝えしました。

両者の違いには、ポジティブな理由とネガティブな理由があることがわかりましたね。

良い病院に出会うためには、自分が「何を優先するのか」決めることが大切です。

あなたは病院へ行くときに何を優先したいと考えますか？

通院に対する自分の気持ちを一度棚卸ししてみましょう。

そして自分の優先したい条件を満たす病院に出会うために、この記事でご紹介した以下の方法を試してください。

待ち時間だけで選ばないオーダーメイドの病院選びができると、快適な通院ができるようになりますよ。

最後までお読みいただきありがとうございました。