読書の皆様は、ユダヤの商人について解説された『ユダヤの商法』という書籍をご存知ですか?
「銀座のユダヤ人」の異名を持つ、藤田田氏(マクドナルド創業者)の著作『ユダヤの商法』の要約をご紹介します。
この記事を読むと、「どうすればお金持ちになれるか?」のヒントがわかります。
ビジネス脳をアップデートしたい方、お金持ちになりたい方、新しい未来に進みたい方必見です。
どうぞ、最後までお読みください。
- お金持ちになるヒントがわかる
- ユダヤの商法の使い方
『ユダヤの商法』の概要
ここでは、『ユダヤの商法』に書かれている代表例をご紹介します。
宇宙の法則78:22(不変真理の法則)
宇宙の真理とは、過去から未来へと永遠に変わることのない真実の理(ことわり)です。
例えば次のような78:22の法則が存在します。
- 空気中の成分が窒素78に対して、酸素等が22(バランスが崩れると人は生存できない)
- 人間の体は、水分が78に対して、その他の物質が22の割合(人体の水分が60%になれば死を迎える)
- 正方形に内接する円の面積が78に対して、正方形の円以外の残りの面積22
ユダヤ人は、この78:22の法則を使うことで富を築いてきました。
儲けの法則は78:22だよ
お金持ち(数):一般人(数)=22:78
お金持ちのお金:一般人のお金=78:22
つまり、お金持ちに対しての商売することで儲けが得られるんだよ
「きれいな金」「きたない金」はない
日本人は、誰から儲けたお金であるかにこだわりますが、ユダヤ人は「金に汚い金はない」という考え方をします。
「金(かね)は金(かね)」という考え方は、虐げられてきたユダヤ人が唯一許された金融業という職業によるものなのでしょう。
女と口をねらえ
ユダヤ商法に商品はふたつしかないと言われています。
一つ目は「女」に関するものです。
つまり、お金を消費する権限のある女性をねらって商売すれば、上手くいくという考え方です。
女性を魅了するという意味で、ダイアモンドの商売とユダヤ人は深い結びつきがあります。
女性にとってダイアモンドは、自分を美しく見せるものであり、お守りでもありますよね。
もう一つの「口」に関するものは、ユダヤ商法の第2の商品と言われています。
口に入れるものは、毎日食べられ排出され、次の食べ物が必要になります。
毎日、売上を作れる商品です。
ただし、女性を魅了する商品ほど儲からないため、女性用品を扱う商売を第一とし、口に関する商売を第二としました。
生活の中に数字を持ち込め
数字に慣れ、数字に強くなることがユダヤ商法の基礎となります。
例えば、今日の天気を話す時もユダヤ人は、暑さ寒さも数字で判断します。
「今日は華氏80度だ、60度だ」というように寒暖計の数字を読みます。
金儲けをしたいならば、商売の時だけ数字を持ち込むのではなく、日常から数字に慣れ親しむのが良いとの教えです。
日頃からの訓練が大切だということですね。
時間も商品(時を盗むな)
「時間を盗まれることは、商品を盗まれることであり、金を盗まれることと同じである」とユダヤ人は考えます。
例えるなら、商談とは、急行列車のすれ違いを利用してほんの瞬間的に逢瀬を成立させるようなものだよ。
日本人のように世間話から入る商談は、ユダヤ商人にとっては、金を盗まれるのと同じであると考えます。
ユダヤの商法と藤田田
『ユダヤの商法』の著者をご紹介します。
藤田田(1926(大正15)年~2004(平成16)年)は、大阪生まれの実業家です。
母親がクリスチャンであったため、「口」に十字架で、よい言葉を話すようにとの願いを込めて「田」となりました。
藤田氏は、東京大学法学部在学中にGHQ(連合国最高司令官総司令部)の通訳を勤めたことがきっかけで、「株式会社 藤田商店」を設立し、学生起業家として輸入業を手がけました。
GHQのアルバイトで知り合ったユダヤ人に、商売の基本である「ユダヤの商法」を教わったのです。
その後、藤田氏は「日本マクドナルド」や「日本トイザらス」などを展開する、日本を代表する実業家になりました。
アメリカのマクドナルドを創業したユダヤ人のレイ・クロック氏は、藤田氏の商才を確信していたといいます。
「日本マクドナルド」という呼び名も、藤田氏が日本人にとって親しみやすくなるよう変えたものなんですよ。
大損しても納期は守れ
藤田氏は、納期を守る為に大損を承知で、商品の納品を船便から飛行機に変えたことがあります。
その結果、大損はしましたが「契約の民」と言われているユダヤ人から信用されるようになり、「銀座のユダヤ人」と言われるようになっていくのです。
目先の利益ではなく、大局を見たことが、藤田氏の強みですね。
絶対にまけない売り方
ユダヤ商人は、自分の商品の値引きはしません。
安売り競争レースになると他社も自社も消滅することを知っているからです。
薄利多売より、厚利多売をモットーとしています。
ユダヤ人から見ると、大阪商法である薄利多売は理解できないようです。
藤田氏はアクセサリーを輸入する時、日本人の肌や髪の色に合う物を輸入しました。
そして、お金持ちから流行させたので、大衆の憧れ心理を利用して値引きせずに高値で売ることに成功します。
ユダヤの商法の考え方と藤田田語録
ユダヤの商法の考え方と藤田氏の言動をご紹介します。
働くために食うな、食うために働け
迫害され差別されてきたユダヤ人にとって、晩餐にお金をかけることは金力の象徴であります。
日本人の「早寝、早起き、早メシは三文の得」の考え方を藤田氏は嫌いました。
ユダヤ人の人生の楽しみ方と真逆の日本人に、貧乏性を感じたのでしょうね。
儲けはイデオロギーを超越する
ユダヤ人の世界には、資本主義も共産主義もありません。
全世界を相手にするユダヤ人にとって相手の国籍は関係がなく、儲かる相手なら国籍は必要ではありません。
国籍をも超えてしまうユダヤ人に、藤田氏は逞しさを感じたのかも知れませんね。
根回し商法は吹っ飛ばせ
根回しをする時間は、藤田氏にとっては無駄な時間であり、日本商法独特のマイナス面だと感じていました。
日本の独特の商習慣である根回しは、国際社会においてはスピード感に欠ける行動ですね。
エライ奴こそ働け
給料が多い人は、経験も判断力も若い人よりまさっているはず。
つまり、「おエラ方は風邪を引く暇がないほど働き、若い人はのんびりとゴルフでもすればいい」という考え方です。
こんな考え方の上司が多い会社は、伸びていく会社でしょうね。
週五日で儲からない商売はやめてしまえ
藤田氏は当時から、週五日で儲からない商売はやめてしまえと提案していました。
現代に通じるその考え方は、先見の明があると感心します。
はっ!とする【ユダヤの商法】要約を読んでビジネスチャンスをつかみましょう!!のまとめ
ユダヤ人の大部分が、5000年の民族の歴史を通して培ってきた商売のやり方が「ユダヤの商法」です。
- 宇宙の法則78:22
- 時間も商品(時を盗むな)
- 「きれいな金」「きたない金」はない
- 女と口をねらえ
- 大損しても納期は守れ
- 絶対に負けない売り方をする
- 働くために食うな、食うために働け
- 儲けはイデオロギーを超越する
- 根回し商法は吹っ飛ばせ
- エライ奴こそ働け
- 週五日で儲からない商売はやめてしまえ
1972年に書かれたものですが、今の時代にも通じるユダヤの商法にふれて、ビジネスチャンスをつかみましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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