また雨に降られちゃった…今日は降らないと思ったのに。
最近夕立が増えたよね。
大雨が増えた原因について考えたことありますか?
近年豪雨や猛暑など、世界中で異常気象が多発していますよね。
ゲリラ豪雨は、異常気象の1つです。
誰しも「今日は1日晴れ」という天気予報を信じて出かけた先で、激しい雨に遭遇した経験があるでしょう。
また、ゲリラ豪雨によって道路や住宅が水に浸かったり、川が氾濫したりといった被害が出ることがあります。
ところで、ゲリラ豪雨の原因の1つに地球温暖化が挙げられるといわれているのを知っていますか?
今回は、ゲリラ豪雨が発生する仕組みを押さえつつ、ゲリラ豪雨と地球温暖化の関係性や、地球温暖化を進めないためにできることについて詳しく解説します。
そもそもゲリラ豪雨とは?発生の仕組みや注意点
ゲリラ豪雨とは、「急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十mm程度の雨量をもたらす雨」です。
気象庁では、ゲリラ豪雨という言葉は使われず、局地的大雨と呼ばれています。
ゲリラ豪雨は、発生規模が小さく突発的に起こるため、事前の予測が難しいといわれています。
ここからは、ゲリラ豪雨の発生メカニズムについてみていきましょう。
また、年々ゲリラ豪雨が増えているといわれますが、その真偽についても解説します。
ゲリラ豪雨が発生する仕組み
ゲリラ豪雨は、「強い日差しによって暖められた空気が上昇して生まれた積乱雲が降らす雨」です。
ゲリラ豪雨が発生する仕組みについては、以下のとおりです。
- 太陽の強い日差しで地表付近の空気が暖められる
- 暖められた空気は膨張し体積が増えるため、他の場所の空気よりも軽くなり、強い上昇気流が発生する
- 暖められた空気が空に上がると、空気中の水蒸気が冷やされて水や氷に変わり、積乱雲が発生する
- 発生した積乱雲によって局地的な大雨が降る
ゲリラ豪雨は一時的で、長くても1時間程度しか続かないとされています。
雨が降っていくうちに、大粒の雨によって空気も一緒に下に引っ張られるため、下降気流が発生します。
そして、上昇気流が打ち消されて積乱雲が消えてしまうのです。
しかし、積乱雲は局地的な大雨でなく、突風や雷を発生させる危険があります。
空が暗くなり、雷の音やひんやりとした空気を感じたら、大雨が降るサインと考えてすぐに屋内や車の中に入りましょう。
ゲリラ豪雨が増えているって本当?
ゲリラ豪雨をはじめとする大雨は、年によって変動はありますが、年々増加傾向にあります。
たとえば、1時間降水量50mm以上の大雨の発生回数は、1970年代では200回程度でしたが、2020年以降は300回以上まで増えています。
今後も局地的大雨は増えると予想されているため、大雨に備えて対策しておきましょう。
- 河川に近づかない
- 地下街から2階以上の屋内に避難する
- 今後の雨雲の動きを雨雲レーダーなどで把握する
地球温暖化とは?起こる理由を解説
地球温暖化とは、「温室効果ガスが大気中に増加し、地表付近の気温が上昇する現象」です。
二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが増えると、赤外線が地球から宇宙に逃げにくくなるため、気温が上昇すると考えられています。
技術が発展したことで、石炭や石油、天然ガスなどの化石燃料の燃焼による二酸化炭素の排出量が増えたことが原因といわれています。
現在以上の温暖化対策を取らなかった場合は、21世紀末(2081年~2100年)の世界の平均気温は、2.6~4.8℃、厳しい温暖化対策をとった場合でも0.3~1.7℃上昇する可能性がありますよ。
ゲリラ豪雨の主な原因は地球温暖化って本当?
「ゲリラ豪雨の原因は地球温暖化だ」という情報を見聞きしたことがあるかもしれません。
地球温暖化は、ゲリラ豪雨の主な原因だと断定はできないが、一因ではあるとされています。
自然には「ゆらぎ」があり、気象の変化にはさまざまな自然の要因が関与しています。
大気や海の不規則な自然の変動のこと。大気現象には平均値から一定の範囲に収まる法則性がないため、災害の予測や対策が立てにくい。
特に降水については、ほかの大気現象と比べても複雑で変動しやすいのです。
ゲリラ豪雨も、自然に起こる気圧・風の発生の変動によって発生するため、地球温暖化による気温上昇がゲリラ豪雨の主な原因だとは言い切れません。
一方で、「地球温暖化が進むと、日本ではゲリラ豪雨をはじめとした大雨が増える」というスーパーコンピュータの計算結果もあります。
地球温暖化によって、日本のような雨が多い地域はさらに雨が増え、少ない地域はより少なくなると考えられています。
しかし気候システムは複雑で、すべての地域で降水量が増えるわけではなく、熱帯や高緯度では増え、亜熱帯では減ります。水蒸気が上昇して凝結する(雲粒雨粒となる)ときに発生する熱(凝結熱)によって風の流れが変わり、その風の変化によって亜熱帯では降水量が減ってしまいます。
引用:地球温暖化と「水」
また、地球温暖化によって3℃気温が上昇すると、亜熱帯を除いた地域では強い雨の回数が増え、日本付近では回数が1.5倍まで増える恐れがあるのです。
ゲリラ豪雨はさまざまな自然的要因が関わっていますし、地球温暖化の影響も少なからず受けているといえますね。
温暖化を進めないために私たちができること
地球温暖化を食い止めるためには、日頃から二酸化炭素の排出量を減らす取り組みが必要です。
あなたはSDGsという言葉を聞いたことがありますか?
SDGsとは、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた「持続可能な開発目標」です。
17の目標があり、その1つに「気候変動に具体的な対策を」とあります。
この目標を達成するために、日本では「2030年時点で温室効果ガスを46%削減(2013年度比)すること、さらに50%削減を目指して挑戦を続けていくこと」が定められています。
私たちができる具体的な取り組みをみていきましょう。
- シャワーの時間を1日1分短縮する
- 車移動を減らし、交通機関や自転車を利用する
- 冷房の温度は28℃、暖房の温度は20℃に設定する
- 家電の保温効果を使わない
- エコバック・エコボトルを持参する
何よりも大切なのは「地球温暖化を自分事としてとらえる意識」です。
自分のできる範囲からでよいので、二酸化炭素の排出量を減らすことを心がけましょう。
地球温暖化はゲリラ豪雨の原因になりうる!日頃から温暖化対策を心がけよう
この記事では、ゲリラ豪雨の発生メカニズムと地球温暖化との関係性について解説しました。
- ゲリラ豪雨とは、「急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十mm程度の雨量をもたらす雨」をさす
- ゲリラ豪雨は、強い日差しによって上昇気流が発生し生まれた積乱雲が原因
- 地球温暖化がゲリラ豪雨の一因であるといわれている
- 地球温暖化を進めないために、二酸化炭素の排出量を減らす取り組みをおこなう
近年は、ゲリラ豪雨をはじめとした激しい雨の頻度が増加しているため、ゲリラ豪雨についての対策をおこないましょう。
また、地球温暖化を進めないために日常でできることを取り入れてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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