
子どもが家庭学習に飽きてしまってるのよね。
意欲的になる方法はないかしら。



意欲的に取り組んでくれたら嬉しいですよね。
そのためには、子どもが主体的に学べる環境が必要ですよ。
主体性が育めると長期的に学習力が向上したり、分からないことを調べる力がついたりするなど、子どもにとって良い影響があります。
家庭学習を意欲的に取り組めむために、親子で自然を楽しむ学習法がおすすめです。
とくに過ごしやすい気候と紅葉で彩られる自然豊かな秋は、五感を刺激する体験がたくさんできる季節です。
運動会や遠足など、学校行事も盛んに行われ、学びを深める絶好の機会となります。
この記事では、秋におすすめの家庭学習アイデアを厳選して5つご紹介します。
- 秋の家庭学習がおすすめな理由
- 親子で学ぶ秋の家庭学習アイデア5選
- 家庭学習を楽しく定着させるコツ
親子で一緒に秋の魅力を満喫しながら、子どもの感性と学力をぐんぐん伸ばしましょう!
秋の家庭学習がおすすめな理由


秋の家庭学習がおすすめな理由は、以下の3つがあげられます。
- 気候的に集中でき五感を鍛えられる
- 行事や自然体験を通じて学びが深まる
- 家庭学習の質が高まる
秋は、気候が安定し、親子で参加できる行事も豊富です。
親子で学習することで絆が深まり、信頼関係が築けるため、積極的に参加しましょう。
3つの理由を、それぞれ詳しく説明しますね。
気候的に集中でき五感を鍛えられる
過ごしやすい気候の秋は、暑さや寒さに邪魔されずに、落ち着いた環境で学習に取り組めます。
また、秋は五感を刺激する魅力的な要素がたくさんあります。
五感を刺激する内容と楽しみ方は、以下のとおりです。
五感 | 感覚を育てる具体例 | 子どもとの学び方 |
---|---|---|
視覚 | 紅葉の赤や黄色、夕焼けのグラデーションなど、目に映る色彩の豊かさを感じる | 絵を描く 折り紙で表現する |
嗅覚 | 金木犀の甘い香り、焼き芋の香ばしい匂いなど、秋ならではの香りを感じる | 「どんな匂いがするかな?」と声かけしてみる |
聴覚 | 秋の虫の音や風の音、落ち葉を踏む音など、音に耳を澄ませる | 虫の音を聴き分ける 秋の歌を歌う |
味覚 | 栗や柿、さつまいもなど、旬の食材を味わう | 親子で一緒に調理する 「どんな味がするかな?」と感想を共有する |
触覚 | 落ち葉のざらざらした感触、ドングリのつるつるした感触など、自然物に触れる | 落ち葉やドングリを拾う |
秋の自然は、五感をフル活用できる教材の宝庫です。
五感を意識した学習を取り入れることで、子どもの感性を豊かに育めます。
行事や自然体験を通じて学びが深まる
秋には、子どもの学びを深める絶好の機会となる行事や自然体験がたくさんあります。
秋に催される主な行事をまとめてみました。
- 運動会
- 遠足
- お月見
- ハロウィン
- 野菜の収穫体験
運動会は、友達と協力して目標に向かう大切さや、体を動かす楽しさを学べます。
競争を通して、目標達成への努力や、勝敗を受け入れる気持ちも育まれます。
ハロウィンは、海外の文化に触れる良い機会です。
仮装アイテムを作って楽しんだり、簡単な料理やお菓子作りをしたりするのもおすすめです。



行事や自然体験に積極的に参加し、体験したことを言葉や絵で表現すると、学びはより深いものになりますよ。
家庭学習の質が高まる
学校の授業だけでなく、家庭学習を充実させることは、子どもの学力向上に貢献します。
家庭学習は、学校で学んだ復習だけでなく、子どもの興味関心に基づいた学びを深める機会にしましょう。
1学期や夏休みの学習の振り返りができたり、次学年への目標を設定したりするなど、子どものステップアップにつながります。
親が積極的に関わり子どものサポートをすることで、子どもの学習意欲を高められます。
一緒に学ぶ時間は、親子のコミュニケーションを深め、信頼関係を築くうえで大切です。
秋は、外で活動しやすい気候であり家庭学習に集中できる環境が揃っています。
外出先で子どもが「これ何?」と疑問に思ったことに対しては「後で調べようね」と声をかけ、実際に一緒に調べる習慣をつけましょう。



帰宅後に図鑑やインターネットを活用して調べることで、探求心が習慣的に育ちますよ。
親子で学ぶ秋の家庭学習アイデア5選


行事には積極的に参加したいけれど、仕事の都合や体調不良などで参加できない場合もありますよね。
学校行事は、平日に行われことも多く両親が揃って参加するのが難しい家庭もあります。
行事に参加できない場合でも、自宅でできる家庭学習アイデアを5つご紹介します。
五感を刺激して感性を豊かにしたり、楽しみながら進められるため学習意欲の向上のつながったりするので、おすすめです。
自宅にあるものや、自然の素材を集めるなど手軽に楽しめる内容なので、ぜひ実践してみてくださいね!
- 自然観察|日記・図鑑作り
- 体験|お月見の準備
- 体験・調理|秋野菜や果物を使ったクッキング学習
- 国語・工作|季節の言葉を使ったしりとり&カルタ
- 工作|ドングリころころボード
それぞれ詳しく解説しますね。
自然観察|日記・図鑑作り
秋の自然は、子どもたちの好奇心を刺激する宝庫です。
身近な公園や庭で、五感を使いながら自然観察をして日記や図鑑にまとめてみましょう。
観察力や、自分の力で発見できた内容を文章でまとめる力が鍛えられます。
たとえば、植物や虫の観察は「なぜこういう構造をしているのか」を知るきっかけになるため、理科の興味・関心につながります。
観察した内容をまとめるためには、文章力が必要です。
「どういう風に書けば伝わるのか」考えるきっかけになり、主語・述語の関係性や漢字を調べるなど、国語学習に役立ちます。
自然観察には、以下の物を持っていくと便利ですよ。
- 虫メガネ
- 虫かご
- スマホ
- ビニール袋
落ち葉や植物は、集めてから種類を調べて図鑑にするのがおすすめです。
- 公園で色や形の違う落ち葉や、様々な種類のどんぐりを集める
- 持ち帰って、色や形、大きさなどを観察する
- 観察内容を絵や言葉で記録する
- 図鑑で植物の種類や名前を調べる
形に残ると、振り返りができたり、調べた量の達成感も得られたりします。
虫がすきな子どもであれば、虫メガネで虫を観察するのがおすすめです。
虫の細かい色彩を見つけたり、虫の鳴き声を聞いたり視覚と聴覚を刺激できます。
見つけた虫を持ち帰って観察する際は、観察が終わったら自然に返すことを教えましょう。
「ママやパパのおうちに帰らせてあげようね」と優しく声をかけると、擬人化して解放を促せるため、優しい心を育めますよ。
観察のテーマは、空の雲の形や色の変化、道端で見つけた小さな花など、子どもが興味を持ったもので構いません。
花の香りや天気を肌で感じることは、嗅覚や肌感覚を育てます。
観察したものは写真やイラストと一緒に、簡単な説明文でまとめるとオリジナルの図鑑が完成します。



スマートフォンで写真を撮り、現像してノートに貼るのも手軽でおすすめです。
体験|お月見の準備
日本の伝統行事であるお月見を通して、文化や自然への理解を深めましょう。
お月見では3つの部分で学べる点があるため、おすすめです。
- お月見の由来・歴史を知る
- 秋の自然・食材を知る
- 食事を楽しむ
本やインターネットで、お月見の由来や意味を一緒に調べてみましょう。
なぜお団子やすすきを飾るのかを知ることで、日本古来の考え方や季節行事への興味が深まります。
日本古来の行事は、日本の歴史や社会学習へのきっかけにもなるためおすすめです。
準備する物と由来については以下のとおりですが、親子で調べてみると新しい発見がありますよ。
準備する物 | 由来 | 家庭学習への取り入れ方 |
---|---|---|
月見だんご | 健康や幸せを願う | 親子で一緒に作る |
ススキ(本来は稲穂) | 魔除けや無病息災の願い | 親子で探しに行ってみる |
旬の農作物や果物(里芋、さつまいもなど) | 月へのお供え | 旬の時期・育ち方を調べる |
ススキの綿花に触れたりお団子をこねたりする体験は、手から「秋」を感じられ、五感を育めます。
お月見の準備ができたら庭やベランダで、月を眺めながらお団子や旬の食べ物をいただきましょう。



月について「なぜ輝くのか」「なぜ月の形が変化するのか」など、子どもと話してみてください。
理科の学習に役立ちますよ。
体験・調理|秋野菜や果物を使ったクッキング学習
食材の収穫や料理などを通して、栄養について学びましょう。
地域の農園などで野菜の収穫体験があれば、積極的に参加してみてください。
食材ができるまでの過程や収穫の大変さを実感できるため、食育の機会になりますよ。
料理は、計量カップやはかりの使い方、調理の手順など、学べることがたくさんあります。
計量カップの量や匙(さじ)の量り方は、計算が必要になるため、小学生にとっては算数の振り返りになります。
「これは何グラムかな?」「次はどうするんだっけ?」など、子どもが次の作業に進めやすい声かけをしましょう。



子どもが主体的になって手順を進められると、学習意欲が促され、調理の楽しさを実感できますよ。
皮むきや野菜を切るお手伝いも、包丁の使い方を学ぶ良い経験です。
簡単なレシピから挑戦し、親子で協力して作りましょう。
工作|季節の言葉を使ったカルタ
秋の言葉に触れながら、季語を使ったカルタを作成しましょう。
季節の言葉を使った遊びは、普段使わない言葉に触れる良い機会になります。
カルタの工作を楽しんだり、季節の言葉を言葉に出して書いたりする工程は、自然に語彙力を増やせます。
カルタ作成には、以下の物品を準備してください。
- 読み札と絵札に使用する厚紙(カード、画用紙など)
- 油性ペンまたはマーカー
- 定規
- ハサミ
- テープ(マスキングテープ、ビニールテープなど)
- 飾り付けに役立つ材料(色鉛筆、クレヨン、絵の具など)
カルタに使う季語は、旬の食材や秋に咲く花など、関連するものをいくつか挙げておきます。
秋の空、夕焼け、紅葉、すすき、風、金木犀(きんもくせい)、柿、栗、月、満月、晩秋(ばんしゅう)、長夜(ながよ)など。
季語は、辞書やインターネットで調べると探求心が育まれますよ。
秋の季語を使って実際に札を作ってみましょう。
- 札を作る:厚紙を同じ大きさに切る
- 読み札をつくる:秋の季語や言葉を一つ選び、ひらがなで大きく読み札を書く
- 絵札をつくる:読み札に書いた言葉から連想される絵を、絵札に描く
親御さんは、読み札の言葉だけでなく、言葉が持つイメージも伝えながら、絵札作りをサポートしてください。
たとえば「紅葉」なら「赤や黄色に染まった葉っぱの絵」、「金木犀」なら「オレンジ色の小さな花と甘い香りの絵」など、具体的に伝えると描きやすくなります。
子どもが自主的に考えて描くことで、より言葉への理解が深まりますよ。
連想が難しい場合は、一緒に絵本を見ながら描いたり、インターネットで画像を検索して参考にしたりするのもおすすめです。
工作|ドングリころころボード
秋の自然物を使った工作は、子どもの感性、集中力、創造力を刺激します。
自然の素材に触れ、組み合わせて作品を作る過程は、子どもの豊かな感性を育みます。
どのようにしたらドングリが転がるかを考えながら作ることで、集中力や問題解決能力も養われます。
以下の物を準備しましょう。
- 拾ってきたドングリ・枝・松ぼっくり
- ボンドや両面テープ
- 菓子箱などの空箱
作り方は、空き箱の内側に拾ってきた枝をボンドなどで貼り付け、ドングリが転がる迷路のルートを作ります。
ドングリや松ぼっくりを玉に見立てて、箱を動かしながら上手にゴールまで転がして遊んでみましょう。
箱の傾斜を変えたり、途中に障害物を置いたりするなど、工夫次第で様々な遊び方ができます。



どのようにしたらもっと面白くなるか、考える過程も子どもの創造性をかきたてますよ。
家庭学習を楽しく定着させるコツ


家庭学習は子どもが主体的にできると、学習意欲が向上し、他の教科に対しても積極的に取り組めるようになります。
子どもが飽きずに、楽しい家庭学習を続けるためには以下の点を意識しましょう。
- 集中して取り組める環境に整える
- 親子でテーマを決める
- 褒め方・声かけを工夫する
それぞれ説明しますね。
集中して取り組める環境に整える
子どもが集中して学習に取り組めるように、整理整頓された学習スペースを準備します。
必要な物を探している際に、他のおもちゃや遊び道具に気を取られて集中力が途切れてしまう可能性があります。
図鑑や絵本、文房具など学習に必要なものを手の届く場所に準備することが大切です。
学習中に子どもが疑問に思ったことは、すぐに一緒に調べるようにしましょう。



調べる過程を通して、探求心や学ぶ楽しさを育めますよ。
親子でテーマを決める
家庭学習を習慣化し、子どもの主体性を育むためには、親子で一緒にテーマを決めることが大事です。
親が一方的に課題を与えるのではなく、子ども自身が学習内容や方法を選べるようにすると主体性が育まれます。
テーマが思いつかない場合には「昆虫について調べる」「恐竜の絵を描く」「簡単な料理に挑戦する」など、子どもの興味関心に基づいた選択肢を用意しておきましょう。



家庭学習中に子どもが疑問に思った内容を次のテーマにすると、より深く学習できるのでおすすめですよ。
褒め方・声かけを工夫する
子どものモチベーションを維持するためには、適切な褒め方と声かけが重要です。
次の内容を意識して声かけをしましょう。
- 五感をうまく使えるように声かけする
- 子どもの目線に合わせて親子で意見交換する
自然観察や料理など、五感を意識させた声かけをしてみましょう。
「どんな匂いがするかな?」「何か音がする?」「どんな手触り?」など具体的な声かけをすると、子どもが取り組みやすくなります。
子ども自身に感覚を意識させれば、より深い学びへとつなげられます。
大人が一方的に教えるのではなく、子どもの意見や考えを聞いて尊重したうえで、大人の意見を伝えるように心がけましょう。
子どもは、親に褒められることで自分の考えに自信を持ち、積極的に学習に参加するようになります。
「楽しい!」気持ちは、学びへの意欲を高め、自ら進んで学習に取り組む姿勢を育てます。



プロセスを褒めたり、努力を認めたりすると、子どもの自信とモチベーションアップにつながりますよ!
親子で楽しく秋を学ぼう
秋に親子で楽しく学べる、家庭学習のおすすめアイデアをご紹介しました。
秋に家庭学習をおすすめする理由は3つあります。
- 気候的に集中でき五感を鍛えられる
- 行事や自然体験を通じて学びが深まる
- 家庭学習の質が高まる
秋の自然には、五感を刺激できる環境が整っています。
行事や自然体験が豊富にあり、気候的にも集中しやすいため、家庭学習の質を高めることができるのです。
行事に参加できなくても、自宅で手軽にできるおすすめの家庭学習アイデアを5つご紹介しました。
- 自然観察|日記・図鑑作り
- 体験|お月見の準備
- 体験・調理|秋野菜や果物を使ったクッキング学習
- 工作|季節の言葉を使ったカルタ
- 工作|ドングリころころボード
親子で楽しめる家庭学習は、子どもの勉強への意欲を引き出せます。
どんぐりや落ち葉を使ったり、虫を観察した内容を図鑑にまとめたり、情報を整理してみましょう。
体験したことや観察した情報をまとめるには、文章力や漢字が必要になるため、子どもの国語学習に役立ちます。
また、「味覚の秋」「食欲の秋」とも言われる秋は、食材も豊富でおいしい季節です。
旬の食材を知って親子で調理すれば、食育にもつながります。
収穫体験できるチャンスがあれば、積極的に参加してみましょう。
苦手な野菜も自分で収穫して調理すれば「食べてみよう」とチャレンジするきっかけになり、克服できるかもしれません。
楽しみながら意欲的に家庭学習に取り組めるようになったら、そのまま定着させたいですよね。
定着させるためには3つのポイントがあります。
- 集中して取り組める環境に整える
- 親子でテーマを決める
- 褒め方・声かけを工夫する
子どもが意欲的・主体的に動ける環境を整えることが大事です。
興味関心があるテーマを準備しておくと、家庭学習意欲を促せます。
その際は、大人の考えを押し付けず、子どもの考えを尊重したアドバイスや褒め方をしましょう。
親子関係が深まり、今後の学習意欲向上につながります。
秋は、自然の恵みや季節の行事を通して、五感を刺激しながら学べる素晴らしい季節です。
遊びと学びを組み合わせることで、子どもの感性や学力が成長するきっかけになります。
何よりも大切なのは、親子の笑顔と楽しい時間です。
秋の素敵な思い出をたくさん作りながら、学びの秋を充実させてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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