人生の終わりについて考える時に利用することの多いエンディングノート。
「何のために書くの?」「何を書くとよいの?」と気になる読者様も多いのではないでしょうか。
本記事では、エンディングノートの役割と書いておきたい項目や注意点を紹介します。
エンディングノートを書いてみたいと思っている方は、ぜひお読みください。
エンディングノートの役割とは
エンディングノートは、自分が万が一、意思疎通ができなくなったり死んでしまったりした時に役立つ情報を、まとめた記録です。
エンディングノートの役割は大きく2つあります。
家族や関係者を助ける
家族や関係者が困らないように手助けするのがエンディングノートです。
もしもの時に必要な自分の情報を記載しておけば、家族や関係者が困らず負担軽減になります。
自分の意思を伝える
エンディングノートは自分の意思を伝える役割もあります。
たとえば、自分の葬儀やお墓について、自分が死んだ後に希望を言うことはできません。
エンディングノートに自分の望みを書くことで、自分の意思を伝える手段になります。
エンディングノートに書いておきたい8項目
自分の基本情報、自分の現在の状況や希望を書くことが、エンディングノートの基本です。
エンディングノートに決まりはないので、役割を考えながら書くとよいでしょう。
ここでは、エンディングノートに書いておきたいことを8つ紹介します。
1.自分のこと
エンディングノートの最初には、自分の基本情報を記載します。
生年月日、住所、電話番号、本籍地、基礎年金番号や保険証番号、マイナンバーなどをまとめておき、家族や関係者が必要な手続きをすぐできるようにしておきます。
個人で事業をしている場合は、税金や確定申告の有無についても書いておくとよいでしょう。
2.家族・親族・友人・ペットのこと
自分のことを伝えたい大切な人をリストアップして、電話やメールなどの連絡手段と一緒に記載します。
誰に何をどこまで伝えるのか整理しておくとよいでしょう。
ペットがいる場合は、ペットのことも書いておくことがおすすめです。
3.財産・資産
現金や預貯金、株式・投資信託、保険・個人年金など資産をリストアップして、口座番号や名義人の情報、通帳や契約書の保管場所を記載します。
インターネット口座は、ユーザーIDやログインパスワードを書いておくと役立ちます。
不動産や車、貴金属や宝飾品など価値のあるものも書きだしましょう。
4.借金・ローン
エンディングノートには借金やローンの情報も忘れずに記載してください。
家族が支払いを続けなければならないこともあるので、トラブルを避けるためにも、負債を記載しておくことは大切です。
5.支払い関係
クレジットカードや利用している定期払いサービスの一覧を書きましょう。
サブスクリプションサービスを利用している場合、解約しないと支払が続きます。
自動引き落としやクレジットカード払いの契約も忘れないことです。
支払い停止が必要な契約情報を、エンディングノートにまとめておきます。
6.デジタル情報
インターネット関連のデジタル情報もエンディングノートに記載したい項目です。
大切な情報を保存していることが多いパソコンやスマホのユーザーIDやパスワードをまとめておきましょう。
メールやSNS、ブログのアカウント情報は、閉鎖方法も一緒に書いておくことをおすすめします。
7.医療・介護
エンディングノートには、医療や介護の希望を書いておきましょう。
意思疎通ができなくなった場合に備えて、延命治療の方針、臓器提供、アレルギーや常備薬を書いておくとよいです。
医療や介護の方針は、家族や関係者のためにも、自分の希望を記載しておきましょう。
8.葬儀・納骨
葬儀や納骨の希望もエンディングノートに記載します。
遺影やお墓で準備しているものや保険や預貯金で準備している資金があれば、一緒に記載しておくとよいでしょう。
エンディングノートの注意点
大事な情報がつまったエンディングノートは、書きっぱなしにしてはいけません。
ここからは、エンディングノートを書く際の注意点を3つご紹介します。
遺言書の代わりにはならない
エンディングノートは、正式手続きに従って作成する遺言書の代わりにはなりません。
遺言書が必要なら別途準備して、エンディングノートに遺言書があることを記載しましょう。
紛失しないように保管する
個人情報や財産情報など大切な情報がつまっているエンディングノートは、紛失しないように安全な場所に保管しておくことが重要です。
ただし、あまりに見つけづらい場所に置いておくと、いざ必要になった時に家族や関係者に見つけてもらえない恐れがあります。
そのため、エンディングノートは、必ず見つかる場所に厳重に保管するか、周囲に存在と場所を知らせておきましょう。
アップデートを忘れない
エンディングノートのアップデートを忘れてはいけません。
エンディングノートに書いた情報は、時間が経つと変わっていることがあります。
家族や関係者が困ることなく、また、自分の希望を正しく伝えるためにも、定期的にアップデートをしましょう。
1年を目安に見直し、最新情報に更新しておくとよいです。
エンディングノートの活用方法
エンディングノートの使い方は、もしもの時に備えるだけではありません。
残りの人生を豊かにするためにも、エンディングノートが活用できます。
今の自分の財産や人間関係、使っているものが把握できるので、これから先のことを考えるきっかけになるからです。
エンディングノートを活用することで自分のことを見直し、実りある人生を手に入れましょう。
エンディングノートの役割と書いておきたいこと まとめ
エンディングノートは、いつか来るもしもの時に備えるための情報をまとめるノートです。
家族や関係者が困らないための情報を伝えたり、自分の希望を伝えたりするものなので、定期的に見直して、自分の状況や希望を確認してください。
エンディングノートに自分のことを書くことで、これから先の人生を見直すきっかけになります。
ぜひエンディングノートを活用して、自分の大切な人生を豊かにしていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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