日本でも、デジタルノマドの存在が知られるようになってきました。
海外ノマド、ノマドワーカーとも呼ばれますが、英語では「デジタルノマド」が一般的です。
デジタルノマドとは、旅をしながらネットを駆使して仕事をする人のことをいいます。
ネット環境さえあれば、拠点を決めずに仕事ができるようになった今、デジタルノマドは急速に増えつつあります。
デジタルノマドとリモートワーカーとは違うの?
「ノマド」は遊牧民という意味。
デジタルノマドは、行きたい場所に移動しながら働くスタイルです。
一方、一般的なリモートワーカーは、自宅や自宅近くのカフェなど一定の場所にとどまって仕事をすることが多いですね。
現時点での「自分らしさ」を表現してる写真🤣炎天下の中登山しやすさ考えた結果の水着と絶景とPC💻旅先では絶対その地の美しい景色や現地の人と触れ合いたいんだけど、時差の関係でどうしてもMTGやセミナーが被ることも多々あるので、登山の最中とかにいきなりPC開いて仕事始めるのも、私の日常。笑 pic.twitter.com/1plEXVWcMj
— はるな|旅する起業女子✈️ (@haru0127x) November 5, 2022
PC片手にすごい絶景!
世界中を旅しながら働くなんて憧れるけど、どこの国がいいんだろう。
それでは、デジタルノマドが国を選ぶためのポイントを解説しますね。
- デジタルノマドのビザについて
- デジタルノマドが国を選ぶ基準
- デジタルノマドに人気がある国
この記事を読むと、憧れのデジタルノマド生活を実現したいあなたに最適な国がみつかりますよ!
デジタルノマド増加と各国の背景
新型コロナウィルスのパンデミックをきっかけに、多くの人が完全リモートで仕事をするようになりました。
自由なライフスタイルを求める人たちは、居心地のよい場所や国を移動しながら収入を得られるようになったのです。
また、観光客が減少した国は、リモートワーカー向けのデジタルノマドビザを次々と発給しています。
(※デジタルノマドビザの名称は国によって異なります)
外国人に、国内のホテルや民泊などに宿泊し、食事や観光などでお金をどんどん使ってほしい。
そのような目的で各国はデジタルノマドビザを発給しています。
観光ビザと何が違うのかしら
観光ビザとデジタルノマドビザの大きな違いは、滞在期間です。
観光ビザでは、1か月から3か月程度しか滞在できないことが多く、旅行者は一時帰国や他の国に移動せざるをえませんでした。
しかし、デジタルノマドビザは、6か月から1年以上という長い期間有効です。
気に入った国には、長い間いられるのね。
そうです、中長期間暮らすように旅することができます。
次に、デジタルノマドビザを発給している国をご紹介しますね。
デジタルノマドビザを発給している国
2022年12月時点で、デジタルノマドビザを発給している国は、45ヵ国以上あります。
その中から、デジタルノマドビザを発給、予定している国を一部ご紹介します。
おおよその月収条件(マレーシアは年収)も参考にしてくださいね。
※収入条件は年によって異なる場合があります。為替レートも変動しますので目安としてください。
※タップすると拡大します。
※1 約65万円をオランダの銀行に預金
※2 毎月一定の収入があることを証明(収入額の基準はない)
※3 過去6か月の月収が約22万円以上または368万円以上の預貯金
※4 法律、金融、建築、教育、文化芸術、スポーツなどのスキル、または月収72万円以上
収入条件の高い国が多いのね。
ちょっとハードル高そう。
そうですね、デジタルノマドビザは収入にゆとりのある人を対象としています。
多くの国を転々と旅したいデジタルノマドは、観光ビザでもいいかもしれません。
自分がどんなスタイルで旅をしたいのか、何を基準に国を選べばいいのか考えてみましょう。
デジタルノマドが国を選ぶ基準は?
リモートで仕事をするデジタルノマドに必須なのは、ネット環境が良好なことです。
どんなに居心地がよくても、ネット環境が悪い国では仕事が進められませんね。
多くの人がカフェのような場所でPCを利用しているわね。
カフェで仕事をするデジタルノマドも多く、Wi-Fiの速さは重要です。他にも国を選ぶ基準は次のようなことが考えられますよ。
- 仕事場として使えるカフェやコワーキングスペースが充実している
- 生活費を安く抑えられる
- 中長期間借りられる部屋を探しやすい
- 治安がいい
- フレンドリーで外国人にもやさしい
- 食事がおいしい
- 日本との時差が短い(仕事相手が日本の場合など)
- 英語が通じる
- ビザが入手しやすい
情報を入手しやすいことや、ストレスなく生活できる点を考えて、自分のライフスタイルに合った滞在先を考えてみましょう。
デジタルノマドに選ばれている国5選!
デジタルノマドに人気のある国はどこなのか気になりますね。
ここではおすすめの国を5つご紹介します。
ポルトガル
2022年10月より導入された「デジタルノマドビザ」により1年間滞在できるようになりました。(収入条件は月収約40万円)
元は、退職者向けで不動産や株式などの収入が約102万円以上あれば資格を得られる「D7ビザ」が人気となり、以前から多くのデジタルノマドが集まってきています。
特にリスボンは、美しい街並み、一年中温暖な気候、EUでありながら比較的物価も安い、と人気が上昇しています。
また、バカンス地としても人気の高いマデイラ島には、「デジタルノマドビレッジ」と呼ばれる施設があり、デジタルノマド支援をしていることでも注目されています。
ハンガリー
「ホワイトカード」と呼ばれるビザ(収入条件は月収約26万円)で、1年間滞在でき、その後1年間更新可能です。
西ヨーロッパの都市に比べて物価が安く、手頃な生活費で暮らせますよ。
中世の面影が残る美しい街並み、素朴なデザインのかわいい生活雑貨など、魅力もたくさん!
首都のブダペストには、コワーキングスペースやカフェも充実していて、Wi-Fiも快適に使えます。
ヨーロッパに滞在したいけど生活費が不安なデジタルノマドにおすすめです。
ジョージア
観光ビザで1年間滞在できる国です。
ビザだけでなく、豊かな自然や生活費が比較的安いことから、世界中のデジタルノマドが集まってきます。
食事も国際色豊か!
「ワイン発祥の地」ともいわれていて、ワイン好きにはたまらないですね。
日本のデジタルノマドも多く、コミュニティが形成されているので、情報交換もしやすく何かと安心です。
タイ
観光ビザで最長90日間滞在できます。
「微笑みの国」としてしられるタイは、デジタルノマドからの評価が高くとても人気がある国です。
生活費が安い、ごはんがおいしい、カフェやコワーキングスペースが充実、日系企業が多く日本食も手に入りやすい、など多くの魅力があり、デジタルノマド初心者におすすめの国です。
デジタルノマドビザの発表もしてますが、実質的には「高収入なノマド向けのビザ」といわれています。
以前からある「タイランド・エリート・ビザ」では、約200万円支払うことで5年間滞在できますが、まずは観光ビザでいって、タイの暮らしやすさを体感するといいでしょう。
バンコクやチェンマイでは、多くのデジタルノマドと出会えますよ。
インドネシア
インドネシアのバリ島は、パンデミック前から「ノマドの聖地」としてデジタルノマドに人気です。
楽園のようなビーチ、自然と調和した寺院、うっそうとしたジャングル、など魅力にあふれています。
ウブドやチャングーには、世界中からデジタルノマドが集まるコワーキングスペースも多くあり、生活費も安く、デジタルノマドにとっては快適な環境です。
現在、最長で180日間の滞在が可能です。
最長5年間居住可能なノマドビザの発給を決定していますが、続報が待たれます。
インドネシア!バリ!
— Mick 🇦🇺 Student Physio (@mickauslife) June 6, 2022
ノマドワーカーを対象に5年間滞在できるビザを準備中。🇮🇩国内で収入がなければ税金も払わなくて良い。AirbnbやTwitterのような企業の従業員は世界中どこでも働いて良いことになっているので間違いなくバリ島は一つの選択肢になるかと。バリでビンタン片手にノマドは最高だわ🍺💻 pic.twitter.com/6t5vb3GXW1
いずれもデジタルノマドに人気の国ですが、ポルトガルやジョージアは以前より物価が上がっているという情報もあります。最新情報を確認してくださいね。
何を参考にしたらいいのかな?
多くのデジタルノマドが国選びに活用している「Nomad List」はご存じでしょうか。
人気の国のランキングやその詳細、レビューも表示されます。
スコアは10分ごとに更新されるので、リアルタイムな情報を入手できます。
会員になると、掲示板への投稿やメンバーとのチャットもできるので、迷ったときは相談できますよ。
デジタルノマドにおすすめの国5つと選ぶコツ【まとめ】
ここまで、デジタルノマドの国選びについて解説してきました。
- デジタルノマドビザを発給している国は多いが、取得するためのハードルは高め
- デジタルノマドには、ネット環境が良好なことが必須
- デジタルノマドにおすすめの国は、ポーランド、ハンガリー、ジョージア、タイ、インドネシア
- 現地のリアルタイム情報を調べるには「Nomad List」がおすすめ
日本のパスポートは世界で最も信頼度が高いと評価されていて、そのパスポートを持つ日本人はたくさんの国を旅することができます。
旅の体験をもとに、滞在する国をみつけるのもいいでしょう。
今は、PCとネット環境があれば、世界のいたるところで仕事ができる時代です。
自由な働き方で、自分らしい暮らしを考えるタイミングなのかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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