災害のニュースを耳にするたび、「我が家の防災グッズは大丈夫かしら?」と不安に思う方も多いでしょう。
見直しが必要なことは分かっていても、日常生活に追われて後回しになっていませんか?
数年前に防災グッズの準備はしたけど、食料などの備蓄も数日分必要よね。
備蓄品は最低3日、できれば1週間以上備えておくのがよいと言われています。
最近は、備蓄品を日常的に使いながら蓄えるローリングストックという考え方をよく聞くようになりました。
この記事では、防災時の家庭用備蓄について解説します。
- 家庭用の備蓄リストで万全な準備ができます。
- ローリングストックで無理なく備蓄ができます。
防災用の家庭備蓄はなぜ必要?
備蓄には、在宅避難用と非常時持ち出し用の2種類があります。
家屋倒壊の恐れなど、自宅で生活できない場合は避難所に行く必要がありますが、自宅が無事である場合、多くの人が在宅避難になると想定されています。
電気、ガス、水道が最低3日間使えなくなることをイメージしてください。
大災害の場合は、物流機能がストップしてしまい1週間以上食べ物が手に入らない状況も考えられます。
また、非常時持ち出し用は、避難所など自宅以外に避難するときのために、準備しておく必要があります。
備蓄品とあわせて、非常時持ち出し用も見直しをしましょう。
防災備蓄品:家庭で揃えるべきリスト
さっそく、備蓄リストの一例についてご説明します。
このリストは大人1人分3日間の分量となっていますので、家族の人数や日数にあわせて調整してください。
ライフライン代替
- 簡易トイレ : 15回分
- 水タンク(ウォーターバック):1つ
※給水車から水を運ぶ時に役立つ - 除菌ウェットティッシュ : 30枚
- 歯みがき用ウェットティッシュ : 30枚程度
- 口内洗浄液 : 1本
- ウェットボディタオル : 1袋
- ドライシャンプー : 1本
- モバイルバッテリー:1台
- 乾電池 : 単3電池17本、単1、単2電池各2本、単4電池4本
- ランタン:1~3台
- 懐中電灯:1本
- 使い捨てカイロ:5個
- カセットコンロ:1台
- ガスボンベ:3本
水道、電気、ガスが使えないときの代替品を考えなければなりません。
断水になると、まず困るのがトイレです。簡易トイレは必ず用意しましょう。
停電になると、情報の入手が困難になります。
スマートフォンや携帯電話の充電ができるモバイルバッテリーがあると安心できます。
予備の乾電池も必ず用意しましょう。
夜はランタンも必要です。トイレ用などを考えると2個以上あるといいでしょう。
カセットコンロとガスボンベがあると暖かい物が食べられ、身も心も暖まります。
飲料水・食品
- 飲料水:9リットル(1人1日3リットル)
- レトルトご飯・アルファ米:9食
- 乾麺 ・カップ麺:各3個
- 無洗米:2kg
- 缶詰(肉・魚・豆など):5缶
- 缶詰(果物):3缶 ※ビタミン補給にも
- レトルト食品:3個、野菜ジュース: 3本
- 栄養補助食品:3箱、お菓子: 3パック
- 調味料セット: 適宜
生きていくために絶対に必要な飲料水と食料品。
食品は、主食、副菜、その他で考えるとバランスがよくなります。
食欲がなくても食べられるお菓子や果物の缶詰、栄養が偏らないように野菜ジュースもあるといいですね。
生活用品・個別用品
- トイレットペーパー:1袋
- ティッシュペーパー:1箱
- 大型ゴミ袋・ポリ袋・防臭袋:1袋
- 使い捨てゴム手袋:1箱
- ラップ:1本、アルミホイル:1本
- マスク:1箱、アルコールスプレー:1本
- 生理用品・おりものシート:1袋
- 救急箱・薬:1箱
- 布製ガムテープ:1巻、軍手:3組
- コンタクト用品
- 常備薬
- 在宅医療機器のバッテリー・電源
- 入歯洗浄具
- 離乳食、高齢者用食品
- ミルク・オムツ・ペットのえさ 等
体の一部分となっているもの、乳幼児、介護、ペット用品など
消費期限を気にする必要も少ないため、多めに買ってストックしておきましょう。
ゴミ収集機能も止まってしまうので、大型ゴミ袋や防臭袋も多めにあると安心です。
ラップは食器にかぶせて、アルミホイルはフライパンに敷いて使用すると洗い物の水も節約できます。
個別用品は、支援物資では入手が難しいため、「他の人には必要でなくても自分には絶対に必要なもの」がないか考えておきましょう。
非常時用持ち出し袋
- 飲料水(500ml×2本)
- 非常食(アルファ米、栄養補助食品など軽くて栄養価の高いもの3食分)
- ラジオ、懐中電灯、ランタン
※定期的に点検が必要! - スマホ、モバイルバッテリー
- 乾電池4本
- アルミブランケット、使い捨てカイロ3個
- 簡易トイレ、トイレットペーパー
- ウェットティッシュ、歯磨きシート、マスク
- 水タンク(ウォーターバック)
- レインコート、タオル、着替え
- 着替え用ポンチョ
- 靴下、スリッパ、ヘアゴム
- 生理用品、おりものシート
- ゴミ袋、防臭袋
- 化粧水・保湿液、各適量
- ペン・メモ帳、現金(小銭含む)
- 身分証のコピー
- ヘルメット、軍手
- 布ガムテープ、新聞紙1日分
- 救急セット・薬
- 個別用品(オムツ、ミルク、常備薬、補聴器、杖、メガネ等)
非常時に持ち出せる用に、リュックに入れて準備しましょう。
玄関や枕元など、非常時にすぐに持ち出せる場所に置いてください。
リュックに入れたら背負ってみて、安全に持ち運びができるか確認してくださいね。
被災された方のツィートもご紹介しますね。参考になりまよ。
防災備蓄品は家庭で消費しながら蓄えよう
備蓄の必要性はわかったけど、習慣化するのが難しそうね。
備蓄を習慣化するには、ローリングストックがおすすめですよ。
ローリングストックとは、備蓄品を多めに買い、日常生活の中で少しずつ消費しながら、新しいものを買い足す備蓄方法です。
賞味期限の近いものから消費していくので、常に新しいものが備蓄されていきます。
缶詰やレトルト食品など、種類は豊富にありますので、好きなものを見つけて補充し、日常的に使いましょう。
いつもの食事と同じように、栄養のバランスを考えて揃えるようになりますね。
日常の食卓で使えるように、収納は取り出しやすく目に届きやすい場所に保管してください。
備蓄品の消費を習慣化するために、例えば「毎月11日は備蓄ごはんの日」と決めてしまいましょう。
「毎月11日」と決めてしまうと見直しを忘れずに習慣化しやすいですね。
より災害の意識も高まるのではないでしょうか。
消費した分は、必ず買い足して、常に一定量の備蓄がある状態にしてくださいね!
防災用の家庭備蓄はリストでチェックして万全に!
防災のための家庭の備蓄について振り返ってみましょう。
- 家庭での備蓄は最低3日、できれば1週間以上。
- 備蓄品と非常時持ち出し用品はそれぞれ用意する。
- 備蓄品リストでチェックしながら、家族構成にあわせて備蓄する。
- 食品や飲料水は、ローリングストックで消費しながら蓄える。
家庭の備蓄は、日常生活の中に取り込むことで無理なく備えられます。
ローリングストックで見直しを習慣化すれば、常に新しい備蓄品を揃えておけますね。
災害は、いつどこで発生するかわかりません。
私たちにできることは、備えることです。
備蓄を習慣化することで、防災に対する意識も高まり、普段の生活のありがたみや物の大切さに気付くかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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