話題の本『ファクトフルネス』が世界中で読まれている理由とは?

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『FACTFULNESS(以下、ファクトフルネス)』(日経BP、2019年1月)という本が世界中で大ベストセラーになっています。

 

ビル・ゲイツ氏やオバマ元大統領が大絶賛とか…。

サッカーの本田圭佑選手も読んでるとか…。

引用:Twitter

 

どんな本なのでしょうか?

 

どうして世界中で読まれているのでしょうか?

 

 

気になるけど、ビジネス本は苦手です。

だって難しそうですもん。

本屋で見たけど分厚いし…。

 

そもそも、子育て中の主婦の私に読む必要あるの?

 

でも試しに読んでみました。

 

感想は、

「わかりやすい!読みやすい!面白い!みんなに読んでもらいたい!」でした!

 

この記事では、『ファクトフルネス』がどういう本なのか、なぜ今世界中で読まれているのかを解説していきたいと思います。

 

 

 

『ファクトフルネス』ってどんな内容なの?

 

『ファクトフルネス』は、スウェーデン・ウプサラ市出身の医師、公衆衛生学者、教育者として著名なハンス・ロスリング氏によって執筆された『FACTFULNESS』の日本語版です。

 

マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏が絶賛したことによって世界で100万部を超える大ベストセラーとなりました。

 

 

『ファクトフルネス』の内容は、以下の3点にまとめることができます。

 

  1. 13問のチンパンジークイズ
  2. 人類が抱える10の思い込み本能について
  3. ファクトフルネスの実践方法

 

順番に説明していきますね。

 

 

 

13問のチンパンジークイズ

 

チンパンジークイズは、著者であるハンス氏が長年にわたって世界中のエリートたちに投げかけてきた13個の質問によって構成されています。

 

その内容は、貧困・人口・保険・環境などのジャンルにおける、世界の現状について問題です。

質問1 現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?

A 20%

B 40%

C 60%

引用:ハンス・ロスリング『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』2019,p.9

 

 

ちなみに答えはCです。

60パーセント!?思ったより多くないですか?

 

他の問題もやってみると、「あれ?そうなの?全然思っていたのと違う!」

というものばかりでした。

 

よかったらみなさんも試してみてください。

共訳者の1人である上杉周作氏が作成したオンライン版12のクイズ

 

 

2017年、日本を含む14カ国に住む1万2000人を対象にこのクイズについての調査がされました。

唯一正答率が高かった13問目の質問を除けば、平均正解数は12問中たったの2問でした。

 

全問正解者は0人!

 

12問中11問正解した参加者は1人のみ。

全問不正解者は全体の15%に上りました。

 

平均正解率は16.6%だったということです。

(ちなみに私も2問しかあってませんでした…。)

 

 

仮にこのクイズをチンパンジーに受けさせたとすると、彼らはランダムに正解を選ぶこととなるので、正解率は約33%となります。

 

人類はチンパンジーに負けているというわけですね…。

 

間違いの傾向などを分析していくと、学歴が高い人や専門家にもかかわらず

多くの人が「世界はどんどん悪くなっている」と勘違いをしていることがわかりました。

 

 

どうしてこんな勘違いをしてしまうのでしょうか。

それは私たちの脳に組み込まれている、10の思い込み本能のせいなんです!

 

 

 

10の思い込み本能

 

ハンス教授は、私たちの脳に組み込まれている本能が、間違ったものの見方をさせてしまっていると指摘しています。

 

その本能とは、以下の10種類です。

 

  1. 分断本能
  2. ネガティブ本能
  3. 直線本能
  4. 恐怖本能
  5. 過大視本能
  6. パターン化本能
  7. 宿命本能
  8. 単純化本能
  9. 犯人捜し本能
  10. 焦り本能

 

どんな本能なんでしょう?1つずつみていきましょう。

 

 

1.分断本能

さまざまな物事を2つのグループに分け、その間には決して埋まることのない溝があるはずだ、と思い込んでしまうのが分断本能です。

 

例えば人々は世界を「途上国」と「先進国」の2つに分断させて考えてしまっています。

でもいまや、世界のほとんどの人はその中間にいます。

 

この本では、「途上国」や「先進国」という分断された見方の代わりに、世界中の人々を所得レベルに応じて4つのグループに分けるという考え方を提案しています。

 

極端な例や見せかけの数字に惑わされないようにすることで、分断本能を抑えることができます。

 

 

2.ネガティブ本能

物事のポジティブな面よりネガティブな面に注目しやすいというのがネガティブ本能です。

 

悪いニュースはドラマチックに報じられることが多いため、良いニュースよりも広まりやすいです。

また物事が良くなったとしても、そのことについて知る機会は少ないのです。

 

 

でも世界は、「悪い」状態と「良くなっている」状態が両立しています。

実際、世界の貧困層は減っているし、平均寿命も伸びています。

 

世界の現状を正しく理解するには、「良い面」も「悪い面」も知ることが必要です。

 

 

3.直線本能

グラフは直線を描くと思い込んでしまうのが直線本能です。

 

多くの人が「世界の人口は“ひたすら”増え続ける」と勘違いする原因にもなっています。

 

事実を正しく理解するには、グラフには直線以外にもさまざまな形があると知り、グラフに示されていない箇所を不用意に想像しないようにする必要があります。

 

不用意に想像すると、間違った解決方法にたどり着いてしまうからです。

 

 

4.恐怖本能

人の目は自然と「恐ろしいもの」に吸い寄せられてしまうため、世界は現実よりも恐ろしく見えてしまうというのが恐怖本能です。

 

メディアのせいで恐ろしい情報ばかり届くせいで、危険でないものを、恐ろしいと考えてしまいがちです。

恐怖本能は判断力を鈍らせてしまいます。

 

 

本当に危険なことを察知し、大切な人を守るためには、恐怖本能を抑えて、事実を見極めることが大切です。

 

 

5.過大視本能

ある1つの数字だけを見て「この数字はなんて大きいんだ。なんて小さいんだ。」と勘違いするような

1つの実例だけに注目しすぎてしまうのが過大視本能です。

 

メディアは過大視本能につけこむのが得意です。

さまざまな事件、事実、数字を実際よりも重要であるかのように伝えてきます。

 

本質を見失わないためには、示された数字を他の数字と比較したり割合を見たりすることで、過大視本能を抑える必要があります。

 

 

6.パターン化本能

無意識に物事や状況をパターン化し、それをすべてに当てはめてしまうのがパターン化本能です。

 

「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込みは思考を止めてしまい、物事への理解を妨げ、重大な機会失ってしまうこともあります。

 

 

これを防ぐには、いつも「自分の分類の仕方は間違っているかもしれない」と疑い、よく使ってしまう分類を見直し続ける必要があります。

 

自分が間違っていると気付いたらそれを認める勇気を持たなければなりません。

 

 

7.宿命本能

持って生まれた宿命によって、人や国、宗教や文化の行方は決まるという思い込みが宿命本能です。

 

物事が昔から今の姿であるのはどうにもならない理由があるからで、これからも永遠に変わらないし、変われない、という考え方です。

実際には急激な変化ではないけれど、社会や文化は常に変化し続けています。

 

小さな進歩を追い続け、自分の中の知識を常に新鮮に保つよう心掛けることが必要です。

 

 

8.単純化本能

世の中のさまざまな問題に対し、1つの原因と1つの解答を当てはめてしまうのが単純化本能です。

1つの視点だけで世界を正しく理解したり、問題を解決することはできません。

 

 

自分の考え方が正しいことを示す例ばかりを集めるのではなく、専門や立場が異なる人々の意見にも謙虚に耳を傾ける必要があります。

 

ケースバイケースで問題に取り組むことで、単純化本能を抑えることができます。

 

 

9.犯人捜し本能

何か悪いことが起きたとき、単純明快な理由を見つけたくなるのが犯人捜し本能です。

 

誰かを責めたいという本能に囚われると、複雑な真実に目を向けることができなくなってしまい、将来同じ間違いをしてしまう可能性が高まります。

 

 

物事がうまくいかないときには犯人捜しをするのではなく、複数の原因やシステムを見直すようにします。

 

反対にうまくいったときにはヒーローではなく、社会基盤とテクノロジーに目を向けるようにすることで、この本能を抑えることができます。

 

 

10.焦り本能

目の前に危機が迫っていると感じると、すぐに動きたくなるのが焦り本能です。

「今すぐやらなければ、取り返しのつかないことになる」といった焦り本能が顔を出すと、冷静な判断力は奪われ、批判的に考える力も失われてしまいます。

 

これを防ぐには、まず自分の焦りに気が付くこと。

 

 

そして「今すぐに決めなければならない」ことは滅多にないと知ること。

焦るよりむしろ、時間をかけて正確な情報やデータを収集し、冷静な分析に努める必要があります。

 

 

 

「ファクトフルネス」の実践方法

 

ここまで本書を読んでくると、「ファクトフルネス」とは、データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣・スキルのことだとわかります。

そして最後に、「ファクトフルネス」の実践方法が書かれています。

「ファクトフルネス」は教育、ビジネス、政治、自分の組織など、あらゆる場面で活かすことができます。

 

そして、

  • 自分の知識が限られていると認め、知りませんと言える謙虚さを持つ
  • 常に新しい情報への好奇心を持つ
  • 定期的に世界の見方と知識をアップデートする
  • 「思い込みによって正しい判断ができていないのでは?」と自己批判すること

 

以上のことがとても重要だと解説されています。

 

 

 

『ファクトフルネス』が世界中で読まれている理由

 

なぜ多くの人に『ファクトフルネス』が読まれているのでしょう。

 

『ファクトフルネス』を読むことで

わたしたちは思い込みを抑え、正しく世界を見ることができるようになるからです。

 

 

「ファクトフルネス」とは、データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣・スキルのこと。

このスキルを身につけることで、これから世界をどのように良くしていけばいいのか、わたしたちに何ができるのかが見えてくるのです。

 

今現在、世界には新たな感染症、自然災害、戦争…たくさんの解決するべき問題があります。

メディアからは過激なニュースが溢れるように流れてきます。

 

でも本当の世界のことを知らない人たちが、世界のどの問題を心配すべきかに気づけるはずがありません。

 

わたしは知識不足と闘い、事実に基づく見方を広げることに人生を捧げてきた。時にはイライラすることもあったが、最高に心がときめく、喜びに満ちた生き方だった。本当の世界を知ることは、生きていく上で役に立つし意義のあることだ。

引用:ハンス・ロスリング『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』2019,p.324

 

ハンス教授は亡くなりましたが、その熱い思いは世界中の様々な国、地域の多くの人々の世界の見方を変え続けています。

 

 

 

話題の本『ファクトフルネス』が世界中で読まれている理由とは?まとめ

話題の本『ファクトフルネス』には、

13問のクイズと10の思い込み本能、「ファクトフルネス」の実践方法が書かれていました。

 

どうして、今たくさんの人に読まれているのか。

それはメディアから情報があふれ出るこの時代の中、思い込みを抑え、正しく世界を見ることができるようになるからでした。

 

この本を読むことによって、私たちはデータをもとに正しく世界を見るスキルが身に付きます。

全ての方に読んでもらいたいのですが、ぜひ子育て中の主婦の方にも読んでいただきたいです。

 

世の中のことを正しく知らないと、子供の将来に関わる選択が間違ってしまうからです。

 

私はこの本を読むことができてとてもよかったです!

「ファクトフルネス」を身につけて、子どもたちのために、これからどう生きて、何ができるかを考えていきたい!

そんなふうに前向きに、明るい気持ちにさせてくれる一冊です。

 

 

この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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