「は~い、じゃあシャンプー台の方にお願いしま~す」
はい、きました。これが私にとって、いや~な時間。
その名も…「シャンプー!!!」
美容室のシャンプーが苦手! どうしたら苦手意識なくなる?
断ってもいいの??
と思っている方へ。
元美容師だから言える本音と共に、シャンプー苦手! の解決方法を教えます。
以前、美容室に努めていた私も、昔はシャンプーが大の苦手でした。
無防備な状態で、知らない人に髪を洗ってもらうって、良く考えたらけっこう抵抗ありますよね。
美容室で払う金額も、けっして安いとはいえません。せっかく高いお金を出すのに、苦痛を感じるなんて辛すぎる!!
できることなら、綺麗になって、ルンルン気分でお帰りいただきたい。
と、元美容師は思うのです。
髪は長い友達☆美容室で快適に過ごせるといいなと思います。
美容室のシャンプー苦手じゃない?誤解を解いてリラックス
シャンプーが苦手な人、かなり多いです。
お客さんでも、苦手なんだよね~。ってお話を聞くことがたまにありました。
お客様や私が感じていた苦手はこちらです。
- 首が痛いし、腰も痛い。
- 顔にのせられる紙?これ私の顔透けて見えてるのかな?それ、嫌だな。
- しかも、顏の上の紙がズレて目が合っちゃった!気まずい…。
- シャワーの音聞いただけでくすぐったくて、体ビクッてなって、恥ずかしすぎる。
- 美容師さんのタイミングと一緒に首持ち上げるの難しいんだよね、気を遣って疲れるな。
- 痒いとこないですか~?って、痒いとこあるんだけど、シャワーの刺激で痒くなったのかな?ん~我慢しよ。
当てはまりませんか?
これ、いくつか誤解があるので解説しますね。
顔にのせる紙は透けていないので安心してください
大丈夫です。あなたの顔は見えていません。
顔に乗せられる紙はフェイスシートとか、フェイスガーゼと呼ばれているものです。
美容師さんの顔との距離の近いので、のせています。あと、はねた水が顔にかからないようにする効果もあります。
見えていないので、紙の下で変顔をしても何も問題ありません。
美容師さんはお客様の顔を見てシャンプーしているわけではないので、まったく気になりませんよ。
ついでに、紙がズレてきて目が合ってもシャンプーする側は気にしてません。
ごくたまに目が合うことがあっても、お客様に…というよりも、シャンプーに集中していますので大丈夫。
気まずいなと思う方は、目が合わない様に、そっと目を閉じておきましょう。
美容師さんが紙を直してくれます。
襟足部分を洗う時に首を持ち上げなくてOK
襟足部分を洗う時、頭を上げて洗われますよね。
その時に、気を遣って首を持ち上げてくれる方がいらっしゃるのですが、それはしなくてOKです。
むしろ、持ち上げないでほしいです。
お客様が力をいれて頭を持ち上げてしまうと、頭と手の間に隙間ができてしまい、シャワーの水が首から背中へと流れて行ってしまうのです。
私も美容師になってすぐ、それが原因でお客様の襟元を濡らしてしまったことがありました。
首を勢いよく、バインッ! と起こされる方もいらっしゃいまして、天井を向くシャワーの大噴水にパニックになった時もあります(汗)
これがカラー剤を流すシャンプーだとしたら、襟元が染まってしまうという最悪な事態も考えられます。
なので、お気持ちはとっても嬉しいのですが、頭を持ち上げるのはやめましょう。
とにかく、リラックス。
寝ちゃってOKです。
シャンプー台を基準にお店を選ぶ方法もあり
と、ここまで話してきたのは、昔から使われている寝るタイプのシャンプー台のお話でした。
今はいろんなタイプのシャンプー台があるので、シャンプー台を基準にお店を選んだら、シャンプーの苦手も克服できるかもしれません。
シャンプー台は主に4種類あります。
- サイドシャンプー
- バックシャンプー
- フルフラットシャンプー
- オートシャンプー
それぞれの特徴を見てみましょう。
【サイドシャンプー】
これは昔から使われている寝るタイプのシャンプー台です。
美容師さんが横にくるタイプのものです。
シャワーの勢いが良くて洗われてる感が強いのがいいところ。
体がまっすぐの状態ではなく、首や腰が落ちる形になるので、痛い、体勢が辛いと感じるのは、このタイプのシャンプー台かもしれません。
【バックシャンプー】
ほぼ座った状態で、頭をシャンプー台にあずけるタイプです。
美容師さんは横ではなく後ろでシャンプーします。
サイドシャンプーより美容師さんとの距離があるので、シャンプーで緊張しちゃう方はいいと思います。ガーゼものせられることはありません。
横にならないので腰に負担がありませんし、お腹が大きな妊婦さんでもシャンプーできるところがいいところです。
ですが、水圧が弱いので、物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
実際、男性の方はサイドシャンプーを好まれる方の方が多いです。
ザバザバ洗ったー!サッパリだー! という感じを求めるならサイドシャンプーをオススメします。
【フルフラットシャンプー】
リラクゼーションを考えて作られたシャンプー台です。
サイドシャンプーと同じ様に、横になるのですが、完全にベッドに寝ている状態と同じフラットな体勢になるので首や腰に負担がないシャンプー台です。
美容師さんは後ろからでも横からでも洗うことができます。
腰痛持ちの私は、このシャンプー台を選んでお店を探します。
腰も痛くならないし、とにかく寝心地がいい。
もし、首や腰が痛くて…なんて方は、こちらのシャンプー台を探してみてください。
【オートシャンプー】
自動で頭を洗ってくれるシャンプー台です。
カット専門、カラー専門の美容室なんかでよく見かけます。
ザバーザバー!ザバーザバー! って感じで機械が洗ってくれるので、丁寧に洗ってほしい方や、リラックスしたい方には不向きです。
美容師さんに気を遣い過ぎて疲れてしまう方や、とにかく短時間でサッパリしたい方に向いています。
このように、シャンプー台の種類もたくさんあるので、自分に合ったシャンプー台を選ぶことでシャンプーの苦手意識を減らせるのではないかと思います。
予約する時には、ぜひ美容室のシャンプー台をチェックしてみてください。
シャンプーの細かい注文もOKです
言いにくいかもしれませんが、気になるところや、お願い事は言っちゃってOKです。
メニューの追加注文でなければ、料金はかかりませんので言っちゃいましょう。
言うのはタダですよ♪
例えば、痛い、痒い、強く、弱く、熱い、冷たい、ここが洗い足りない。
遠慮なく言っていいんです。
美容師さんに気を遣って我慢しちゃうんですよね、私もそうだったのでわかります。
でも美容師側に立ってみて、美容室は綺麗になるだけじゃなくて、リラクゼーションの場として、くつろいで利用してほしいと思ったんですよね。
もしも、不快な気持ちを持っていたり、我慢していることがあるのなら、ぜひ伝えて欲しいと思います。
それによって、美容師側が助かることもあって。
例えば、美容師さんはしっかりカラー剤を流したと思っていても、実は流し残しがあった場合。
あとから色のついた水が、つつーっと首へ流れてきらたもう、シャンプーやり直しだし、最悪襟元にカラー剤がついてしまうということだってあり得ます。
本来、そんなことはあってはならないのですけどね。
あれ? なんか流し足りない?
と思ったら言ってもらえると助かります。
シャンプーの細かい注文、実際にはいろんな注文がはいるんですよ。
顔にのせる紙は嫌だからやめてほしい。お湯の温度は熱湯がいい。いいえ、冷たい水で洗ってほしい。
男の人のゴツゴツした手が苦手だから女の人に洗ってほしい。力の強い人じゃなきゃ嫌だ。血が出るくらい洗ってほしい。
時折、ビックリするような注文もありますが、いろ~んな注文、どれもOKです!
ごめんなさい、私も言います。
「シャンプー上手な人にしてください。」
せっかく癒されに行くので、ここだけは譲れないのです。
言いづらいなと思う方は、電話で予約する時に伝えるといいですよ。
美容室のシャンプー苦手なら断ってOK
それでも、やっぱりシャンプーは無理だって方は断ってしまってOKです。
まったく問題ありません。
苦手であったり苦痛だと感じるなら、無理にシャンプーする必要ってないと思います。
ただ、カラーやパーマをした場合は洗わなくてはいけないので、そこはすみません、諦めてください。
先ほどお伝えしたように、自分に合っているシャンプー台を見つけて、少しでも苦痛のないシャンプー台を探してみてくださいね。
カットの時にシャンプーをする理由はこれです。
- スタイリング剤や汚れをとって、カットしやすくする
- 髪のキューティクルを開いてカットによるダメージを減らす
なので、しっかりと濡らせばカットするには問題ないです。
実際の美容室、シャンプーをしないお客様……もちろんいらっしゃいます!
髪は洗ってきたので、シャンプーしなくていいです。って方はけっこういらっしゃいました。
そんな方は、シャンプー台でササっと髪を濡らすか、スプレイヤーで髪を濡らしてカット。
切り終わったら軽く流して、ドライヤーで終了です。
シャンプーが苦手な方は、シャンプーしたくないんですけど…と、美容師さんに一言伝えてみてください。
対応してくれると思います。
美容室でのシャンプー、苦手意識をなくして快適に
美容室は綺麗になるだけじゃなくて、心癒される場所であってほしいと思っています。
今回はシャンプーの苦手がなくなればいいなと思ってお伝えしました。
- シャンプーは気を遣うことなく、リラックスして良いのです。
- シャンプー台の種類からお店を選んでみると、リラックスできるシャンプーに出会えるかもしれません。
- 熱い、冷たい、痒い、シャンプーの細かい注文だって、美容師さんは嫌だとは思いません。
- どうしてもダメならシャンプーを断ってしまっても大丈夫です。
美容室のシャンプー苦手だ!と思っている方が、あれ?シャンプー平気! って思ってくれたなら。
美容室で快適に過ごしてくれたなら。
とても嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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