節分には欠かせない恵方巻き。
その由来や節分に食べる意味はご存知でしょうか?
読者さま節分の日、子どもから「どうして恵方巻きを食べるの?」と聞かれて、言葉に詰まってしまったわ……。
いざ理由を尋ねられると、分かりやすく説明するのは難しいですよね。
節分に恵方巻きを食べるのは、「1年の幸せと健康を願うため」です。
この記事では、お子さまにも分かりやすく伝えられるよう、節分と恵方巻きの意味・由来を解説します。
- 節分の意味
- 恵方巻きの由来や食べ方の基本
- 子どもに説明する際のコツ
さらに、節分をより楽しめるような家庭での工夫も紹介しています。
毎年何気なく過ごしている節分や恵方巻きのはじまりを知れたら、お子さまに自信をもって説明ができるようになり、「思い出に残る行事」になること間違いなし。
ぜひ最後までお読みください。
節分に恵方巻きを食べる意味とは?【結論】


恵方巻きを食べたり、豆まきをしたりする行事である節分。
まずは、節分の本来の意味や、なぜ恵方巻きを食べるのかを解説しますね。
節分本来の意味って?
節分とは、季節の変わり目に悪いものを追い出し、1年の健康と幸せを願う行事です。
例年2月3日頃に行われ、厄払いや無病息災を願い豆まきをする風習があります。
もともと「節分」という言葉には、「季節を分ける日」という意味があり、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日のことを指しました。
昔から季節の変わり目には邪気が入り込みやすいと考えられていて、節分に豆をまいて厄払いをする習慣が生まれたのです。
豆をまく風習は室町時代から始まったとされ、豆=魔目(鬼の目)を滅ぼす、という語呂合わせから、魔除けの意味があると信じられていました。
恵方巻きとは何か?
恵方巻きとは、節分の日にその年の縁起の良い方角を向いて食べる巻き寿司のこと。
願いを込めながら黙々と食べると、それが叶うといわれている風習です。
恵方巻きには、七福神にちなんで7種類の具材を巻くのが定番とされています。
- うなぎ(穴子):”うなぎのぼり”という言葉から「出世」「上昇」の意味がある。姿形が長いことから「長寿」も表している。
- エビ:長いひげと腰が曲がっている見た目から「長寿」を願う意味が込められている。
- きゅうり:「9の利」という語呂から、多くの利益をもたらす意味合いがある。
- かんぴょう:細長く伸びた形から「長寿」の願いが込められている。
- しいたけ:神様のお供え物とされており、形が陣笠(戦の時に被る笠)を連想させるため、災難から守ってくれると信じられている。
- 伊達巻(だし巻き卵):卵の黄色を金に見立て「金運」「財運」を表す。
- 桜でんぶ:原料に鯛を使用していることから「おめでたい」の語呂をかけた縁起ものとされている。
これらの具材を巻いて作ることから、恵方巻きには「福を巻き込む」という意味が込められています。



7種類も具材があるからあんなに太い巻き寿司になるのですね!子どもに「なんで恵方巻きは太いの?」と聞かれても理由を説明できそう!
また、太い巻き寿司を鬼の金棒に見立てて、それを食べることで厄を払うという願いも込められていますよ。
恵方巻きの由来と食べ方のルール


では、そんな縁起の良い風習で食べる「恵方巻き」は、どのようにして生まれたのでしょうか。
ここからは、恵方巻きの始まりや恵方巻きを食べる際に気をつける点について解説していきます。
恵方巻きはいつから始まったの?
恵方巻きの由来は諸説あります。
その中でも、特に有名な説は以下の3つです。
大正時代から戦後にかけて、当時大阪の船場に暮らす商人が、芸姑さんとお座敷遊びの一貫として巻き寿司を食べていました。
これが「縁起担ぎ」として一般にも広まったのでは、という推測に基づく説です。
大阪を含む関西地方は、「恵方詣り」の風習も盛んで、昔から節分と恵方の結びつきが強い地域でした。
大阪の商業組合が、江戸時代末期から明治時代にかけて、商売繁盛や無病息災などの幸運を願って巻き寿司を食べたことがはじまりとされている説です。
現代の恵方巻きを食べる意味に1番近い説ですね。
1930年代に寿司組合や海苔関連の業界が、節分に太巻き寿司の丸かぶりをするPRを実施しました。
それを、1980年代にコンビニが「恵方巻き」として販売し、1998年には全国展開を開始します。
そこから日本中に恵方巻きの風習が広がったとされています。
ちなみに、恵方巻きと太巻きはどちらも同じ巻き寿司ですが、意味と食べ方に違いがあります。
恵方巻きは、「節分の日に願い事をしながら食べる太巻き寿司」のこと。
太巻きは、「いつでも食べられる定番の巻き寿司」のことを指します。
恵方とは?方角の意味を解説
恵方巻きの「恵方」とは何を意味するのでしょうか?
恵方とは、その年の福徳をつかさどる「歳徳神(としとくじん)」という神様がいる方角を指します。



つまり、1年の中で1番縁起が良い方角のことなのですね!
年ごとに変わり、「その方角を向いて物事を行うと万事がうまくいく」という言い伝えがあるほど。
そんな恵方は、古代中国から伝わった「十干(じっかん)」という暦を基に決められています。
東北東、西南西、南南東、北北西の4つの方角があり、5年の周期で変わります。
| 恵方の方角 | |
| 恵方 | 西暦の年号下1桁 |
| 東北東 | 4・9 |
| 西南西 | 0・5 |
| 南南東 | 1・3・6・8 |
| 北北西 | 2・7 |



子どもから「恵方って何?誰が決めてるの?」と聞かれても、これなら自信をもって答えられるわ!
昔は、恵方巻きの方角としてだけではなく、初めてのことに挑戦するときや初詣の際にも恵方を参考にしたといわれています。
恵方巻きを食べるときの基本ルール
恵方巻きは、以下の点に注意して食べましょう。
- 家族の人数分用意する
- その年の恵方を向く
- 願い事を思い浮かべながら、1本を丸ごと無言で食べる
恵方巻きには、「福を巻き込む」という意味があるため、途中で喋ってしまうと「福が逃げる」と考えられています。
また、途中で食べるのをやめてしまったり、切り分けてしまったりしたら「縁が切れる」なんてことも。
そのため、「1本を切り分けずに無言で食べきる」のが基本です。
とはいえ、太巻き寿司を1本丸ごと食べきるのは大変だ、という方もいるでしょう。
最近では、食べやすさに特化した以下のような恵方巻きも販売されていますよ。
- 細巻きや中巻きにしたもの
- 長さをハーフサイズにしたもの
- 恵方巻きに見立てたロールケーキ
ご利益を得るためにも、ご家族で食べやすい恵方巻きを選んでみてくださいね。
子どもにはどう説明するといい?節分と恵方巻きの意味の伝え方


伝統行事を家族で楽しむために、ここからは子どもにわかりやすく説明する方法を解説します。
家族内で会話が広がるアイデアも紹介しますね。
年齢別の伝え方のコツ
ポイントは、節分の由来と恵方巻きの意味や食べるときのルールを分かりやすく伝えることです。
難しい言葉は使わず、「元気」「幸せ」「お願い」この3点を意識しましょう!
- 「節分は鬼さんを追い出して、幸せを呼ぶ行事なんだよ。」とイメージしやすいよう伝える。
- 「恵方巻きは、元気で幸せになれますようにってお願いをしながら食べるんだよ。」とシンプルに!
- 「お願いの途中でおしゃべりしちゃうと幸せが逃げちゃうから、最後まで喋っちゃダメなんだよ。」と、気をつけるべき理由もわかりやすく添えて。
- 「昔の人が考えた無病息災を願った行事のことなんだ。」と歴史もプラスして。
- 「恵方巻きは、縁起の良い方角を向いて福を取り込む意味があるものなんだよ。」と学習的な言葉を入れつつ伝える。
- 「切らずに無言で食べるのは、”縁を切らない”、”福が逃げないように”という考えがあるんだ。」と込められた意味も添える。
子どもが理解することが大切なので、年齢別に伝え方を変え、簡単でシンプルな言い回しにすることを心がけてみましょう。
会話が広がるアイデア
節分や恵方巻きの意味を知ると、自然と会話が生まれ、行事が楽しい思い出となることに繋がります。
ただ意味や由来を分かりやすく説明するだけでなく、会話を広げてみるのも理解を深めるきっかけになりオススメですよ。
今日から使える会話のアイデア例を紹介しますね。
- 「今年のお願い事は何にする?」と聞いてみる
- 恵方巻きの具材を見ながら「これにはどんな意味があると思う?」とクイズ形式にしてみる
- 「来年もまたみんなで恵方巻きを食べようね。」と未来の話をしてみる
お子さまの回答に完璧に対応できなくても大丈夫!
大切なのは、「一緒に考えて楽しむこと」です。
何気ない少しの会話が、子どもにとっては「節分=楽しかった思い出」として心に残るはずです。
節分と恵方巻きを家庭で楽しむ工夫


1年に1度の節分と恵方巻き。
より理解を深めるために、家庭でさらに節分を楽しめるアイデアを紹介します。
「読む」「食べる」「作る」の3タイプに分類しているので、ご家庭の環境に合わせて選んでみてください!
節分と恵方巻きにまつわる絵本や紙芝居を使ってみる
「節分はどうして鬼さんを追い払うの?」「なんで恵方巻きを食べるの?」といった子どもの疑問を、わかりやすく、楽しく伝えたいときには、絵本や紙芝居が役立ちます。
こちらの「絵本ナビスタイル」では、節分の由来や意味を物語として学べる絵本を紹介しています。
以下のような、実際に読み聞かせに使用した読者の声も紹介されているので、たくさんある絵本を選ぶ際の参考になりますよ。
「おばあちゃんが上手に太巻きをつくる姿にほれぼれ。いつもは出来合いを買ってきていましたが、今年は家で恵方巻き作りに挑戦しようと思いました。巻末には恵方巻きのレシピも載っているので、参考にします!」
引用:絵本ナビスタイル「【今週の今日の一冊】節分前に! 豆まきと恵方巻きの由来が分かる絵本と紙芝居〜読者の声」より
節分だけでなく、恵方巻きについても紹介されている絵本もあるので、「実際に作ってみたい!」というお子さまのやる気にも繋がるかもしれません。
子どもと一緒に恵方巻きを作ってみる
保育園や学校の給食で食べたり、スーパーで売られているものを家族で食べたりしたことはあるけれど、恵方巻きを実際に作ってみたことはありますか?
こちらの動画では、火や包丁など危ないものを使わずに、子どもと一緒にできる簡単な恵方巻きの作り方を紹介しています。



せっかくだからお家にある材料で、子どもの好きな具材を入れて作ってみたい!
そんな思いをお持ちの方に!
まずはこちらの動画を参考に、基本的な恵方巻きの作り方を解説します。
参考動画:YouTube「ベターホームのお料理教室」より「ラップでかんたん!恵方巻きの作り方」
- レタス 300g
- ツナ(缶詰もしくはフレーク) 25g
- きゅうり 1/2本
- たまねぎ(薄切り) 15g
- カニかま 6本
- マヨネーズ 大さじ1
- 焼き海苔 2枚
★すしめし(2本分)の材料
- 米 1合
- 砂糖 大さじ1と1/2
- 塩 小さじ1/3
- 酢 大さじ2
- 「★すしめしの材料」より、砂糖、塩、酢を混ぜて「すし酢」を作る
- お米は固めに炊いておき、1で作ったすし酢を混ぜて、すしめしを作る
- レタスは芯をとって、食べやすい大きさ(4枚程度)にちぎっておく
- きゅうりはヘタを取って、縦に2つ割りで切っておく
- ツナ、玉ねぎ、マヨネーズを混ぜ合わせる
- ラップを海苔よりひとまわり大きく敷いて、海苔を置く
- 海苔の上部を3〜4cm残し、すしめしを均等に広げる
- レタス、きゅうり、ツナ、カニかまをのせる
- 手前からラップごと巻いていく



恵方巻きを片手で押さえながら、ラップを引っ張り、しっかりと具材を巻いていくのがポイントです!
子どもたちにとっても良い経験になりますし、お好きな具材を入れて、オリジナルの恵方巻きを作ってみるのも楽しいですよ。
節分にちなんだ製作遊びをしてみる
恵方巻きを実際に作るのは難しい……という方は、身近な材料を使って恵方巻きを作ってみませんか?
こちらの動画を参考にすると、トイレットペーパーの芯や折り紙を使って恵方巻きが作れます!
「意味を知る」だけではなく実際に「体験する」ことで、子どもたちにとって節分はより思い出に残る行事になります。
親子で楽しめる製作アイデアをお探しの方は、こちらのまとめページもオススメです!
▶参考:鬼のお面製作!牛乳パックや紙皿で節分製作・工作アイデア12選
ぜひこれらのアイデアを参考▶、思い思いの節分を楽しんでみてください。
こうした体験を通し、節分や恵方巻きが文化的に意味のある行事だとお子さまに自然に伝えられるといいですね!
節分や恵方巻きの意味を知り気持ちをこめて季節行事を楽しもう
節分に恵方巻きを食べる意味は、その年の幸運を願い、自身や家族の健康を祈るためです。
この記事では、節分本来の意味や恵方巻きの由来、食べ方の基本を解説しました。
節分本来の意味はこちら。
- 季節の変わり目に邪気を払い、1年の健康と幸せを願う行事のこと。
- 例年2月3日頃に豆まきをして厄払いをする。
- 豆まきは、豆=魔目(鬼の目)を滅ぼす、という語呂合わせから、魔除けの意味がある。
恵方巻きには、縁起の良い七福神にちなんだ7種類の具材を巻き「福を巻き込む」という意味があります。
季節の変わり目に食べる縁起物で、「その年の幸せを願う」という風習がありました。
恵方巻きのはじまりには、以下の3つの諸説があります。
- 大阪の船場で、芸姑さんと巻き寿司を使った遊びをしていたことから生まれた説
- 江戸時代末期に「幸運を願って食べた」説
- 寿司や海苔の業界が販売促進した説
恵方巻きを食べる際の注意点はこちら。
- 家族の人数分用意する
- その年の恵方(=「歳徳神(としとくじん)」という神様がいる縁起の良い方角)を向く
- 願い事を思い浮かべながら、1本を丸ごと無言で食べる
切り分けてしまったり、途中でしゃべったりしてしまうと、「縁が切れる」「福が逃げる」といわれているので、無言で1本を食べきることが重要です。
お子さんに分かりやすく説明するときは、以下のポイントを意識してみてください。
- 年齢別に伝え方を変え、簡単でシンプルな言い回しにすること
- 節分の由来、恵方巻きの意味と食べ方のルールを分かりやすく伝える
- 難しい言葉は使わず、「元気」「幸せ」「お願い」という点を意識
ご家庭でより一層節分を楽しめるようなアイデアも紹介しました。
- 恵方巻きにまつわる絵本や紙芝居の読み聞かせ
- 子どもと一緒に恵方巻きを作ってみる
- 節分にちなんだ製作遊びをしてみる
節分や恵方巻きの意味・由来を、すべて完璧に説明できなくてもかまいません。
大切なのは「意味を知って、気持ちを込めること」です。
ぜひ今年の節分は、「なんとなく行うもの」ではなく、家族で楽しめる工夫をしながら「思い出に残る行事」にしてみてくださいね。
こちらの記事では、豆まきを家族で楽しむ際に気をつけるべき点をまとめています。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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