家庭菜園って素敵ですよね。
自分の庭で採れた野菜をすぐに料理して食べられるなんて、とても魅力的です。
自分で育てれば嫌いな野菜を食べられるお子さんも多いですし、何より一緒に育てて収穫すれば、食育にもなります。
せっかく頑張って畑を作るなら、元気に大きく育った野菜をたくさん収穫したいですよね。
とはいえ、初心者には地植えでの野菜作りは難しそうに思えてしまうもの。
筆者も最初はなかなか腰が上がりませんでした。
そこで、この記事では、庭で家庭菜園をする際に最初にやるべき大切な3つのことをお伝えします。
初心者でも、大事なポイントさえ押さえれば、庭での家庭菜園を失敗なく楽しむことができますよ。
庭での家庭菜園歴8年、めんどくさがり屋の筆者が、実体験を交えて詳しくお伝えします!
早速、庭での家庭菜園を始めてみましょう!
庭での家庭菜園を始める時にやるべき3つのこととは?
庭に地植えをすると、野菜がしっかりと根を張り、大きく育ちます。
ですが、野菜は土に植えれば勝手に育つわけではないため、植える前の下準備を十分にしてあげることが大切です。
まずは、野菜が元気に育つのに必要な【日当たり】【土壌】【水】をしっかりと整えてあげましょう。
【日当たり】を考えて家庭菜園スペースを決める
最初に、家庭菜園を作る場所を決めましょう。
普段目にしている野菜は日向を好むもの(陽性植物・半陽性植物)がほとんどです。
陽性植物は6時間以上、半陽性植物は3~4時間は太陽に当たらないと育たないため、植える場所に日が当たるかどうかが重要です。
陽性植物 | トマト、なす、ピーマン、きゅうり、オクラ、キャベツ、白菜、大根、人参 など |
半陽性植物 | ほうれんそう、小松菜、かぶ、じゃがいも、ねぎ など |
陰性植物 | みつば、みょうが、しそ、にら など |
となると、菜園の場所は建物の南側か東側がベストということになります。
西側は西日が強く菜園向きではないという情報もありますが、筆者は西側で育てていました。
ぎりぎり6時間日が当たる程度でしたが、陽性植物も育ちました。
菜園スペースが日陰でも、日陰を好むもの(陰性植物)を選んで植えれば問題ありません。
日陰にしかスペースがなく、陽性植物を植えたい場合は、プランターで栽培する方法を考えてみてもいいですね。
プランター栽培であれば、こちらの記事がオススメです。
菜園スペースが決まったら、次は土の準備をしましょう。
【土壌改良】野菜が育ちやすい環境を整える
家庭菜園の下準備で一番大切なのが土壌改良です。
土壌改良とは、野菜が育ちやすいように土をほぐし、栄養たっぷりのふかふかの土にしてあげることです。
土を鍬(くわ)で耕し、堆肥(たいひ)で栄養を加え、苦土石灰(くどせっかい)で野菜が育ちやすい土壌を整えておけば、自ずと野菜は元気に育ってくれます。
まずは必要物品を揃えましょう。
- シャベル(土を耕す)
- 平鍬と備中鍬(土を耕す、畝を立てる)
- 堆肥(牛糞堆肥)
- 苦土石灰
- 黒マルチ
- バケツ(掘り出した石や根っこなどを入れる)
- 手袋(土による手荒れを防ぐ)
次に鍬やシャベルを使って硬い土をほぐします。
地中30㎝くらいまで鍬を入れ、土をバラバラにする感覚で耕しましょう。
庭の土壌の下には、排水管やガス管、水道管が埋まっているため、傷つけないように気をつけましょう!
女性の手で30cmもの深さを耕すのは、けっこうな労力です。
大根のように地中に長く伸びる野菜の場合、硬い土が邪魔で叉根(枝分かれして生長すること)になることがあります。
そのため深さが必要なのですが、叉根が気にならない、あるいは地中に長く伸びない野菜であれば深く耕さなくても問題ありません。
15㎝耕して、堆肥を足して畝を作ってしまえば、ふかふかの土が20㎝くらいにはなりますよ!
土の中から出てくる大きな石は取り除きましょう。
できれば、小石や雑草の根っこなど、土以外のものはすべて綺麗に取り除くのが理想です。
筆者は、見える範囲にある大きめの石や根っこしか取り除いていません。無理せずできる範囲でやりましょう!
土壌がバラバラにほぐれたら、堆肥と苦土石灰を混ぜてさらに耕します。
堆肥には完熟と未完熟のものがあり、未完熟の堆肥だと根が痛む可能性があるため、完熟のものを使用しましょう。
堆肥と苦土石灰の特徴、使用量は以下の通りです。
- 堆肥(牛糞堆肥)
-
- 窒素、リン酸、カリウム(肥料の3大要素)を含む
- 保肥性があり、通気性や水持ち、水はけをよくする
- 害虫や有害な病原菌を防ぐ
- 使用量は、1㎡あたり2㎏程度
- 苦土石灰
-
- マグネシウムを含む石灰質肥料
- 土壌のphを調節する(日本は酸性の雨が降り土壌が酸性に傾きやすいため、野菜が好む中性~アルカリ性へ傾ける)
- 使用量は、1㎡あたり200g程度
牛糞堆肥は腐葉土よりも栄養価が高く、ゆっくり長く効果が続きます。
苦土石灰は他の石灰よりもゆるやか長くに効くという特徴があります。
これらを同時期に撒くと堆肥の肥料効果が薄れると言われています。
筆者は牛糞堆肥と苦土石灰を一気に混ぜて耕していますが、野菜は問題なく育っています。
できる方は、野菜の植え付けの2週間前に堆肥、1週間前に苦土石灰と、分けて混ぜてみましょう。
しっかりと混ぜ終わり、ふかふかの土になったら、土の準備は完了です。
【畝を立てて黒マルチ】を張ると野菜を植えた後が楽になる
植えた後の管理を楽にするために、畝を立てて黒マルチを張ることをオススメします。
この工程のメリットは以下の通りです。
- 畝を立てる
-
水はけを良くする・根腐れ防止
- 黒マルチを張る
-
雑草予防や保温効果・水持ちを良くする
平らな土地だとなかなか水が流れていかないため、水はけが悪くなり根が腐ってしまうことがあります。
そこで、大雨の時でも畑に水が溜まらないように畝を立てましょう。
さらに、マルチを張っておけば雑草が生えにくくなり、水やりの時に土が飛びにくくなるため、野菜の病気を防ぐこともできます。
夏の水やり後には土を乾きにくくしてくれますし、冬には地温を保ってくれます。
畝の立て方とマルチの張り方は、こちらの動画を参考にしてみてくださいね。
マルチは穴あきのものも売っていますが、穴がないものは後から空き缶などで穴を開けて使いましょう。
夏の雑草との戦いがとても楽になるので、少々手間ではありますが、ぜひマルチを張ってみてください!
これで下準備は完了です。
1週間ほど時間をおいた後、苗や種を植えつけましょう。
長く家庭菜園を続けたい時に気を付けたいこと
せっかく下準備を頑張っても、野菜が枯れてしまったら悲しいですよね。
気を付けたいのが、水やりの時間と頻度です。
気温が高いと水がすぐに乾いてしまい、気温が低いと水が冷たくなりすぎて、野菜に負担がかかってしまいます。
そのため、夏は夕方(日照りが強い時期は朝早くと夕方の2回)、冬は日中のあたたかい時間の水やりをオススメします。
苗が萎れているか、土が乾いていたら水をあげるくらいの頻度がいいですね。
また、2年目以降に野菜を植えたい場合は連作障害に注意が必要です。
連作障害とは、毎年同じ場所に同じ野菜を植えると元気に育たなくなるということです。
どこに何を植えるか計画を立てて見取り図を書いておく、菜園ノートを作ると便利ですよ。
家庭菜園初心者は必見!庭での野菜作りの最初にやるべき3つのこと!まとめ
この記事では、庭での家庭菜園を始める時に最初にやるべき3つのことをお伝えしました。
- 日当たりを考えて菜園スペースを決める
- 土がふわふわになるように土壌改良をする
- 畝を立てて黒マルチを張る
気を付けたいこと
- 夏と冬で水やりの時間に注意
- 連作障害を防ぐために毎年同じ場所に同じものは植えない
ポイントを押さえてうまく手を抜きながら、楽しんで下準備ができるといいですね。
読者さまが、自分の手で育てた新鮮な野菜を収穫する日を、楽しみにしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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