みなさんは自分の子供に手紙を書いたことがありますか?
そもそも、大人になってから改まって文章を書く機会はあまりないですよね。
ところが、学校行事で親から子へ手紙を書く場面があります。
最近、全国の小学校で行われている「1/2成人式」です。
「子供に手紙なんて何を書けば…」
便箋を前に手が止まってしまった親御さんへ、私の体験談を交えて1/2成人式の手紙の書き方をお伝えします!
1/2成人式の手紙とは?
成人式は20歳のお祝いですね。
その半分の年齢のお祝いに「1/2成人式」というものがあります。
全国の小学校で1/2成人式が小学校4年生の学校行事として開催されています。
保護者も行事に参加できるようにと、参観日に行われることが多いようです。
学校から「10歳になったお祝いの手紙を書いてください」という依頼がきます。
私も何年か前に1/2成人式の手紙を書きました。
最初は何を書こうか迷い。
書くことが決まったら次はどう書こうか迷い、便箋を前に全く筆が進みませんでした。
結局子供のことを思い浮かべながら、素直な気持ちを綴りました。
その手紙はいったん先生のもとに集められ、1/2成人式当日子供たちに渡されることになっていました。
追い込まれながら、締切ギリギリ間に合ったように記憶しています。
「こんな感じでいいのかな」と思いながら学校に提出しました。
行事当日、子供は恥ずかしそうに先生から手紙を受け取っていたのを思い出します。
書いてみて私が感じたのは「上手に書こうと思わない」「恥ずかしがらずに思ってることを素直に書く」の2つです。
気飾ったよそゆきの言葉では、子供に気持ちは伝わりません。
生まれてきてくれてありがとう
ここまで元気に育ってくれてありがとう
この2つの気持ちが子供に伝われば大丈夫!
そんな手紙の書き方を順を追って説明していきます。
手紙を書く上でのポイント・注意点
手紙を通して伝えたいこと
手紙の基本構成
書き出しと締めの言葉の例文
書き方がわかれば、迷わずポイントを押さえた手紙が書けるようになりますよ。
1/2成人式の手紙を書く上でのポイントと注意点
1/2成人式の手紙には、押さえておきたいポイントがあります。
- 子供が読みやすいように難しい言葉を使わず、わかりやすい文章で書く
- 短すぎず長すぎず、便せん1枚程度を目安にする
- 字は大きくひらがな多め
手紙が読みやすいように、子供への心遣いが大切です。
またフリクションボールペンで書くと、感熱で文字が消えてしまうことがあるので注意しましょう。
うちの子供がそうだったのですが、気持ちのこもった手紙は捨てずに持っているものです。
小学校を卒業した春休みに、子供と部屋の片づけをしているときに手紙が出てきました。
二人で読み返して昔話に花が咲きました。
下の子がまだ小さかったので「あの時はさみしかった」と話してくれました。
小学校4年生当時の子供の素直な気持ちを共有できて、とても有意義な時間でした。
子供がこれから人生の節目に読み返してくれるような手紙が書けたら素敵ですよね。
字がへたでも全然大丈夫!
パソコンの印字ではなく手書きで丁寧に書いてください。
そのほうが「一生懸命書いてくれたんだな」と気持ちが伝わりやすいです。
話し言葉でもかまいません。
お祝いの手紙なので、ポジティブな言葉選びを心がけてください。
ネガティブな言葉が並んでいるとテンションが下がりますよね。
手紙はこれから未来に羽ばたいていく子供に、エールと願いを込めた言葉で締めます。
今後への期待などはサラッと、子供のプレッシャーにならないように気を付けましょう。
1/2成人式の手紙で伝えたい思い
「1/2成人式の手紙、改まって子供に何を書けば……」と手が止まってしまう親御さんもいらっしゃるでしょう。
まずは1/2成人式の手紙の基本の型をご紹介します。
書き出しから締めの言葉まで4つのブロックにわけて書いてみましょう。
- 書き出し
- 10年間の思い出
- 今後の願い
- 締めの言葉
10年間の思い出とざっくり書きましたが、ここが手紙の一番重要な部分です。
「ここまで元気に育ってくれてありがとう」の気持ちが伝わるように思い出を書きましょう。
書き方を詳しくご紹介しますね。
1/2成人式の手紙に書く10年間の思い出
「何を書いたらいいのかわからない」という親御さんは、生まれた日からの思い出を書き出してみましょう。
10年間を思い返していたら、書くことがたくさん出てきたのでは?
たくさん出てきたエピソードを短く1枚の便箋にまとめるのも大変ですよね。
思い出をまとめるヒントを2つご紹介します。
成長の節目に分けて箇条書きにする
出産前から現在まで、子供の成長の節目ごとに それぞれの時期の思い出を一つずつ箇条書きに書き出してみましょう。
以下は、手紙に盛りこみたいエピソードです。
- 出産までのこと
- 出産時の状況
- 幼稚園、保育園までのこと
- 幼稚園、保育園での思い出
- 小学校入学時の思い出
書き出してから、どのエピソードを手紙に書くか整理します。
アルバムを見ながらエピソードを書き出す
いろいろな記憶がありすぎて、具体的なエピソードが出てこない場合もありますよね。
そんなときはアルバムを見て印象に残ってることや、思い入れの強いものを時系列で書き出してみましょう。
「あの時しんどかったな」「初めて歩いたのはいつだったかな」など、写真を見ながら思い出してみてください。
お腹にいるときや赤ちゃんだったころのエピソードを盛り込むと、子供と会話が弾みますよ。
子供は赤ちゃんのときのことを覚えていないので、とても興味があるのです。
生まれたときどんなに嬉しかったか、お腹にいるときの幸せな気持ちなど具体的なエピソードを入れましょう。
「生まれてきてくれてありがとう」の気持ちが子供に伝わります。
毎日子供のお世話をしているお母さんと、お父さんでは出てくるエピソードも少し違ってきます。
お母さんとお父さんそれぞれが子供とのエピソードを書き出してみるのもいいですね。
お父さんから子供へ
お父さんの場合は、子供が生まれてからのエピソードになりますよね。
イベントごとの思い出のではなくて、日常のエピソードを具体的に書き出すのがおすすめです。
忙しいお父さんから、具体的なエピソードが入った手紙をもらえば子供も喜びます。
「成長を見守っているよ」というメッセージになるでしょう。
お母さんから子供へ
お母さんの場合は、子供と接する時間が長いので思い出がいっぱいですよね。
大切な思い出だけ1~2個に絞りましょう。
特に生まれる前のことはお母さんにしか書けないエピソードです。
そのとき感じたことを思い出して、手紙に書いてみましょう。
お父さんとお母さんでは同じ出来事でも感じ方が違ったり見てるところが違います。
ご夫婦で話し合いながら、思い出して書き出すのもおすすめ。
書き出したものを時系列で並べて文章に仕上げていってください。
せっかくなので、学校行事とは別にお父さんとお母さんから別々に手紙を渡してもいいですね。
ここまで出来たらあとは書き出しと締めの言葉を書いたら完成です。
1/2成人式の手紙【書き出しと締めの言葉の例文】
1/2成人式の手紙をどんな文で始めればいいかわからず、便箋を前に手が止まってしまう親御さんも多いでしょう。
私も書き始めにすごく悩みました。
どうしたものかと便箋の前でしばし固まってしまった記憶があります。
書き出しを乗り切れば、後はスムーズに書き上げられますよ。
そして手紙の締めくくり、ここまでくれば完成は目前です。
書き出しの例文
書き出しの例文をいくつかあげました、参考にしてくださいね。
そのまま使っていただいてもいですし、少し文面を変えていただいてもかまいません。
「あなた」の部分は、子供さんの名前を入れてくださいね。
- あなたと出会って10年、お母さん歴も10年になりました。
- 早いものであなたがお父さんとお母さんのもとにきてくれてもう10年が経ちましたね。
- 1/2成人式おめでとう!もう10歳になったんだね。
書き出しは短い文でOKです。
「10年経った」「節目の年齢」という感情を素直に書きましょう。
締めの言葉と将来への願いの例文
締めの言葉の例文もご紹介します。
将来への明るい希望の言葉で手紙を終わりにしましょう。
- ○○ちゃんが成長していく姿をお父さんとお母さんは楽しみにしています。
- お父さんとお母さんも、○○ちゃんと一緒に成長できるよう日々がんばります。
- ○○ちゃんが大好きなお父さんとお母さんより愛をこめて
- もし困ったことや悩むことがあったら、1人で抱え込まずにお父さんとお母さんを頼ってね。
子供の未来へエールを贈るような言葉で締めると、心に残る手紙になりますよ。
1/2成人式の手紙子供に思いが伝わる文章の書き方のまとめ
小学校4年生、10歳のときに行われる「1/2成人式」
親から子へ手紙を書く機会があります。
「何を、どのように書いたらいいの?」とお悩みの親御さんへ、私の体験談を交えた手紙の書き方をご紹介しました。
「1/2成人式」の手紙のポイントは以下の5 つです。
- 難しい言葉を使わずわかりやすい文章を書く
- 字が下手でもいいので手書きで
- 大きめの字を意識して丁寧に書く
- 10年分の思い出や気持ちを素直に文章にする
- 短すぎず長すぎず便せん1枚程度を目安にする
肩の力を抜いて子供さんの姿を思い浮かべながらペンを握ってみましょう。
あなたが子供さんを思って書いた手紙は、きっと素敵な手紙になっていますよ。
気持ちが伝わる手紙を書くポイントを分かりやすく解説したこちらの記事も参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
スポンサーリンク
コメントはこちらからどうぞ