あなたは、2040年には何歳になっていますか?
20年後の未来は、どんな変化が起こるんだろう?
日本の未来は良くなっていくのかな?
とても興味がそそられますね!
20年後の未来には、期待も不安もあるでしょう。
『2040年の未来予測』は、これからめまぐるしく変わるであろう世界の、さらに日本の未来について、あらゆる角度から語られています。
「どんな未来がくるのか」「未来にどんな備えが必要なのか」を知りたいあなたにおすすめの一冊です。
この記事では、『2040年の未来予測』の内容について要約し、読むべき理由について解説します。
- 2040年の未来、テクノロジーの進歩で変わる世の中
- 2040年の未来、日本経済と私たちの生活
- 2040年の未来、天災によって起こること
- 『2040年の未来予測』年齢を問わず、読むべき理由
ぜひ、最後までお読みくださいね。
『2040年の未来予測』著者成毛眞さんのプロフィール
まず、著者の成毛眞さんについてご紹介します。
- 成毛 眞(なるけ まこと)
- 1955年9月4日生
- 日本の実業家
- 元日本マイクロソフト社長(1991~2000年)
- 退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。
- 『世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社)他、多数の書籍を執筆
プロフィールから、成毛眞さんは、テクノロジー関係にたいへんくわしい方であることがわかります。
『2040年の未来予測』は、日本マイクロソフト社長退任後の2021年1月に出版され、話題となりました。
今なお注目され続けている自己啓発本です。
『2040年の未来予測』要約!世界の変化
それでは、『2040年の未来予測』の内容を要約してご紹介します。
まずは、テクノロジーの驚くべき進化についてみていきましょう。
通信革命 4G→5G さらに6Gへ
2008年にiphoneが発売されて15年。
現在、バスや電車の中で本や新聞を広げている人はめっきり見なくなりました。
今や80歳の高齢者までスマートフォンを使いこなす時代です。
20年前、このような光景を誰が想像できたでしょうか?
これからの20年は、今まで以上に早い速度で進化していきます。
その基礎となる技術が、通信速度の変化です。
通信の変化の歴史についてまとめてみました。
通信速度 | 年 | 種類 | 特徴 |
1G | 1979年~ | ショルダーフォン | 大きく不便 |
2G | 1993年~ 日本では1995年~ | PHS(簡易型携帯電話) | 低速ながら安価で大容量の通信が可能 |
3G | 2001年~ | ガラケー登場 2008年アイホン発売 | メールでの写真のやりとりがスムーズになる |
4G | 2010~ | 通信速度と情報伝達量の向上 2時間の映画ダウンロード→5分 | |
5G | 2020年~ | 2026年までに各社3G回線終了 ※ガラケーの終了 | 4Gの100倍の速さ 2時間の映画ダウンロード→3秒 |
6G | 2030年~ | 5Gの10~100倍の速さ 同時に接続できる機器1000万台 2時間の映画ダウンロード→1秒未満 |
10年ごとに変化のタイミングがあることがわかりますね。
2030年以降には、6Gの世の中になることが想定されています。
6Gになると、具体的にどのようなことが可能になるのでしょうか。
- 室内にある物体の正確な位置が、数センチ単位で把握できる
- 屋内外のあらゆる機器がインターネットにつながる
- 多くの情報が集まり、さまざまなサービスの可能性が広がる
具体的には、家電、自動車、カギ、冷蔵庫、お風呂、家など、あらゆるものがネットに同時接続されます。
朝起きると自動でカーテンが開き、照明がつき、ソファーにすわるとテレビがつく。
このようなイメージです。
ドローンの配達革命と空飛ぶ車
現在、インターネットで商品を注文すると、次の日に手元に届くこともめずらしくありません。
今後、ドローンの配達により、当日や数時間後には届くことが現実となるでしょう。
また、2040年には「空飛ぶクルマ」も可能になるといわれています。
「空飛ぶクルマ」ときくと、アニメやSF小説の世界を想像するわね。
そんな未来がやってきますよ!
このクルマは、滑走路不要、騒音も小さいという特徴があり、米国や欧州の大手企業によって開発が進められています。
医師不足の過疎地域にも「空飛ぶクルマ」で診察にかけつけることも可能になるでしょう。
AIによる医療技術の進歩
医者が生涯に診察できる患者の人数は限られています。
しかし、AIを活用することで、何倍、何十倍もの診察が可能になります。
- 顔写真での診察ができるようになる
- 最新のデータを集め、治療に活用できる
- 所見の診察や応急措置の誤りが劇的に減る
- 手の施しようのなかった患者も治る可能性が出てくる
『2040年の未来予測』要約!日本の未来
一方、日本の未来は決して明るいとは言えません。
次は、私たちの身近な日本の未来について見ていきましょう。
安い国日本
コロナ禍前、外国人観光客が、日本におしよせ爆買いするニュースがメディアで報道されていました。
これは、日本のモノの品質が良い、観光キャンペーンがうまくいっている、などの理由ではなかったのです。
自国でモノを買うより、日本で買った方が安いからです。
日本の給料や物価が上がらない30年の間に、諸外国の給料や物価は上がり、発展していきました。
つまり、日本は世界でみると「安い国」になってしまったということです。
これでは、外国人労働者も期待できるはずもありません。
日本の経済は?
経済の発展と人口推移は密接に関係しています。
残念ながら、日本の経済は衰退していきます。
2040年には団塊の世代が90歳、団塊ジュニアが65歳になります。
当然、働き手が減り、老人は増えていきます。
急に20代、30代の若者が急に増えるはずもなく、人口は減少していきます。
労働人口の減少により、経済成長はほとんど見込めません。
日本の年金、税金、医療費
次は、私たちに直結するお金の問題について細かく見ていきましょう。
年金について
日本の財政が健全でないことはわかりましたね。
使うお金を減らせばいいのですが、高齢化により、医療、介護、年金などの社会保障費は膨らむばかりです。
10年前に比べて社会保険料の負担率は26%増えていますが、賃金は3%しか増えていません。
実際に私たちの生活は、苦しくなっているのです。
日本は、これからますます老人が増え、それを支える若者が減っていきます。
1950年と2040年を比べてみましょう。
もしかしたら将来、年金はもらえなくなるのかしら?
いいえ、「年金がもらえない」ということはないでしょう。
現状の制度の延長では、70歳まで働けば、今の額と同じ額の年金はもらえると試算されています。
70歳近くまで、働き続ける必要があるのね。
税金について
会社員は、給与所得から差し引かれるため、給付率100%です。
それに対し、自営業者や農林水産業者は、経費の線引きがあいまいなため、50%に満たないといわれています。
そこで登場したのが、マイナンバーカードです。
マイナンバーカードの普及によって税金納付の正常化が期待されています。
医療費について
超高齢化社会により、医療費、介護費の増加が懸念されています。
医療費、介護費用を下げるには、受信回数や利用回数を減らしたり、健康であり続ける必要があります。
AIやロボットに助けてもらうことで、未来は変わっていきます。
テクノロジーの進歩により、医療費や介護費を下げることも、難しいことではないでしょう。
衣食住から未来を予測
衣食住についても大きな変化が訪れると予測されています。
食の変化
日本の人口は減少しますが、世界的な人口は増加します。
そのため、食料危機がやってきます。
想像は難しいのですが、植物でできた代替え肉や、動物の筋肉の組織細胞を増殖させる培養肉、さらには、昆虫食が食卓に並ぶと考えられています。
住の変化
人口減少に伴い、空き家が増える可能性が高くなります。
マンションの価値は下がり、売ることもできなくなってしまいます。
季節ごとに家を住み替えるという新しいライフスタイルが可能になってくるかもしれません。
『2040年の未来予測』要約!天災は必ずやってくる
最後に天災についても、触れなければなりません。
自然災害(地震・台風・水害)
南海トラフ地震や、首都直下型地震は、遠くない将来、必ずやってきます。
30年以内にやってくるといわれて、すでに10年経っています。
また、地球温暖化によって台風や水害の被害も大きくなっています。
自分が住む場所の行動範囲はもちろん、離れて暮らしている家族のエリアも心配ですね。
自治体のハザードマップなどで、避難路や近隣の避難所などを確認しておきましょう。
希少な資源「水」
21世紀は水不足の問題が深刻になるといわれています。
1995年、世界銀行環境担当副総裁は「20世紀の戦争が、石油をめぐって戦われたとすれば、21世紀の戦争は、水をめぐって戦われるであろう」と警告しました。
深刻な水不足になるであろう地域は、パキスタン、インド、中国のいずれも核保有国です。
私たちのあらゆる経済活動や消費活動が温暖化の原因となっていることを、いま一度考えてみましょう。
『2040年の未来予測』年齢を問わず読むべき理由
『2040年の未来予測』の要約をご紹介してきましたが、暗い気持ちになってしまった方も多いかもしれません。
では、この本からわかること、読むべき理由はどこにあるのでしょうか。
成毛さんは、次のように語っています。
生き残るためには、幸せになるためには
環境に適応しなければならない。
生き残れるのは優秀な人ではなく、
環境に適応した人であることは歴史が証明している。
環境に適応するためには、環境を知ることが不可欠だ。
最悪の事態を想定しながら未来を描いておけば
あなた個人に待ち受ける未来は何も知らずにいた時の景色とは違って来るはずだ。
成毛眞『2040年の未来予測』
さらに成毛さんは、次のようにいっています。
120年の変化が、次の20年にやってくる。そして、7割の人が取り残される。
成毛眞『2040年の未来予測』
この本は、あなたが取り残される人にならないに、警告してくれているのです。
環境に適応するには、環境を知り、意識して行動することが必要でしょう。
『2040年の未来予測』要約:まとめ
それでは、『2040年の未来予測』の要約についてまとめます。
- 技術の進歩の基礎は、通信速度の進化である
- テクノロジーの進化が未来を明るくする
- 日本の未来は決して明るくない
- 未来を知って未来に備えよう
これからの未来は、今まで以上に早いスピードで進化していくということが分かりました。
テクノロジーの進化を恐れず、活用できる人が生き残れる人だと教えてくれる内容です。
日本の未来についても真摯に受け止め、個人で防衛していくことが大切ですね。
読む年齢、性別、環境によって感じ方は異なりますが、あなたの未来への一助となるのは、間違いないでしょう。
年齢を問わず、未来に備え、ぜひ読んで欲しい一冊です。
あなたの未来を考えるきっかけとなれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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