あなたは自己紹介や面接のときに、自分にしかできないことで相手にアピールしたいと思ったことはありませんか?
特に資格もスキルもないので……。
難しく考えなくても、いいんですよ。
例えば、あなたが子供のころから漫画を描くことが好きだったら、ひと目でわかる図解の作業マニュアルを、作ることができるかもしれません。
人と人を繋ぐことが得意な人は、誰かが人材を求めていたら、ニーズに適している知人を紹介することができそうです。
日常的な業務の中で、ちょっとした工夫が喜ばれることもあるのではないでしょうか?
これらは全部、「あなたにしかできないこと」です。
肩の力を抜いて、気楽にこの記事を最後までお読みください。
自信を持ってアピールできることが、きっとあなたにも見つかりますよ。
- なぜ「自分にしかできないこと」が必要なの?
- 自分にしかできないことの見つけ方
- 自分にしかできないことを行動に移すためのプラン
- 自分にしかできないことは難しく考えなくていい
自分にしかできないことの必要性と見つけ方
「自分ができることで、他には誰もできる人がいないこと」を見つけるのは、難しいかもしれません。
「他にできる人が身の回りには見当たらないこと」くらいに、ハードルを低くして考えてみましょう。
自分にしかできないことの必要性とは?
「自分にしかできないこと」の裏には、次の3つの願望が隠されています。
他の人と同じではつまらない
希少価値として高い評価を得たい
独自のアイディアで誰かのために役立ちたい
つまり、「自分にしかできないこと」の裏には、究極の「自己実現」への願望があります。
自分自身を知ることから始めよう
「自分にしかできないこと」を見つけるには、自分自身をきちんと知ることが必要です。
自分では当たり前と思っていることでも、他の人にはできないことがあるかもしれません。
次の項目について、思いつくかぎり片っ端から書き出してみましょう。
- 長所/短所
- 得意なこと/不得意なこと
- 好きなこと・/嫌いなこと
- 経験/体験
自分で思いつかない場合には、身近な人に聞いてみることをおすすめします。
客観的な視点によって、意外な一面が浮き彫りにされることがありますよ。
どんなに小さなことでも強みになる
「できること」というと資格やスキルを思い浮かべる方が多いと思いますが、そうとは限りません。
もっと身近な小さなことに目を向けてみましょう。
あなたのひと言で、誰かが笑顔になったことはありませんか?
それがあなたの「強み」になります。
例えば、次のようなことでもいいのです。
テキストメッセージではなく 手書きのメモや手紙を渡す | 特別感や温かみを伝えられる |
---|---|
サプライズの贈り物をする | 思いがけない嬉しさは相手にとって良い思い出になる |
相手の話に興味や関心を持ち、積極的に聞き手に回る | 身を乗りだして自分の話を聞いてもらえるのは嬉しいものです |
過去にあなたが、誰かの言葉や心遣いで嬉しかったり気持ちが楽になったりしたことを思い出すのもいいですね。
それらのことを、今度はあなたの強みにできますよ。
小さなことでも場の空気を明るく活性化させ、生産性をあげることにも繋がります。
条件を変えると「自分だけにできること」になる
誰でもできることでも、相手や場を変えるとニーズの高さが変わります。
また、複数の「できること」を掛け合わせるとより独自性が高まるでしょう。
スマホやパソコンの使い方を教える
40代までの人には当たり前にできることが、50代以上では難しい場合があります。
例えばスマホやパソコンの使い方を教えることは、高齢になるほど需要が高いといえるでしょう。
- 本人が覚えたいと望んでも、身近に教えてくれる人がいない
- 息子や娘に頼んでも、忙しそうで時間をとってもらえない
このようなケースが多いです。
得意な料理を家事代行に活かす
どんなに料理が得意でもプロのシェフになるのは大変ですが、家事代行では重宝されます。
- 仕事が忙しくて料理をする時間がない
- 身体が不自由で食事の支度ができない
- 料理が苦手でやりたくない
世代を問わず、必要とする人は多いです。
掃除や買い物など他の代行も組み合わせると、より需要が高まります。
自分にしかできないことを行動に移す
前項で見つけたあなたの強みを行動に移すために、具体的なプランを立てましょう。
これも書き出してみると、道筋が見えてきます。
あなたの強みを活かせる場面を考える
職場や身近な人々の中で喜んでもらえそうなこと、できることが活かせる場面を想像してみます。
目標を設定する
自分の強みを活かすことによって、どうしたいのかを明確にしておきます。
具体的には、「誰」に「どうなってもらいたいのか」を、イメージしたり言語化したりします。
ゴールを決める
最初に決めることは、最終目的地である「ゴール」です。
目指す地点がはっきり決まっていないと、何のためにどこに向かっているのかわからなくなることもあります。
途中の目標も大事
中間地点の目標も決めておきます。
いきなり遠い最終地点を目指すのでは、途中で息切れしそうです。
中間目標を一つずつクリアしていく方が、楽にゴールまで辿り着けるでしょう。
【体験例】具体的な行動プラン
筆者の実体験を行動プランに落とし込んだものを作ってみました。
簡単なことを継続しただけですので、ご参考になれば幸いです。
とある職場に転職したときのことです。
驚いたことに、誰ひとり「おはようございます」と挨拶をしていませんでした。
人々が無言でタイムカードに打刻して自分の持ち場に散っていく光景は、異様に感じられたのを覚えています。
挨拶は人と人とを繋ぐ大切な行動であり、特に朝は一日をスタートさせるために頭を切り替える重要なポイントです。
たとえ返事をしてくれる人がいなくても、自分だけは会う人ごとに朝の挨拶をすることにしました。
このときの行動プランを表にまとめると、以下のようになります。
自分の強み | 誰にでも笑顔で挨拶ができること |
ゴールの目標 | 誰もが挨拶をするのが当たり前という空気を、 職場に定着させること |
3ヶ月後の目標 | 少しずつ挨拶を返してくれる人が増える |
6ヶ月後の目標 | 朝だけでなく、すれ違う時には「お疲れさまです」 と声をかけてみる |
9ヶ月後の目標 | 挨拶の習慣がだんだん当たり前になってくる |
1年後の目標 | 誰もが挨拶を交わせる職場になる |
実際にはゴールまで2〜3年かかりましたが、誰もが挨拶を交わす職場になりました。
働く人々の表情が和らぎ、コミュニケーションが取りやすくなったのは言うまでもありません。
「挑戦」と「失敗」は必要な経験
失敗するのが怖くて、なかなか挑戦できません……。
私も今でも怖いですが、失敗から生まれる「気づき」や「次のステップ」もあるんですよ。
挑戦をするには勇気が必要ですが、失敗するのが怖かったら「うれしい反応」を思い出してみましょう。
過去に誰かにしたことを感心されたり、やり方を教えてほしいと言われたりしたことはないでしょうか?
自分のなにげない行為や行動が、他者にとっては価値がある場合も多いのです。
「自分にしかできないこと」は難しく考えなくていい
「自分にしかできないこと」は難しく考えなくても、実は身近なところにあるとお伝えしてきました。
ここまでの内容を、おさらいしておきましょう。
- 「自分にしかできないこと」が必要なのは、隠された願望があるから
- 自分の強みを見つけるには「自分を知ること」が大事
- 自分の強みを見つけたら、それを活かすプランを立てよう
- ゴールだけでなく中間地点の目標も立てると達成しやすい
- 失敗から生まれる気付きやステップもあるので、恐れないで挑戦しよう
あなたにも「自分にしかできないこと」が、きっと見つかるはずです。
恐れないで諦めないで、じっくり探してみてください。
胸を張って「私には〇〇ができます」と言えるようになり、輝く笑顔のあなたになれますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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