豆腐はそのまま食べてもおいしいだけではなく、炒め物や煮物などさまざまな料理に使える手ごろな価格の便利な食品です。
しかし、豆腐は案外賞味期限が短い食品。
1丁全部を使い切ることができず余ってしまうと、いつまでに食べれば良いのか、どう保存するのが良いのか、悩むことはありませんか?
豆腐は、未開封の状態であれば容器に記載されている賞味期限を目安に食べればよいのですが、開封した後、どのくらいの期間で食べるべきなのでしょうか?
この記事では、豆腐の開封後の賞味期限は何日くらいなのか、正しい保存方法についてご紹介します。
豆腐の開封後の賞味期限は何日?
豆腐の開封後の賞味期限は何日くらいなのでしょうか。
一度開封した豆腐の賞味期限は2~3日程度です。
なぜなら、豆腐の約85%~90%は水分でできており、非常に傷みやすい食品だからです。
豆腐により賞味期限もしくは消費期限のどちらかが表記されていますが、それは未開封の状態で適切な保存状態を守った場合に、安全性や品質が保たれるとされる期限。
開封した豆腐は賞味期限や消費期限内であり、かつ開封後2~3日以内に食べきるのが良いでしょう。
開封後の豆腐の保存方法とは?
開封後に豆腐が余ってしまった場合は、どのように保存すれば良いのでしょうか。
ここからは豆腐の保存方法を4つご紹介します。
いずれの保存方法でも、開封後の豆腐は加熱処理をしてから食べるようにしてください。
水を入れて保存する
開封後の豆腐を冷蔵で保存する場合は、容器に豆腐と水を入れます。
方法は以下のとおりです。
1. 豆腐の水気を切る。
2. 容器に豆腐がかぶるくらいに新しい水を入れ、ラップをする。
3.水を毎日入れ替える。
ちょうど良い大きさの保存容器がない場合は、豆腐の入っていたパックを保存容器として使用することも可能です。
その場合も、パックの水を捨ててから、新しい水を豆腐がかぶるくらい入れ、ラップでしっかりと包みましょう。
豆腐のパックの中に入っている水は、パックの中で豆腐が型くずれしないように緩衝材として入れているものです。
保存する際に、パックの水をそのまま使用すると雑菌が繁殖しやすいので、パックの水は捨てて、新しい水を入れましょう。
毎日お水の交換も忘れずに。
水につけることで空気にふれず、衛生的に保存できますが、早めに食べないと風味が抜けてしまいます。
豆腐につける水は浄水器の水やミネラルウォーターではなく、水道水を使用しましょう。
水道水に含まれる塩素には雑菌の繁殖を防ぐ効果があります。
水切りして保存する
豆腐は、次のような方法で、水を加えないで保存ができます。
1. 豆腐の水気を切り、皿やザルにのせてラップをして、冷蔵庫に入れる。
2. 保存中に出た余分な水分は小まめに切る。
そのまま冷蔵すると少しずつ水分が抜けてくるため、しっかりした固い食感になります。
保存中に出てくる水分には雑菌が繫殖しやすいため、小まめに水を切りましょう。
水切りして保存する場合は、手間がかからず、豆腐の味を損なわないまま保存できますが、水を加えて保存したものに比べて、傷みやすいので要注意です。
2日程度を目安に使い切りましょう。
加熱して保存する
豆腐に火を通してから、冷まして冷蔵で保存する方法もあります。
次のように、豆腐を火にかけることにより、雑菌の繁殖を抑える効果が期待できます。
1.煮立ったお湯の中に豆腐を入れる。
2.再沸騰したら豆腐を取り出して水で冷やす。
お湯で火を通した場合も、新しい水を入れてから冷蔵保存し、毎日水を入れ替えるようにしましょう。
そして、時間がないときにオススメするのが、電子レンジで加熱する方法です。
1.豆腐をキッチンペーパーで包んで耐熱皿にのせて、1分~1分半ほど加熱する。
2.十分に熱が冷めたら冷蔵庫で保存する。
電子レンジの出力や豆腐の量によって、加熱時間が異なるため調節しましょう。
加熱しておけば、2~3日は保存できます。
冷凍する
豆腐は冷凍することもできます。
冷凍することにより雑菌の繁殖をある程度防げるので、1か月程度日持ちします。
水分の多い食品なので、次のような手順で冷凍してください。
1.キッチンペーパーでしっかりと水切りする。
2.フリーザーバックに入れて冷凍する。
注意点として、一度解凍した豆腐はその日のうちに使い切り、再度冷凍することは避けましょう。
解凍と冷凍を繰り返すうちに、雑菌が発生してしまうことがあり、食中毒のリスクも生じます。
冷凍した豆腐を解凍すると、木綿豆腐は高野豆腐のような弾力のある食感に、絹ごし豆腐は湯葉のような食感になります。
冷凍することで別の食感を楽しむことができますが、豆腐本来の食感を保ちたい場合は冷蔵保存して2~3日以内に使い切ったほうが良いでしょう。
そもそも豆腐の賞味期限はどのくらい?
未開封の場合、豆腐の賞味期限はどのくらいなのでしょうか。
豆腐の賞味期限は、水入り豆腐と充填式の豆腐で異なります。
水入り豆腐は、パックの中に豆腐と水が入っている豆腐です。
豆乳を固めてからカットしてパック詰めされるため、パックの中に水が入っています。
水入り豆腐の賞味期限は、商品によりますが、3~10日が一般的です。
一方、充填式の豆腐はパックに豆乳とにがりを入れ、密封した後にパックごと熱を加えて製造されます。
充填豆腐は、材料を直接パックに入れ密封した後に加熱処理をするので、パックの中が真空状態になります。
そのため、水入り豆腐よりも長期保存が可能となり、商品によりますが、未開封の場合の保存期間は約1~2ヶ月です。
しかし、開封後は空気に触れてしまうため水入り豆腐と同じように日持ちしません。
豆腐は腐ったらどうなる?
開封後の豆腐は傷みやすいため、食べる前に見た目やにおいに変化がないか、以下のことを確認しましょう。
・黄色っぽく変色していないか
・カビが生えていないか
・酸っぱい臭いがしないか
・ぬるぬるしていないか
・どろどろ溶けていないか
このような変化がなくても、少しでも様子がおかしいと思う場合は廃棄しましょう。
傷んだ豆腐を食べると食中毒になる恐れがあるため絶対に食べないでください。
開封後の豆腐は2~3日以内をめどに食べ切りましょう。
ただし、夏場など気温や湿度の高い時期は、冷蔵庫の温度が上がりやすく、冬場より傷みやすいため特に注意が必要です。
豆腐の開封後の賞味期限と保存方法まとめ
豆腐はさまざまな食べ方ができる便利な食材ですが、傷みやすいのが難点。
豆腐の種類やパックに表示されている賞味期限にかかわらず、一度開封した豆腐は長持ちしません。
使い切れなかった豆腐は以下の方法で保存できます。
①水を入れて保存する
②水切りして保存する
③加熱して保存する
④冷凍する
開封後は適切な方法で保存し、以下を目安になるべく食べ切りましょう。
冷蔵保存した場合:2〜3日
冷凍保存した場合:3週間~1か月
また、賞味期限内であっても、豆腐の見た目やにおいに変化がないかを確認し、加熱して食べるようにしましょう。
開封後は適切に保存し、賞味期限内に食べきることで、食材の無駄を減らしたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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