誕生日やクリスマスって食卓がマンネリでいつもと違ったメニューにしたいんだけど、外食は大変だし、何かないかなあ。
ローストビーフなんてどうですか?安いお肉でもおいしくできるので、家族も喜ぶこと間違いなし!
ローストビーフ?ムリムリ。小さい子もいるし、料理苦手だし……
冷蔵庫にある食材でスーパーの安いお肉が柔らかくできます。時短レシピを使って簡単に本格的なローストビーフを一緒に作りましょう!
家事と育児で毎日バタバタして、手の込んだ料理など作る暇もない、という女性は多いでしょう。
誕生日やクリスマス、特別なおうちイベントにはいつもとちょっと違うメニューを作りたいと思いませんか?
食料品のほとんどが値上げラッシュで予算はキツキツ、小さいお子さんを連れての外食も疲れますよね。
この記事では、スーパーの安いお肉でも、冷蔵庫にある野菜やフルーツなどを使ってひと手間を加えるだけで、ローストビーフが驚くほど柔らかくなる方法をご紹介します。
忙しくても時短でできる簡単なローストビーフの作り方と、相性のいいサイドメニューもあわせて参考にしてみてください。
旦那さんからの日頃の感謝とねぎらいの言葉があればなおよし!
メニューにびっくりしてもらうとともに、家族で楽しい時間を過ごしましょう。
ローストビーフを柔らかくする方法
手が込んでいて難しそうなイメージのローストビーフですが、作り方は案外簡単なんです。
手順と時間をきっちり守るとお肉が柔らかく、お店の味のようになります。
家にある野菜や飲み物、または飲み残しのビールなどでひと手間加えるだけなので、ぜひチャレンジしてみてください。
すりおろし玉ねぎを使う方法
すりおろし玉ねぎにつけ込むと、タンパク質が肉を硬くする筋繊維などを少しずつ破壊するので、お肉が柔らかくなります。
玉ねぎ1個を皮をむいて、根っこの部分を切り捨てて、おろし器で優しくすりおろします。
すりおろし玉ねぎとお肉をポリ袋などに入れ、肉にすりおろし玉ねぎを擦り込んで15分~20分ほどつけ込みます。
長時間つけ込むと苦味が出てくるので注意が必要です。
- 1~2時間程度冷蔵庫で冷やしてからおろすと目が痛くなりにくい
- おろす方向を一定にする
- ゆっくり優しくおろすと苦味がでにくい
タマネギを切ると目が痛くなりやすいという方は、以上のポイントを意識してみてくださいね。
炭酸水・コーラを使う方法
炭酸水を使うと、炭酸水素ナトリウムが肉のタンパク質を分解し、繊維がほぐれて柔らかくなります。
また、炭酸水やコーラに肉を漬け込むと保水性も向上するので、パサパサ感はなくしっとりと仕上がります。
調理前に30分程度、炭酸水またはコーラに肉をつけ込んでおくだけ!
簡単なのが嬉しいですね。
- つけ込む時間は1時間以上がよく、ひと手間でぐっと柔らかさが増す
- 飲み残しのビールでもOK
- 炭酸水・コーラは他の煮込み料理にも効果がある
【番外編】肉を柔らかくする食材
タマネギや炭酸水の他にも、肉を柔らかくするために、家にある食材で簡単にできる方法がいくつかあります。
- フルーツのすりおろし(パイナップル・キウイ・リンゴなど)
- 舞茸
- ヨーグルト
- 塩麹
ひとつずつ見ていきましょう。
フルーツのすりおろし
フルーツの酵素の成分で肉のタンパク質を分解し、柔らかい肉にすることができます。
おすすめのフルーツは、パイナップル・キウイ・リンゴなど。
つけ込み時間はフルーツによって変わります。
パイナップル | 「プロメリン」酵素が作用。 粗いみじん切りかめん棒で軽くたたいて、袋に入れる。 20分程度漬けておくと、爽やかな酸味や甘みがプラス。 |
キウイ | 「アクチニジン」という酵素が作用。 袋の中で軽く潰したあと肉をつけ込み、下味と一緒にそのまま焼いてもOK。 1時間以上つけ込むと効果アップ。 |
リンゴ | 「リンゴ酸」という成分が作用。 リンゴをすりおろし、15~20分以上漬け込む。 肉のタレに入れるのもおすすめ。 |
舞茸
舞茸には、タンパク質分解酵素が含まれているため、前の日から肉に漬けて冷蔵庫に入れておくと肉が柔らかくなります。
また、旨み成分も多く含まれるため、お肉自体の風味も増すでしょう。
ヨーグルト
ヨーグルトには乳酸菌が含まれているため、肉の繊維をほぐしてくれます。
ヨーグルトには種類がたくさんあるので、プレーンタイプを選ぶようにします。
焼く際には焦げやすくなるので、焼く前にキッチンペーパー等でヨーグルトをしっかり拭き取りましょう。
塩麹
塩麹は、素材の重さの1割程度を肉の周りに塗り、ラップやジップロックなどに空気を抜いて包みます。
冷蔵庫で1時間~2時間程度保管した後、もしくは一晩つけ込むと更に柔らかくおいしく食べられます。
ローストビーフを安い肉でも柔らかく時短調理
ローストビーフは外国映画でみるようなオーブンを使用するイメージですが、湯煎やフライパンを使用すれば短い時間で、しかもおいしく作ることが可能です。
肉が硬くて食べられないという失敗も、ときにはあるかもしれません。
簡単な調理法と硬くなる要因も知っていれば、気をつけて調理することができるはずです。
時短ローストビーフの作り方(湯煎)
湯煎調理は鍋一つでできるため、洗い物が少なく、焼くときの油も使わないヘルシーさがおすすめです。
- ブロック肉に塩・こしょうをすり込んで、ラップとアルミホイルでさらに二重に包む。
型崩れ防止のために、輪ゴムかたこ糸を肉にぎゅっと巻き付ける - お湯が沸騰した鍋に、肉を入れて弱火で3分加熱後、火を止めて蓋をしたまま40分程度、余熱で肉にゆっくり火を通す
- 鍋から取り出し、ラップをはずしてアルミホイルを取り替えて包み直し、30分ほど再度蒸し焼きにした後にアルミホイルをはずす
- フライパンにオリーブオイル(大さじ1)を入れて、中火で3の肉を表面に焼き色が付くように各面をフライパンに押しつけるように転がしながら焼き、取り出して粗熱をとる(6面とも焼く)
時短ローストビーフの作り方(フライパン)
フライパン調理は、オーブンで作るより時短で柔らかく仕上がるのでおすすめです。
- 肉を常温にもどし、キッチンペーパーで表面の水分を拭き取っておく
- 肉に塩・こしょうをすり込む
- フライパンにオリーブオイルを薄くひき、表面を中火または強火で1~2分ずつ焼き色が付くまで各面を焼く
- アルミホイルで蓋をして、弱火で3分~5分程度蒸し焼きにする
- 肉をラップとアルミホイルで二重にして包み、室温で30分~1時間程度置いて粗熱をとる
フライパンで肉を焼いた後の予熱時間は、絶対に包みを開けないことがポイントです。
ローストビーフが硬くなる要因
見た目はうまくできたのに、顎がこわれそうになるくらい肉が硬くなる事ありませんか?
考えられる原因は次の4つです。
- 切り方
- 焼きすぎ
- 水分が出てしまった
- 部位選び
これらについて、一緒に考えてみましょう。
切り方
まず、切り方に原因がある場合です。
肉の繊維を垂直に切らなくてはいけないのですが、包丁が入りにくいからと切りやすい向きに変えて、繊維に平行に切ると食感が変わってしまいます。
または、厚く切ると噛み切れないくらい硬い肉になってしまう可能性があります。
焼きすぎ
次に考えられるのは、焼きすぎです。
ローストビーフは表面がしっかり焼かれ、中はきれいなロゼ色が理想です。
しかし、生焼けではないかと不安になり、時間をかけて焼いてしまうと硬くなる原因となります。
水分が出てしまった
高温で焼きすぎて水分が必要以上に出てしまったということも原因のひとつです。
内側の水分が出ていくと、パサパサで硬くなってしまいます。
部位選び
最後に、肉の部位選びも重要です。
脂身が多いと冷蔵庫で冷やしている間に脂が固まってしまい、食感が悪く硬い肉となってしまいます。
ローストビーフと相性のいいサイドメニュー
サイドメニューまで手が回らない……
混ぜるだけや電子レンジを利用するメニューならどう?
手間をかけずに彩りをアップし、時短で作れちゃいます。
メインのローストビーフが完成したら、サイドメニューにもこだわりたいですよね。
時短で彩りよい一品が作れたら、目にもうれしいパーティーメニューの完成です。
【混ぜるだけ】
- レタスとトマトの和え物
- グリーンサラダ
【電子レンジ】
- ポテトフライ
【フライパン】
- キノコのソテー
【スープ】
- ポトフ
- コンソメスープ
混ぜるだけや電子レンジにおまかせしてもいいですね。
これならちょっとした時間を利用して、作り置きしておくこともできます。
レタスとトマトの和え物&グリーンサラダ
混ぜるだけなら生野菜がおすすめ。
一口大にカットした野菜に好みのドレッシングをかけます。
ノンオイルドレッシング、ゴマドレ、ポン酢など市販のドレッシングでも十分華やかです。
ポテトフライ
お肉の付け合わせにポテトは定番ですよね。
食べやすい大きさにカットしたジャガイモを電子レンジのグリル焼き機能で調理します。
一度茹でて水分を飛ばすとカラッと仕上がります。
キノコのソテー
用意するのは、しめじ、ほうれん草、ベーコン、バター、塩、こしょう、醤油でOK。
中火に熱したフライパンで軽く炒めて味付けすれば完成です。
お好みのキノコで試してみてくださいね。
ポトフ&コンソメスープ
ジャガイモやタマネギ、ソーセージなどを鍋に入れ、水とコンソメで煮込みます。
塩こしょうだけの味付けでできあがり!
手間がかからないのに野菜がたっぷり摂れる一品です。
ローストビーフの赤い肉は危険?生焼けの見分け方
頑張って作ったローストビーフが仕上がると気分も上がりますが、断面の赤さは少し不安が残ります。
生焼けなのかも?食べて大丈夫?見分け方は?
ここでは、生焼けかそうでないかの見分け方をご紹介します。
赤い肉が気になるようなら、失敗と思わずに加熱して食べましょう。
さらに、せっかく作ったのに食べきれないローストビーフを翌日もおいしく食べられるよう、アレンジメニューもご紹介します。
生焼けは食中毒の危険あり
結果から言うと、牛肉なら表面をしっかり焼いていれば、食中毒になる可能性は低いと言われています。
ただし、その他の肉(豚肉や鶏肉)で作る場合は、中が赤い状態で食べるのはおすすめしません。
牛肉の場合でも、肉の鮮度や保存状態、調理器具に細菌がついている場合は食中毒の危険が伴いますので、気をつけましょう。
特に妊婦さんや離乳食を食べている乳幼児は、ローストビーフにはしっかりと火を通してから食べるようにしてください。
生焼けの見分け方は簡単!
肉の中央部分の色が赤くて温度が低く、切り分けると赤い肉汁がでてくるようなら、それはしっかり火が通っていない生焼けです。
中心の温度は52℃から63℃が理想で、竹串を入れて唇に当ててみて冷たいようならまだ焼けていません。
切ったときに赤くテカりがある場合も生焼けなので注意が必要です。
生焼けの場合の加熱法
弱火で熱したフライパンで蓋をして蒸し焼きにするとおいしく食べられます。
切ってしまった場合は、火が通りやすいので注意しながら軽く火を通すか、アルミホイルに包んでフライパンで蒸し焼きにする方法があります。
残ったローストビーフのリメイクレシピ
食べ残ってしまったローストビーフは冷蔵庫で保管し、目新しいリメイクメニューとして翌日の食卓に並べるのはどうでしょうか。
サンドイッチ | 食パンまたはロールパンに、サラダのレタスやキュウリなどと一緒にローストビーフを挟む マヨネーズで味付ける |
ローストビーフ丼 | どんぶりに盛ったご飯の上にローストビーフを数枚乗せる 甘辛の醤油だれか焼き肉のタレをかけてできあがり |
ビーフシチュー・ビーフカレー | 普段の家庭のシチューやカレーの肉をローストビーフに変える |
牛丼 | 炒めたタマネギとともに、ローストビーフをタレに絡めて卵でとじる ローストビーフはあまり熱を通さない程度でよい |
リメイクして次の日もメインになれるのがローストビーフの魅力です。
ローストビーフで安い肉を柔らかくする方法~まとめ~
ここまで読み進めてくると「ローストビーフって、思ったより簡単に作れそう」と今までの印象が変わったのではないでしょうか。
筆者も以前クリスマス用に、初めてローストビーフを作ったことがあります。
一見「完璧!」と思うほどきれいにできあがりましたが、切ったときの赤い肉の色と肉汁に生焼きじゃないのかと不安になり、手をつけずにこっそり捨ててしまいました。
リメイクレシピも思いつかず、残念なクリスマスを送った悲しい思い出があります。
同じ思いをしてもらわないためにも、今回はスーパーの安い肉で柔らかいローストビーフを作る方法をご紹介しました。
- 安い肉を柔らかくする方法
- 時短でつくる方法
- ローストビーフにあうサイドメニュー紹介
- 生焼けの肉は食中毒の危険あり
- 生焼けの見分け方
- 生焼けの時のリメイクレシピ
ローストビーフを作る際は、タマネギのすりおろしや炭酸水やコーラ、またはフルーツなどを使って30分~1時間程度おいておくだけで、安い肉を驚くほど柔らかくすることができます。
肉の表面にしっかり焼き色がつき、切ったときに中はきれいなロゼ色をしていて、真っ赤な肉汁があふれてこないのが、ちゃんとできあがっている目安です。
もしも生焼けで失敗してしまっても、サンドイッチや丼物に変えておいしく食べられるので安心してください。
小さなお子さんがいても簡単に豪華な食卓を飾ることができるので、料理が苦手と臆することなくぜひチャレンジしてみてくださいね。
パーティーが始まっても一人だけキッチンに立つのではなく、家族で大切な時間を共有してほしいと思います。
おうちイベントのイチオシレシピに、ローストビーフを加えてみてはいかがでしょうか。
子ども達からも旦那様からもお料理上手な自慢のママと言われること間違いなしです!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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