ローストビーフを自宅で作りたいけれど、安い肉でもいいの?
家族全員分を作るには、高い肉はお金がかかりすぎて使えない…
家庭でも作れるローストビーフのレシピが次々と登場し、作ってみたいと考える人も増えてきました。
ただ、牛肉は値段が高いイメージがあり、食費がかさむのではないかと心配になりますよね。
また、安い肉で作っても、安全性や味に問題はないのでしょうか。
この記事を読めば、ローストビーフを安くおいしく作る方法がわかります。
ぜひ最後までお読みください。
ローストビーフを安い肉で作っても大丈夫?
ローストビーフは、ポイントを押さえれば、安い肉でもおいしく作れます。
おいしく作るために意識したいポイントは、3つあります。
- 食中毒の原因になる生焼けに注意
- 適切な部位を選ぶ
- 安い肉にひと手間を加えてやわらかく仕込む
それぞれのポイントについて、詳しくご説明しますね!
ローストビーフを安くおいしく作るには?使う牛肉の部位を選ぼう
安くおいしくローストビーフを作るには、牛肉の適切な部位を選びましょう。
冷まして食べることが多いローストビーフには、脂身の少ない赤身肉が適しているといわれています。
おすすめの牛肉の部位は以下のとおりです。
- 内もも肉
- 肩ロース
- リブロース
どれもスーパーで購入できる部位ですから、ぜひチェックしてくださいね。
おすすめ部位①内もも肉
内もも肉は、ローストビーフを初めて作る人におすすめの部位です。
牛肉の中で1番脂が少なく、やわらかくあっさりした味わいで、ローストビーフで最もよく使われています。
外国産よりもやわらかい国産の内もも肉を使うと、よりジューシーに仕上がりますよ。
おすすめ部位②肩ロース
肩ロースは、スーパーで大きなブロックで販売されていることが多く、手に入りやすい部位です。
赤身と脂のバランスがよく、しっかりした触感を感じられます。
外国産の肩ロースだと食べた時に固いと感じやすいため、国産のものを選びましょう。
おすすめ部位③リブロース
リブロースは、脂身と赤身のバランスがよく、肉本来のうまみややわらかさを楽しめます。
国産やオーストラリア産のリブロースは脂身が多く、ローストビーフに不向きです。
リブロースを使う時は、必ずアメリカ産を選びましょう。
誰でも簡単!ローストビーフを安い肉でおいしく作るコツ
調理が難しいという印象を持たれがちなローストビーフですが、誰でも簡単においしく作るコツがあります。
また、安い牛肉を使っても、ひと手間加えればやわらかく仕上がりますよ。
ローストビーフの基本的な作り方は、以下のとおりです。
- 使用する牛肉を冷蔵庫から出して、塩コショウをして味をなじませる
- 1~2時間置き、牛肉を常温に戻しておく
- フライパンにオリーブオイルを入れ熱し、焼き色をつける
- 表面の粗熱が取れたら、内側まで55度前後でじっくり加熱する
- 常温になるまで冷まし、好みの厚さに切る
生焼けを防ぐためにも、牛肉をしっかり常温に戻すのが大切ですよ!
ここからはローストビーフ調理のポイントを3つ紹介します。
- 低温調理を行う
- 食材を使って安い牛肉をやわらかくする
- ローストビーフを切る時もコツを意識する
どれも難しくありませんが、意識すれば必ずおいしいローストビーフを作れるので、ぜひ実践してくださいね。
低温調理でジューシーな味わいに
ローストビーフの調理は低温調理で行います。
50~60度の低い温度でじっくり加熱することで、牛肉が固くならずにジューシーになりますよ。
ただ、低温調理は難しいというイメージを持つ人も多いです。
また、生焼けによる食中毒の心配もありますよね。
ここからは、低温調理を行う時におすすめな方法や、食中毒を起こさないポイントを紹介します。
低温調理器を使えば絶対失敗しない
ローストビーフ作りで絶対失敗したくないなら、低温調理器を使いましょう。
主に湯せんを低い温度に保ち食材をじっくり加熱できる調理家電のこと。
50~70度程度に温度を保てる商品が多い。
鍋でローストビーフを作るのも可能ですが、常に火元から離れられないのは不便ですよね。
一方、低温調理器は温度と加熱時間を設定すれば、完成まで放置できることが魅力です。
火を使わないので、家の中で他のことをしていても大丈夫なのが嬉しいですよね。
また、鍋を使うローストビーフの作り方は、温度調節が難しいこともデメリットです。
温度管理が難しく、加熱しすぎて牛肉が固くなってしまったり、温度が低すぎて中心部が生焼けになってしまったりする恐れがあります。
低温調理器は一定の温度を保つので、ほぼ失敗せずにローストビーフを作れますよ。
炊飯器なら特別な道具は必要なし!
低温調理器を購入するのは難しい人には、炊飯器を使ったローストビーフ作りをおすすめします。
- 表面にしっかり焼き目をつけた牛肉を耐熱の袋に入れる
- 70度のお湯を炊飯釜に注ぎ、牛肉が入った耐熱袋をお湯に沈める
- 炊飯器の保温モードを使用して、30分~1時間加熱する
炊飯器の保温機能を使えば、低温調理器と同じように、一定の温度で牛肉をじっくり加熱できます。
どこの家庭にもある炊飯器で、おいしくローストビーフを作れるのは嬉しいですね。
食中毒を起こさないためのポイント
ローストビーフは生ではないので、食中毒の心配は少ないですが、より安全に食べるポイントを紹介します。
まず、ローストビーフを作る時は、鮮度の高い牛肉を使用してください。
牛ブロックの中心には食中毒の原因菌はいませんが、鮮度が落ちると表面の細菌が内側に浸食してしまう恐れがあります。
また、ローストビーフを食べる前に、牛肉の内部まで加熱されていることを必ず確認しましょう。
肉汁の色や切った時の牛肉の断面の色で判断できます。
竹串などを加熱した牛肉の1番太い部分に刺して、出てきた肉汁の色が透明から薄い赤色であれば、十分に加熱できています。
また、牛肉を切った時の断面が薄いピンク色であれば、内側までしっかり火が通っています。
肉汁や切り口が血のように真っ赤であれば、生焼けだと考えてください。
ひと手間を加えて牛肉をやわらかく!
安い牛肉だと固くなってしまいそうで心配…
ひと手間加えれば安い牛肉もやわらかくなりますよ!
安い牛肉でも下ごしらえの際にひと工夫すれば、やわらかいローストビーフに仕上がります。
牛肉をフォークでよく刺すことでもやわらかくできますが、よりおいしいローストビーフを作るなら、これから紹介する3つの方法がおすすめです。
- 玉ねぎのすりおろしと合わせる
- 炭酸水に漬け込む
- はちみつに漬ける
どれも簡単に手に入る食材だから、取り入れやすい!
玉ねぎのすりおろしと合わせる
玉ねぎのもつプロテアーゼという酵素が、肉の繊維を分解して肉をやわらかくします。
30分ほど漬け込むと、しっかりとやわらかくなりますよ。
ただし時間を置きすぎると、肉がボロボロと崩れてしまうので、30分程度で次の調理に移りましょう。
漬け込みに使った玉ねぎはそのままソースに使用すると、ローストビーフのおいしさがアップしますよ。
炭酸水に漬け込む
常温に戻した牛肉を、ジップロックなど密閉できる容器に入れて炭酸水に漬け込みましょう。
炭酸水に含まれる炭酸水素ナトリウムが、牛肉の繊維を分解してくれます。
30分ほど炭酸水に漬け込むだけで、口に入れた時に肉汁が広がるほどのやわらかい肉になります。
牛肉に余計な味が加わらないのも嬉しいですね。
はちみつに漬ける
はちみつに含まれるプロテアーゼや糖類にも、肉が固くなるのを防ぐ効果があります。
表面にうっすらとはちみつを塗り、1時間ほど置いておけばOKです。
厚みのある牛肉であれば、前日の夜に漬け込んでおくと安心ですね。
キャンプでローストビーフを作る時にこの方法を取る人が多いようですよ。
おいしく食べるには切り方も重要!
ローストビーフをおいしく食べるには、切り方にもコツがあります。
コツをつかんで実践すれば、やわらかい触感を楽しめますよ。
ローストビーフを切る前の下準備と、実際に切るタイミングに分けて解説します。
ローストビーフを切る前の下準備
調理後にローストビーフが常温になるまで冷ますと、ほどよい固さになり、きれいに切りやすくなります。
また、包丁の切れ味をよくしておくことも、見落としがちですが重要なポイントです。
ローストビーフは切ってからしばらく経つと、乾燥や変色で鮮度が落ちてしまうので、食べる直前までは切らずに置いておきましょう。
ローストビーフを切る時に意識したいこと
ローストビーフを切る時にもいくつかポイントがあります。
牛肉の表面にあるしわのような繊維と、直角に交差するように包丁を入れると、繊維を残さずにきれいに切れて、やわらかい触感になります。
よりおいしく食べるためには、ローストビーフの厚さにもこだわりましょう。
厚みの目安は4mm以下です。
ローストビーフを切る時は、包丁を細かく動かすと、ボロボロとくずれずに済みますよ。
自宅で簡単!おいしいローストビーフを安い肉で楽しもう!
ローストビーフは安い肉を使っても、誰でもおいしく作れます。
おいしく作るために押さえておきたいポイントをおさらいしましょう!
- 適切な部位を選ぶ
- 食中毒の原因になる生焼けに注意
- 安い肉にひと手間を加えてやわらかく仕込む
この記事で紹介したコツを意識すれば、次の休日にでもすぐに、安くておいしいローストビーフを楽しめますよ。
誕生日や結婚記念日などの特別感のある日に、ローストビーフを作るのはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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