みなさん、デコパージュをご存じでしょうか?
興味はあるけど、どんな素材が向いているのかしら?
手芸はあまり得意じゃないけど、私にもできるかな?
このように、やってみたいけれど、一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか?
デコパージュとは、紙を切り貼りして、専用ののりでさまざまな素材に貼り付けるクラフト手芸の技法です。
意外に取り組みやすく、短時間で仕上がるので、子どもさんや手芸初心者の方でも気軽にはじめられますよ。
この記事では、デコパージュできる素材や、準備する材料、手順についても詳しく解説します。
- デコパージュとは?
- デコパージュの魅力
- デコパージュの素材の選び方
- デコパージュに準備するもの
- デコパージュの手順
ぜひ、最後までお読みください。
デコパージュとは?
デコパージュの歴史
まずは、デコパージュの始まりの歴史を見ていきましょう。
デコパージュとは、フランス語でdecouper(デコパ)=「切り抜く・切り裂く」という言葉が語源のクラフト手芸です。
デコパージュの歴史は、17世紀のフランスやイタリアにさかのぼります。
そんな古くからあるのね‥‥
当時、貿易が盛んになり、漆器や蒔絵などの工芸品が入ってくるようになりました。
しかし、高価で庶民には手の届かないものでした。
そのためイタリアのヴェニスの職人がこれを模倣して、プリントした用紙に色を塗り、家具を装飾したのが始まりです。
その後、手軽なデコパージュは、ヨーロッパ中に広がっていきました。
20世紀に入り、アメリカまで広まったデコパージュは、印刷技術や科学薬品の発達もあり、手軽に楽しめるクラフトとしてさらに各国に伝わっていきました。
日本には、1970年頃に入ってきましたよ。
日本に伝わってからは、まだ、50年程度なんですね。
デコパージュの魅力
長い歴史があるデコパージュですが、現代でも人気があります。
その理由はどこにあるのでしょうか。
デコパージュの魅力は次のような点です
- 絵画や、イラスト、包装紙などを木、金属、ガラス、キャンドル、石鹸など何にでも貼り付けられる。
- デコパージュ液以外は、特殊な材料がいらず、手軽に始められる。
- 身近なものを自分好みにアレンジし、世界にひとつだけのオリジナル作品がつくれる。
手軽にはじめられるのね、さっそくやってみたいわ。
では、デコパージュできる素材について解説しますね!
デコパージュできる素材・向かない素材とは?
デコパージュは、どんな素材に貼れるのかしら?
素材専用ののりを使うなど、ポイントを押さえれば、ほぼあらゆる物に貼ることができます。
しかし、なかには、デコパージュに向かない素材、取り扱いが難しい素材があります。
デコパージュできる素材
貼り付けに適した素材は、薄手の紙や布です。
紙の種類は、紙ナプキンや包装紙が適しています。
そのほかにデコパージュ専用の紙も市販されています。
貼り付けられるのに適した素材は、木、布製品、金属、プラスチック、ガラス製品、石鹸、キャンドルなど。
ほぼすべてと、いってもいいくらい色々なものに貼り付けられます。
デコパージュに向かない素材
一方、貼り付けに向かない素材は、厚手の紙素材です。
デコパージュは薄い紙を貼る必要があり、厚手の物は、薄く剥がして使用しなければなりません。
かなりの手間がかかり、必ず、薄くはがれるとは限りません。
写真も薄くはがせれば使用できますが、難易度は高めになります。
どちらも使用できないわけではありませんが、最初は、薄手の紙で始めることをオススメします。
その他の注意点
貼る素材にコピーしたものを使用する場合には、インクの種類に注意しましょう。
耐水性のインクを使用すると、にじみにくく、キレイに仕上がりますよ。
インクジェットプリンターの場合、インクは2種類ありますので、耐水性かどうかを確認してみてくださいね。
〇△インクジェットプリンター
〇耐水性インク(顔料インク)使用
△耐水性ではないインク(染料インク)使用
〇レーザープリンター 耐水性インク使用
お手持ちのプリンターのインクの種類がどちらかわからない、また仕上がりが不安な場合は
コンビニエンスストアのレーザープリンターを使うと安心です。
デコパージュを始めましょう!準備するもの7種類
実際にデコパージュを始めるには何を準備したらいいのでしょうか?
初心者の方が、そろえたい材料について7種類にまとめました。
- 貼る素材(紙ナプキン、コピー用紙等)
- 貼りたい素材(木材や布製品など)
- デコパージュ液
- 筆
- はさみ、カッターナイフ
- パレット
- ウェットティッシュ
それでは、ひとつずつ解説していきますね。
貼る素材
紙ナプキン、専用の用紙などお気に入りのものを準備しましょう。
文房具店、雑貨店、百円ショップ、メルカリでも購入できます。
裏が白いものが一般的です。
貼りたい素材
プラスチック、木材、布、金属、ガラス製品、石けんなどなんでもOKです。
デコパージュ専用液
用途によって色々な種類があります。
- 紙用
- 布用
- トップコート(仕上げ材)
- 地塗り、仕上げすべてに使えるオールマイティのもの
通販、ホームセンター、百円ショップなどで購入できます。
本格的にはじめる場合は、それぞれ専用のものを準備してもよいのですが、量も多いです。
お試しにやってみたい場合は、百円ショップでオールマイティに使えるものが手に入ります。
筆
文房具店で売っている絵画用のもので大丈夫です。
少しコシのある平筆を準備しましょう。
安価な筆は、毛が抜けることが多く、作品に残ってしまうこともあります。
弾力性など毛先を確認して購入しましょう。
はさみ、カッターナイフ
工作用の物で、大丈夫です。
さらに小さな部分を切り取りやすいデザインナイフがあるとより便利です。
パレット、水入れ
パレットは、デコパージュ液を入れ、筆をなじませる時に使用します。
水入れは、筆を洗う時に使います。
※パレットは、小皿やシリコンカップ、水入れは紙コップなどで代用可能です。
濡れタオル・ウエットティッシュ
作業前に材料の汚れを拭き取ったるのに使ったり、作業中の汚れをふきとるのに使います。
デコパージュの手順
この記事では、初級編と中級編に分けて解説します。
まずは、初心者でも取り組みやすい絵柄を切り取って行うやり方を紹介します。
デコパージュ初級編
ペーパーナプキンを使って、白いトートバッグをリメイクしてみましょう。
まずは、初心者でも取り組みやすい絵柄を切り取って行うやり方を紹介します。
絵柄が入った一番上の1枚だけを剥がして使います
※残りのペーパーは使いません。
トートバッグの布と布の間にクリアファイルを入れると、作業しやすくなります。
デコパージュ液が染み出て、布同士がくっつくのを防いでくれますよ。
中心から外側に空気が入らないように優しく貼っていきます。
力を入れると破れてしまいます。
回数が多いほど、しっかりと貼り付き洗濯にも強くなります。
ただし、図柄を貼った部分は固くなります。
次の動画では、布バックにデコパージュする方法を詳しく説明しているので、参考にしてみてくださいね。
デコパージュ中級編
次は、素焼きの鉢をリメイクします。
下地の色は白が基本です。
これは、下地の色が透けて絵柄の色が変わるのを防ぐためです。
2~3回重ね塗りをするとムラなく仕上がります。
デコパージュ液を何度か重ね塗りをすることで、耐水性が強くなります。
庭に飾る場合は、防水効果のためにも仕上げ材(トップコート)を塗ります。
次の動画では、素焼き鉢にデコパージュする工程を説明しています。
イメージしやすいので、すぐに試したくなりますよ。
デコパージュできる素材や作り方:まとめ
最後に、デコパージュについて分かったことをまとめます。
・17世紀にヨーロッパで始まったクラフト手芸である。
・身近な材料を使い、手軽に始めることができる。
・木材、布、金属、ガラス製品、石けんなどあらゆる素材に貼れる。
・お好みのイラストや絵画使い、オリジナル作品が作れる。
・アイデア次第で用途は無限に広がる。
モノがあふれる昨今ですが、自分で作ったデコパージュは世界にたったひとつだけの作品。
何にも代えがたい価値あるモノといっても過言ではないでしょう。
プレゼントしても喜ばれること間違いなしです。
デコパージュを使って、ぜひ、あなただけのオリジナル作品を作ってみてくださいね。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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