【終活】何から始める?20代から始めるメリットやおすすめの項目を解説!

「終活に興味があるけど、詳しい内容がわからない」

「20代でも終活ってできるの?」

「終活って結局何から始めるべき?」

終活に興味を持つ方は、世代を問わず年々増加しています。

しかしいざ取り組むとなると、何から始めていいのかわからず戸惑う方も多いでしょう。

この記事では終活についての具体的な内容や始め方、20代におすすめの終活方法についてご説明します。

この記事でわかること
  • 終活とは?
  • 終活の始め方「3STEP」
  • 終活でやるべきこと
  • 20代におすすめの終活方法

この記事を読み終わるころには、あなたも自分にとって必要な終活がわかり、すぐにでも取り組めるようになりますよ。

どうぞ最後までお読みになって、自分にあった方法を見つけてくださいね。

目次

終活の基本をおさえて「3STEP」で始めよう

「そもそも終活がどんなものかわからない!」という方のために、ここでは終活の基本についてご説明します。

終活を3ステップで進める手順についてもお伝えしますね。

終活とは?何のために行う?

終活とは「人生の終わりを見越して、自分自身や周りの人のために行う準備」のことです。

終活という用語は2010年代から一般的に広まり、2012年には新語・流行語大賞でトップテン入りしました。

筆者

今や、世代をこえて関心の高いテーマと言えますね。

具体的には、「葬儀やお墓の準備」「身の回りの整理」「財産の管理方法」を決めることなどが挙げられます。

しかし、終活の目的はそれだけにとどまりません。

モノや資産を管理するだけでなく、自分のライフスタイルを見直すきっかけとして、若いうちから終活を始める方が増えています。

終活をとおして自分の人生を振り返ることは、「これからの生き方を考えること」にもつながります

具体的な終活の始め方:3ステップで解説

ここでは、終活の始め方を「3ステップ」で解説します。

(1)終活の目標と優先順位を決める

まずは、自分の終活の目標を決めることから始めましょう

一般的な終活の目標には、次のようなことがあります。

【終活の目標例】
  • 葬儀やお墓の希望を明確にし、家族の負担を軽くする
  • 断捨離をして、不要なものを処分する
  • エンディングノートを完成させる
  • 自分の人生を棚おろしして、今後のライフプランを明確にする

これはほんの一例です。

終活の目標は年代や状況によって変わってきますし、優先順位もさまざまです。

独身であれば「身の回りの整理」や「ライフプランの作成」など、自分自身に関することが多くなるでしょう。

例えば、断捨離で不要品を整理することや保険の見直しが優先されます。

一方家族のある方は「遺された子どもや家族の生活を守るための対処」が必要になります。

具体的には、財産相続の手続きを済まることやお墓を決めておくなどの内容が含まれます。

筆者

「何から始めればいいのかわからない…」という場合は、エンディングノートの作成から取り組むのがおすすめですよ。

自分にとって重要な項目を考え、終活の目標と優先順位を決めることから始めてみましょう。

(2)必要な情報収集を行う

終活の目標が決まったら、情報収集を始めましょう。

終活の目標と必要な情報について、一例をご紹介します。

目標  必要な情報の例

『葬儀やお墓の希望を明確にし、家族の負担を軽くする』
・お墓の種類や料金
・葬儀社の種類やサービス内容
・遺影や供花の決め方

『断捨離をして、不要なものを処分する』
・不用品の処分方法
・遺品整理業者のリスト
・高価なものの譲渡方法

『自分の人生の棚卸をし、今後のライフプランを明確にする』
・自分の保有資産額
・将来の目標
・家計の収支
・保険の加入状況

インターネットでも、終活の参考になるサイトはたくさんあります。

筆者

すべての情報を網羅することは難しいので、自分の優先順位を考えて調べましょう。

(3)目標や情報に沿ってできることを実行する

目標や必要な情報がそろったら、ひとつずつ実行していきます。

断捨離であれば「2シーズン着なかった衣類を整理する」「クローゼットの1段目だけ片付ける」など簡単にできることから始めてみましょう。

筆者

実際は1つ進めるのも大変な作業ですよね…

自分だけではわからない分野は専門家に頼るという方法もあります。

葬儀の形式や遺言書の作成については葬儀社や弁護士に相談できますし、財産の管理方法については金融機関や税理士に尋ねるとよいでしょう。

それでは、終活の具体的な内容について、詳しく見ていきましょう。

具体的な終活の内容

終活では、具体的にどのようなことを行うのでしょうか。

ここでは、代表的なものをひとつずつご説明します。

断捨離(だんしゃり)

断捨離とは「不要なものを手放すことでスッキリとした生活空間を作り出す方法」です。

終活としての断捨離には、次のようなことがあります。

不要な持ち物の整理

不用品を売る、寄付する、捨てるなどして生活空間をスッキリさせる

デジタルデータの整理

人に見られたくないデータを処分する、家族や友人に残したいものをまとめておく

書類の整理

不要な書類は処分し、必要な書類をまとめておく

断捨離をしておくと、残された家族があなたの持ち物を整理する際の苦労を減らすことができます。

また、不用品を整理することで、自分にとって大切なものがわかる、モノが減ってスッキリとした暮らしができるという効果も期待できますよ。

医療ケアの意向を決める

自分が病気になったり、ケガをしたりして自己決定能力を失ってしまった場合、希望とは異なる医療ケアを受ける事態になるかもしれません。

希望する医療ケアを受けるためには、事前に自分の意向を具体的に決めておくことが大切です

決めておきたいこと

  • 最期を迎えたい場所(医療機関・施設・自宅)
  • どのような内容の医療ケアを受けたいか、または受けたくないか(人口呼吸器の装着、経管栄養、疼痛緩和など)
  • 意思表示できなくなった時に、どのような方法でコミュニケーションをとるか

決めた内容を家族や医療スタッフに伝えることも、忘れないようにしましょう。

事前指示書を作成したり、家族や医療スタッフと話し合う場を設けたりすることで、周囲の人にあなたの意思を確実に知らせておくことができます。

筆者

事前指示書とは「事故や病気で自分が判断能力を失った際に、希望する医療行為を、前もって意思表示するための文書」です。治療の希望だけでなく、自分の代わりに誰に判断してもらいたいかなどを明示しておけますよ。

葬儀やお墓の準備

希望する葬儀やお墓を決めておくことで、自分の意思を反映した最期のかたちを実現できます。

葬儀やお墓の準備には次のようなことがあります。

  • 葬儀の形式を決める
  • お墓の場所や方法を決める
  • 葬儀やお墓の費用を準備しておく
  • 遺影を準備する
筆者

実際に家族が亡くなった経験がある方から「亡くなった直後に、悲しみの中で葬儀の準備をしなければならず大変だった」という声を聞いたことがあります。

いざという時の準備をしておくことは、周囲の人の負担を減らすことにつながりますね

財産管理の方法を決める

財産管理の方法を決めることで、自分が亡くなった場合に財産をどうするか明確にできます。

具体的には次の項目を行うとよいでしょう。

財産簿の作成

自分の保有する資産をリストアップして記載する

遺言書の作成

相続する相手について最終的な意思表示を記載する

財産管理に必要な情報をまとめる

銀行や証券会社のIDやパスワード、加入している保険、通帳や印鑑の場所など

相続人との話し合い

相続人と実際に話すことで、意思を明確に伝えられる

エンディングノートを記載する

自分の意思をまとめて伝えられる方法としては、エンディングノートの記載がおすすめです

エンディングノートとは、自分が亡くなった後に、遺された家族や友人に「自分の望む葬儀の形式」や「遺品の処分方法」などを伝えるための書類です。

エンディングノートには次のような項目が含まれています。

  • 自分に関すること:基本情報、お墓や埋葬の希望、医療ケアの希望
  • 家族や友人への感謝
  • 財産や資産について
  • ペットについて

これはほんの一例で、他にもさまざまな項目があります。

人生を振り返りたい場合は「自分の記録(自分史)」が書けるもの、覚え書きとしても利用したい場合は「銀行口座や暗証番号」を記載できるもの、感謝や思いを書き残したい場合は「メッセージ欄」が多いものなど、メーカーによっても内容が違います。

また、専用のテンプレートを用意しているサービスやアプリもあります。

決まった形式はないため、目的によって使いやすいものを選ぶとよいでしょう。

筆者

自分に合ったものが見つからない場合は、ノートを用意して書きやすい書式で作成してもOKです。

自分が人生でやり残したことについて考える

「自分がやり残したことや本当に実現したいことについて考える」のも終活の1つと言えます。

日常の中では、忙しさや目の前のことに追われて、自分について考えるのを後回しにされがちです。

あらためて自分のこれまでの生き方や未来についてじっくり考えることが、限りある人生を充実させることにつながります。

「自分の終わりを考える」というとマイナスのイメージがあるかもしれませんが、終活は自分の人生を見つめなおす前向きな活動なのです。

20代からの終活は何から始める?

最近は20代から終活を始める方も少なくありません。

若いうちに始める終活には、たくさんのメリットがあります。

ここでは、20代から始める終活について解説します。

20代からの終活をおすすめする理由

20代からの終活には次のようなメリットがあります。

  • 自分の人生を見つめ直すことができる
  • 将来の不安を解消できる

断捨離や保険の見直しなどを行えば、自分に今必要なもの、大切なものは何かを見つめ直すことができます。

また、将来の葬儀やお墓、医療ケアの意向、財産管理など必要な準備を行うことで、将来の不安を解消することもできるでしょう。

「万が一の時にも備えがある」と思えることは、心に余裕を持った生活につながりますね。

筆者

ひとつひとつの作業に時間をかけて準備できるのが、まさに20代の強みです!

今すぐ始められる!20代におすすめの終活方法

人生を見つめなおす、将来の不安を解消できると言われても、具体的なイメージが沸かない方も多いと思います。

ここからは、20代でも今すぐ始められる終活をご紹介します。

デジタル終活

デジタル終活の目的は、人に見られたくないデータを整理したり、伝えたい事項やメッセ―ジなどを残したりすることです。

具体的には次のような内容があります。

パスワード管理

IDやパスワードを安全なものに設定し、リストアップします

SNSアカウント管理

自分が亡くなった場合、SNSアカウントを残すかどうか決めておきましょう

デジタル遺品

大切な思い出を残すために写真や動画、音楽データなど、デジタルデータを整理、保存しておきましょう

必要のない写真を削除したり、不要な会員登録を解除したりすることができ、自分に必要なものだけを厳選してスッキリと暮らすことにも役立ちますよ。

断捨離(だんしゃり)

終活の「断捨離」は残された家族の苦労を軽減するためのものでもありますが、メリットはそれだけではありません。

20代から断捨離を始めることで、部屋がスッキリとし、自分にとって大切なものに囲まれた暮らしができます。

それだけでなく、必要なものだけを選択する生活習慣も身に付くでしょう。

自分にとって必要なものを見きわめることで、無駄な出費をおさえ本当に納得するものにお金を使うこともできます。

筆者

20代から無駄な出費をしない習慣ができると、将来の資産形成にも役立ちますね。

エンディングノートで書きやすい項目から取り組む

簡単に始められる終活としては、エンディングノートの作成があります。

エンディングノートとは自分が亡くなった後にそなえて、自分の望む葬儀や医療ケアなど周りの人に伝えたいことを記載する書類です。

「将来のことなんて、先過ぎてイメージできない…」という方もご安心ください。

実はエンディングノートには、お墓や葬儀といった人生の最期に関することだけでなく、「自分史」「現在の資産状況」など今からでも書ける内容が含まれています。

自分史をつけることで、子ども時代からの自分を振り返り、やり残していたことが見つかる可能性があります。

資産状況の記入をとおして自分の資産を正確に把握し、今後のライフプランを考えるきっかけになるかもしれません。

筆者

スマホやパソコンを使う世代向けの項目が充実しているものもありますよ。パスワードなどをメモする覚え書きとしても残しておけるため、将来のためだけでなく今の生活でも役立てられます。

20代の終活には、人生の終わりに備えるというだけでなく「いったん自分の人生を棚おろしして今後の人生を充実して生きる」という意味もあります。

自分の人生を見つめなおすきっかけとして、エンディングノートに取り組んでみてはいかがでしょうか。

20代の終活の注意点は?

20代からの終活で注意したいことは、先のことを考えて「不安になりすぎないこと」です。

終活では万が一の事態を考えるので、死亡だけでなく病気やケガなどが心配になることがあるかもしれません。

心配だからと高額の保険に入りすぎたり、必要のない契約をしてしまうことのないように注意してください。

リスクについて考えるのは大切ですが、バランスのとれた考え方が大切です。

筆者

「万が一の自分の最期のために」と考えるよりも、「人生を見つめなおす、今の生活を整理する」という意味でとらえておくといいですね。

まとめ:終活をとおして自分の大切なものを見つめなおそう

最後に終活の大切なポイントについて再確認してみましょう。

終活のポイント
  • 終活とは「人生の終わりを見越して、自分自身や周りの人のために行う活動」
  • 終活はモノや資産を管理するだけでなく、自分のライフスタイルを見直すきっかけにもなる
  • 終活は20代から幅広い世代で取り組める
終活を始める3STEP
  1. 終活の目標と優先順位を決める
  2. 必要な情報収集を行う
  3. 目標と情報をもとにできることを実行する
具体的な終活内容
  • 身の回りの整理:不用品の片づけ、デジタルデータの整理、処分や譲渡方法を決める
  • 医療ケアの意向を決める:事前指示書の作成、家族や医療スタッフと話し合う
  • 葬儀やお墓の準備:葬儀やお墓の形式を決める、費用や遺影の準備
  • 財産管理の方法を決める:財産簿や遺言書の作成、家族や相続人と話し合う
  • エンディングノートを作成する
  • 自分が人生でやり残したことについて考える
20代から始める終活のポイント

・早くから始めることでしっかりと準備ができ、今後の人生が充実する

・おすすめの活動内容

(1)デジタル終活 (2)断捨離 (3)エンディングノート で書きやすい項目から取り組む

・20代からの終活は「不安になりすぎないこと」:バランスの取れた考え方をする

「人生の終わり」というとネガティブなイメージがあるかもしれませんが、終活は自分の人生を見つめなおす非常に前向きな活動です。

若いうちから終活を行うことで、自分にとって必要なものを選んで大事することができ、より充実した人生を歩むことができますよ。

筆者

あなたが充実した終活を行うための参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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