あなたはマイナンバーカードを持っていますか?
総務省によると、2022年11月末の時点で、「マイナンバーカードの交付枚数率は人口に対して約54%」とされています。
持っている人と持っていない人はおおよそ半々の割合です。
このマイナンバーカードが健康保険証として使えることはご存知でしょうか?
「聞いたことはあるけど、詳しく知らない」方や「知っているけど、何か怖くて登録に躊躇する」という方が多いと思います。
2022年11月には、デジタル庁大臣が「2024年の秋に現在の健康保険証を廃止したい」とコメントしました。
実際に実施されるかはまだわかりません。
しかし、廃止されれば、健康保険証はマイナンバーカードに統一されることになります。
今の状況を考えると、今からマイナンバーカードに健康保険証を登録して損はないですよね。
この記事では、マイナンバーカードを健康保険証としても使うために、知っておきたい変更ポイントや疑問点をお伝えします。
さらに、マイナバーカードを健康保険証として登録すると貰えるマイナポイントについても解説します。
- マイナ保険証にした場合の変わるポイント
- マイナ保険証のみんなのQ&A
- マイナポイントについての取得方法と使い方
この記事を読めば、マイナバーカードを健康保険証として使う場合の便利な点とお得な情報がわかります。
ぜひ、最後までお読みください。
マイナンバーカードの健康保険証で変わるポイントは5つ
マイナンバーカードに健康保険証を登録したものを「マイナ保険証」と呼びます。
ここでは、厚生労働省のホームページを参考にして、マイナ保険証で変わる情報をポイント毎にまとめてご紹介します。
厚生労働省のユーチューブ「マイナンバーカードの保険証利用」も参考になるので良かったらご覧くださいね。
- 顔認証付きカードリーダーで自動受付ができる
- 薬や特定検診の情報が閲覧できる
- 高額療養限度額の申請が不要になる
- 医療費の確定申告がマイナポータルから連携できる
- 引っ越しや転職をしても、切り替えの手続きが不要になる
ひとつずつ見てきましょう。
顔認証付きカードリーダーによる自動受付ができる
マイナ保険証を使えば、受付の面倒な手続きが不要になります。
これまで、病院や薬局で受付をする場合は、受付窓口の係の方に保険証を渡し、確認後返して貰うという手間がありました。
ところが、マイナ保険証を使えば、医療機関や薬局に設置されている顔認証付きカードリーダーにマイナンバーカードを置くだけで自動受付され、受付が完了します。
窓口で保険証の提示をすることなく受付ができるのは便利ですね。
受診時に薬や特定検診の情報の説明が不要になる
マイナ保険証を使えば、受診時に薬や特定検診の情報の説明が不要になります。
これまでは複数の病院で診察した場合、どんな薬を処方されているかは「お薬手帳」を提示したり、口頭での説明が必要でした。
また、特定検診などの結果も「紙の健診結果」などを見せて説明していました。
マイナ保険証を使えば、受診歴の情報が保険証に記録されるので、病歴、検診結果やどんな薬を飲んでいるかなどの口頭説明が不要になります。
災害時や旅先などでも使えるので安心ですね。
口頭での説明が苦手な方にも助かりますね!
高額療養限度額の申請が不要になる
マイナ保健証にした場合は、限度額認定証がなくても支払いが免除されます。
急な入院や手術などで医療費がとても高額になる場合がありますよね。
その救済措置として、支払額を一定額にできる制度があります。
この制度を利用するには、住んでいる市町村に申請手続きをして、限度額認定証を発行して貰わなければなりません。
窓口での支払が高額になる場合に、所得に応じた限度額にするために医療機関に提出する書類です。
マイナ保険証では、医療機関などで自動的に限度額が適用されます。
このため、限度額適用認定証の交付を申請する必要はありません。
私も家族が入院した時に限度額認定証を取得しました。
家族が入院して、ただでさえ心配な時にわざわざ窓口に行く時間と手間は大きな負担です。
窓口に行かなくても限度額認定証の申請が出来れば、治療を受ける本人や家族の負担がかなり軽減されます。
医療費の確定申告がマイナポータルから連携できる
マイナ保健証は医療費の確定申告にも使えます。
年間の医療費が多く一定額を超える場合に、確定申告をすれば税金の控除があります。
この控除を受けるには、年間の医療にかかった領収書をまとめるなど面倒な作業が必要でした。
マイナンバーカードに健康保険証を登録すると、マイナポータルを通じて医療費に関わる必要なデータがe-Taxに連携されます。
このため、領収書をまとめるといった面倒な作業が不要になり確定申告が楽になります。
行政の手続きができるオンラインシステムです。
マイナンバーカードを中心として、各種サービスの申請や閲覧ができ、自分の情報を必要な時に確認できます。
所得税などの申告や各種手続きをインターネットを通して行うシステムです。
転職しても引っ越してもどこでも使える
転職や引っ越しをすると、保険証を再申請して変更しなくてはいけませんが、マイナ保険証ならその手続は不要です。
ライフスタイルの中の転換期にこれまで必要だった面倒な手続きが不要になります。
引っ越しや転職などで一つでも手続きが減るとうれしいですね。
ただし、異なる医療保険者に加入する場合は手続きが必要です。
ほかに、国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入している方は、定期的な被保険者証の更新が不要になり、高齢受給者証の持参が不要になります。
便利になるのなら登録してもいいかなって思いますね。
次は、マイナ保険証にする場合の疑問を調査した結果をお伝えします。
マイナ保険証に関するみんなのQ&A
マイナ保健証は2021年10月から開始されたシステムです。
運用されて間もないことから、まだ不安や疑問があるという方も多いと思います。
ここでは、マイナ保険証に関する疑問をご紹介します。
- 今までの保険証は使えるの?
- どの病院でも使えるの?
- 病歴はばれない?
- 必ず登録しないといけないの?
上の疑問について一つずつお答えします。
今までの健康保険証も使えます
マイナ保険証に切り替えた後でも、従来の保険証を使えます。
病院や薬局の中にはまだマイナ保険証に対応していない施設があるため、従来の保険証も使用可能となっています。
ただし、最初に書いたように2024年秋には従来の保険証を廃止する予定と発表しているので、動向に注意しましょう。
マイナ保険証は顔認証付きカードリーダーを設置している病院で使えます
マイナ保険証は顔認証付きカードリーダーを設置している医療機関や薬局で使用できます。
対応している施設には「マイナ受付」のポスターやステッカーが貼られています。
医療機関や薬局でご確認ください。
顔認証付きカードリーダーを設置している医療機関や薬局は、徐々に増えてきています。
対応しているかどうかは受付で確認してみてくださいね。
マイナ保険証から病歴などの情報が第三者に知られることはありません
マイナ保険証から病歴などの情報が第三者に知られることはありません。
マイナンバーカードに保険証を登録することによって、勤め先などに病歴や既往症が知られないかと心配になる方もいらっしゃるようです。
保険証を登録しても、マイナンバーカード自体に記録を残すわけではないので、読み取りをされることはありません。
ただし、以下の場合は情報を知られてしまう場合があります。
特定検診や薬の情報はマイナポータルで閲覧できます。
閲覧には、以下のものが必要です。
- マイナンバーカード
- マイナンバーカードの中の利用者証明用電子証明証のパスワード
以下の2つのことが重なると第三者があなたの情報を閲覧することができるので注意しましょう。
- マイナンバーカードが他人の手に渡る
- 利用者証明用電子証明証のパスワードを知られる
マイナ保険証は必ず登録しなくても大丈夫です
マイナンバーカードは国民の申請に基づき発行することになっていますので、マイナ保険証の登録も強制ではありません。
ただし、ゆくゆくは従来の保険証が廃止になると言われています。
それまでにはマイナ保険証に移行しておくほうがいいでしょう。
続いて、マイナ保険証にした場合にもらえるマイナポイントについてご紹介します。
マイナポイントを取得する方法と使い方
ここでは、マイナンバーカードやマイナ保険証に登録するともらえるマイナポイントの取得方法と使い方について解説します。
登録するならポイントも貰って得しちゃいましょう!
今回はマイナポイントの基本情報から使い方まで順番に説明しますので参考にしてください。
- マイナポイント基本情報
- マイナポイントの取得方法
- マイナポイントの使用方法
この3つのポイントで順番に説明していきます。
マイナポイント基本情報
「マイナポイントってなに?」という方も多いと思います。
マイナポイントとは、マイナンバーカードを新規で作ったり、マイナンバーカードに健康保険証や公金受取口座を登録することによってもらえるポイントです。
マイナポイントは電子マネーやORコード決済などと連携して使えます。
連携については後で詳しくお話ししますね。
マイナンバーカード新規取得など | 最大5,000円分のポイント |
マイナンバーカードを健康保険証として登録 | 7,500円分のポイント |
マイナンバーカードに公金口座の登録 | 7,500円分のポイント |
ただし、マイナンバーカードの新規取得で貰える最大5,000円分のポイントは、新規取得するだけで貰えるポイントではありません。
最大5,000円分のポイントは連携する決済サービスにチャージすると25%のポイントがもらえます。
例えば、20,000円チャージすると、25%のポイントが貰え、5,000円分のポイントが付きます。
これが最大5,000円分のポイントの意味です。
マイナポイントの取得方法
マイナポイントを取得する方法は「マイナポイント手続きスポットで申し込む」方法と「持っている端末で申し込む」方法の2つです。
順番に説明します。
マイナポイント手続きスポットで申し込む
全国約7万か所にマイナポイント手続きスポットが設置されていて、そこで申し込むことができます。
- 各市町村の役所窓口
- 郵便局
- コンビニのマルチコピー機
- ATM
- 携帯電話ショップ など
なお、マイナポイント手続きスポットにある申し込み端末によって、申し込める内容に違いがありますのでご注意ください。
例えば、セブンイレブンに設置されているセブン銀行ATMからマイナポイントの申し込みができます。
詳細は「セブン銀行:マイナンバーカードでマイナポイント第二弾」のページに記載されていますので参考にしてください。
ご自宅近くや職場近くのマイナポイント手続スポットを探したい場合は、「厚生労働省:やってみよう!マイナポイント手続きスポットで申し込み」で検索できます。
「やってみよう!マイナポイント手続きスポットで申し込み」のページには、上のような検索機能がありますので利用してみましょう。
持っている端末で申し込む
自分が持っているパソコンやスマートフォンなどから申し込みができます。
申し込み時に必要なものは以下の通りです。
- マイナンバーカード
- マイナンバーカードの暗証番号(数字4桁のパスワード)
- 決済したいサービスのIDとセキュリティコード
申し込みにはアプリやソフトのダウンロードが必要です。
アプリをダウンロードした後、ログイン、その後はアプリの指示に従って各種情報を入力します。
最後に「申込みを完了しました!」とメッセージが出れば手続完了です。
詳しくは「厚生労働省:マイナポイントの申込方法」に記載されています。
実際の手続きの際にはぜひ確認して下さいね。
マイナポイントの使用方法
申し込みをして取得できたマイナポイントはどう使うのでしょうか?
実は、マイナポイントだけでは使うことはできません。
マイナポイントはキャッシュレス決済サービスのポイントや電子マネーに交換して使用します。
- 電子マネー
- プリペイドカード
- QRコード
- クレジットカード
- デビットカード
私はよく行くスーパーの電子マネーに交換して買い物に使いました。
ご自分にとって使いやすいサービスを選びましょう。
【まとめ】便利でお得なマイナンバーカードの健康保険証
便利な機能がたくさんあるマイナンバーカードの健康保険証。
マイナンバーカードの健康保険証を登録して変わるポイントをもう一度確認しましょう。
- 顔認証付きカードリーダーで受付が自動になる
- 薬や特定検診の情報が一覧で閲覧できる
- 高額療養限度額申請の手続きが不要になる
- マイナポータルと連携して確定申告の手続きが楽になる
- 転職や引っ越しなどしてもそのまま使える
マイナ保険証には便利なポイントがたくさんありますね。
まだ登録に疑問がある方へのまとめは次の通りです。
- 従来の保険証は使えるの?
-
はい。どの医療機関や薬局でも使えます。
- どの病院でも使えるの?
-
いいえ。顔認証付きカードリーダーを設置している病院や薬局で使用できます。
- 病歴はばれない?
-
はい。マイナンバーカード自体に記録しているわけではないので大丈夫です。
- 必ず登録は必要なの?
-
いいえ。国民の申告に基づいているので、強制ではありません
そして、マイナンバーカードとマイナ保険証を登録すると、こんなお得もあります。
- 申し込み項目によって、最大20,000円分のマイナポイントがもらえます!
- 受け取ったマイナポイントはキャッシュレス決済サービスに交換できます!
マイナバーカードは2016年1月から始まりました。
そして、マイナンバーカードへの健康保険証の登録は2021年10月から開始されましたが、まだあまり浸透していません。
しかし、この記事で解説したようにマイナ保険証には便利な機能がたくさんあり、利用者のメリットが多くあります。
しかも、申し込み期間によってはマイナポイントが貰えてお得です。
マイナカードに健康保険証を登録しようかどうか迷っているあなた、ポイントが貰えるお得な期間に申し込みしませんか?
この記事が迷っているあなたの手助けになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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