「ローリングストックって聞いたことはあるけど難しそうだし、やり方がよく分からない……。」と感じていませんか?
2011年3月11日に起きた東日本大震災から、災害への備えは当たり前になりつつあります。
頭では分かっていても、行動に移すのは難しいですよね。
この記事では、ローリングストックについて以下のことを紹介していきます。
- ローリングストックとは何か
- ローリングストックのメリット
- 備えを失敗しないためのコツ
- 備蓄におすすめの商品
手軽にストックできる商品などもご紹介しますので、最後までご覧ください!
ローリングストックとは?
備蓄品を普段の生活で消費しながら買い足していくことで、常に非常時の備えがある状態を作るためのサイクル方法です。
災害時への備えを無理なくできるよう、農林水産省で推奨されている方法なんですよ!
ローリングストック法は、以下の3つのステップから成り立ちます。
- 普段食べている商品を少し多めに備える
- 古い商品から順番に消費する
- 消費した分を買い足す
災害時だけではなく、風邪や怪我で買い物に行けなかったり頼れる人がいなかったりする場合にも役立ちます。
どれくらい備えておけば安心?
最低限、必要な分量として「家族の人数×最低3日分、できれば1週間分」が推奨されています。
具体例を挙げると、大人2人で1週間分を備える場合の目安は以下です。
食品 | 大人2人、1週間分の目安 |
飲料水 | 48L(水2L×6本×4箱) |
ご飯(パックご飯、おかゆ、アルファ米など) | 42個(1日3食、食べる場合) |
乾麺(パスタ・うどん・そば) | 好みに合わせて2袋程度 |
レトルト食品(カレーや牛丼の素、パスタソース) | 30個(ご飯や乾麺の量による) |
缶詰(肉や魚、果物) | 肉や魚:20個、果物:10個 |
お菓子(チョコレートやビスケット等) | 好みに応じた分量 |
シリアルや野菜ジュースなど | 好みに応じた分量 |
ローリングストック法では、例えば、夕飯でレトルトカレーを食べたら次の買い物で食べた分を買い足します。
普段の生活の中で消費した分を買い物のついでに購入すればよく、在庫や消費期限の管理といった手間が少ないので負担がなく続けやすいという特徴があります。
非常食との違い
「非常食を買えばいいのかな?」と思ったら注意が必要です。
実は、備蓄する食品には2種類あります。
非常食 | 災害時の備えとして消費期限が長く設定された商品で、普段は保管して災害が起きた時に利用するもの 例:アルファ米やカンパン |
日常食品 | 災害の有無にかかわらず、日常で消費しながら災害時にも利用するもの 例:レトルト食品やパスタ |
今回紹介しているローリングストック法は、日常食品を備える方法にあたります。
3つのメリットでローリングストックを学ぼう
「定期的に消費するするのは大変そうだな……。」とデメリットに捉える人も多いと思います。
しかし、ローリングストック法にはメリットが3つもあります!
- 非常食に比べて安く済ませられる
- 消費期限切れによる食品ロスを防げる
- 災害時だけでなく、病気や怪我の時も役立つ
それでは詳しく説明していきますね!
非常食に比べ安く済ませられる
非常食は消費期限が5年や10年と長い分、価格も高くなります。
一方、普段使用している商品ならスーパーの特売を狙ったり、通販でまとめ買いをしたりすることで安く購入できるのがメリットです。
「一度にそろえるのは金銭的に難しい……」という人でも、少しずつコツコツと備えられますよ。
「備えなきゃ!」と気負わずできるので、生活の中に取り入れやすいです!
消費期限切れによる食品ロスを防げる
「気が付いたら非常食の消費期限が切れていて食べられない……」という経験はありませんか?
私は消費期限が2年前に切れた24個入りのパックご飯を見つけ、泣く泣く捨てた経験があります。
ローリングストック法は、普段から食べる商品を備えながら消費するので、常に新しい商品が備蓄されている状態になります。
私の場合は、普段の生活で期限切れに気づいたから良かったものの、災害時だったらゾッとしますよね……!
災害だけでなく病気や怪我の時も役立つ
病気や怪我で、買い物に行けなかったり頼れる人がいなかったりする時に、商品のストックがあれば安心です。
例えば、レンジで温めるだけのパックご飯やレトルトのカレーがあれば1品完成します。
野菜が入ったインスタントのみそ汁やスープもあれば、栄養バランスも完ぺきです!
非常食と身構えず、日ごろから食べやすい商品をストックして活用できることがローリングストック法のメリットですね。
備える前に気を付けて!ローリングストックを失敗させないコツ
ここまで記事を読んでいただいて、「ローリングストック法をやるぞ!」と意気込んでくれる人もいるのではないでしょうか。
ローリングストック法を成功させるために、3つのコツを紹介しますね!
- 購入時期をずらす
- 消費期限が短い商品を手前に収納する
- 分散して収納する
それぞれ解説していきます。
購入時期をずらす
消費期限が重なる可能性が高く、急いで消費しなければいけない状況になるため、1度に全てをそろえることはおすすめしません。
日ごろから消費できれば問題ありませんが、つい忘れて気が付いたらあと1ヶ月で期限切れなんてことになったら大変ですよね!
また、1ヶ月に1つずつなど少しずつ備えることで生活費を圧迫しなくて済むので、時期をずらして購入するのがよいでしょう。
消費期限が短い商品を手前に収納する
ローリングストック法は、消費期限が短い商品から消費しないと意味がありません!
しかし、いちいち期限を確認するのは面倒ですよね。
そこで、商品を収納するときに、新しく購入した商品を1番後ろにストックするようにしましょう。
自動的に期限の短い商品が手前に来るので、何も考えなくてもサイクルが回り管理が楽になりますよ。
分散して収納する
地震で建物がゆがみ、ドアが開かなくなった場合でも、その場で生き残れるようにするためにも分散して収納することが大切です。
例えば、子ども部屋にはお菓子を多めに置いたり、寝室や玄関にも水を置いたり、どこにいても大丈夫な状況を作っておくと安心ですよ。
シューズボックスの中やベッド下など、ちょっとしたスペースを活用しましょう!
これをそろえれば安心!ローリングストックにおすすめの商品
実際にどんなものをそろえればいいのか、今回は、特にストックしておきたい3つの食品を紹介します!
ポイントは、ご飯を作るのが面倒な時や、風邪で料理ができない時でも役立つような商品を選ぶことです。
- ご飯
- レトルト食品
- お菓子
それぞれ紹介していきますね!
ご飯
味の素KK おかゆ
1日3食のご飯を食べるなら1週間で大人1人あたり21食、2人暮らしで42食必要です。
ご飯を準備するときのポイントは、「おかゆ」も用意しておくこと!
災害時は精神的な理由で食欲のない場合が考えられます。
風邪をひいた時でもおかゆは大活躍するので買って損はありませんよ!
レトルト食品
レトルト食品 4社食べ比べセット
カレーや牛丼の素、おかず系など様々な種類があるレトルト食品。
麺類が好きな人はパスタソースも加えるなど、好みに合わせて準備できるのがレトルト食品のいい所です。
大人2人分で、おかず系も含め30個以上あると1週間の中で色んな食事を楽しめますよ!
お菓子
カロリーメイトブロック(4本入り)
チョコレートやビスケットなど好みのお菓子を常備しましょう。
甘いものは疲れた時に脳を活性化させ、気持ちを落ち着かせる効果があると言われています。
栄養が取れるお菓子も備えておくと、栄養不足を防げるので安心です。
楽に手間なくできるのがローリングストック法
ローリングストック法は、「備える・消費する・買い足す」を繰り返すことで、常に非常時の備えがある環境を作るための方法です。
ローリングストック法にはメリットが3つあり、非常食を一気にそろえるより簡単にできます。
- 非常食に比べて安く済ませられる
- 消費期限切れによる食品ロスを防げる
- 災害だけでなく、病気や怪我の時も役立つ
意気込んで失敗しないためには、以下の3つのコツも覚えておきましょう。
- 購入時期をずらす
- 消費期限が短い商品を手前に収納する
- 分散して収納する
ご飯やレトルト食品、お菓子といったローリングストックにおすすめの商品も紹介しましたね。
ローリングストックの目的は、普段の生活の中で消費と補充を繰り返しながら災害に備えることです。
「非常食を用意しよう!」と意気込むよりも、まずはいつも食べている商品を1つ多く買ってみることから、はじめてみて下さいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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