YouTubeやサブスクリプションが急速に普及したことで、音楽も気軽に楽しめるようになりました。
そんな中、密かに流行している「アンビエントミュージック」という音楽ジャンルはご存知ですか?
寝るときや、在宅で仕事をするときに聴いている!という声もよく耳にします。
一方で、名前は聞いたことあるけれど、どんな曲かよく知らない、という方もいるのではないでしょうか。
癒される、集中できると話題になっている「アンビエントミュージック」について詳しくお伝えしますね!
アンビエントミュージックについて知りたい!
最近急速に広まり始め、身近な存在になってきたアンビエントミュージック。
アンビエント(ambient)は直訳すると、「環境の」という形容詞。
つまり、アンビエントミュージックは、「環境の音楽」ということになります。
アンビエントミュージックの歴史
アンビエントミュージックと作業用BGMは、同じようにとらえられることがあります。
実はこの2つ、厳密には違うものなのです。
アンビエントミュージックの歴史は浅く、1970〜1980年代に作曲家ブライアン=イーノが提唱したとされています。
「作り手の主張がなく、興味深いけれど無視できる音楽」と言われているのです!
それまで、音楽は心の準備をしてから聴くものとされていました。
音楽は当時、「作品」として劇場で聴くのが主流だったため、日常生活に浸透していませんでした。
しかし、アンビエントミュージックは音楽を日常に溶け込ませようとチャレンジをしました。
残念ながら、1980年代は「ファッション性が先行している」とされ、あまり受け入れられることはありませんでしたが、2000年代に入り、再注目されるように!
後に、当時の「癒しブーム」に乗ってヒーリングミュージックが大流行!
アンビエントミュージックも再評価されるようになりました。
現在は、音楽がオンラインで気軽に聴けるようになったこともあいまって、アンビエントミュージックは多くの人の日常生活に浸透し始めています。
アンビエントミュージックの特徴
アンビエントミュージックの多くは、シンプルでゆったりとしたメロディで作られています。
メロディに合わせて雨音や波音など、自然音が加えられたものもありますよ。
一般的に言われるアンビエントミュージックの特徴はこちら。
- 展開の少ないメロディを何度も反復させている
- ボーカルが入っていない
- リズムやビート音が無い
- ゆっくりとしたテンポ
歌が入っていると歌詞に意識が向いてしまうため、ボーカルはありません。
ゆったりと穏やかな曲調がループするように続くので、独特の没入感を得ることができますよ!
アンビエントミュージックは、集中して聴くとリラックスできると言われています。
また、作業中にアンビエントミュージックを流せば集中力が増す、という反する作用が期待できる不思議な音楽なんです。
BGMとの違い
アンビエントミュージックと作業用BGMは、同じようにとらえられることがあります。
しかし、実はこの2つは厳密には違うものなのです!
BGMは、1934年創業のミューザック社が「産業」として作り上げたのが始まりです。
きっかけは、工場やオフィスなど仕事中に音楽をかけると、疲労を和らげ生産性がアップすること。
最初は既存のクラシック音楽などが使われていましたが、後々BGM専用の曲が作られるようになりました。
最近では、スーパーで楽しげなポップス音楽が流れていたり、バーでは落ち着いた雰囲気のジャズが流れていたりするのを耳にしませんか?
このように音楽が消費者の購買意欲を高めたり、雰囲気を作る演出をしてくれたりします。
ゆったりした曲に限らず、業務効率をあげたり、雰囲気作ったりするための音楽の総称がBGMと呼ばれているのです。
アンビエントミュージックは本当に癒されるの?
いつも忙しい社会人の皆さん!
こんな状態に悩まされていませんか?
- 身も心もくたくたに疲れ果てて起き上がるのが難しい
- 頭が疲れているのになかなか寝付けない
- ストレスが溜まってイライラする
もし該当したら、一度アンビエントミュージックを聴いてみてはいかがでしょうか。
アンビエントミュージックの効果は、そのまま「アンビエント効果」と言われます。
癒しの効果をもたらす脳波=α波が脳内に出やすい環境が作られるのです!
アンビエントミュージックを集中して聞くと、心身ともにリラックス効果が期待できるのです。
また、アンビエントミュージックはリズム音がなく抑揚が少ないメロディーで構成されているため、お腹に響くようなビート音もありません。
音に身を任せると、ほわんと宙に浮くような気分と、優しく包まれるような感覚を味わえますよ。
日本を代表するアスリート、サッカーの長谷部誠選手は著書「心を整える」で、就寝前に暗い部屋で音楽を流し、いつでも良質な睡眠をとれるよう努力をしていると述べています。
寝る1時間前になったら、パソコンのiTunesに入れておいたリラクゼーション用の音楽を流す。
長谷部誠 「心を整える。勝利をたくり寄せるための56の習慣」
僕が気に入っているのが『深き眠りへ…』というCDで、波の音や川の流れの音とともに癒し系の音楽が流れるというもの。
部屋の中にゆったりとした雰囲気を作ることができる。
頭が興奮していたり、イライラして落ち着かなかったりしたら、一度音楽を聴くことに集中してみてはいかがでしょうか。
アンビエントミュージックのおすすめシーンをご紹介!
聴くことで心身に良い影響を与えるアンビエントミュージック。
具体的にはどのようなシーンで活用できるのでしょうか。
おすすめの活用シーンをご紹介しますね!
- 睡眠
- 勉強や仕事
- 寝かしつけ
それぞれ順番に見ていきましょう。
【おすすめシーン1】夜寝る前に聴く
夜寝る前に、照明を落としてゆっくり音楽に集中してみましょう。
集中することで、没入感を味わうことができます。
無重力に似た感じがするという人もいますよ。
脳波の一つであるα波を増大させて、リラックス効果を高めるのがアンビエントミュージックの最大の特徴。
人の心を落ち着かせポジティブな気持ちにします。
また、不安な気持ちを落ち着かせる効果もあるため、興奮して早くなった心拍数を下げ、呼吸もだんだんゆっくりになりますよ。
このような現象は、耳で聞いたテンポと心臓の鼓動が同じになっていく「同調」という作用からくるものです。
ゆったりした音を集中して聴くことで、心身ともに眠りに適した状態になっていくので、すごいことですよね!
【おすすめシーン2】勉強や仕事で集中したいときに聴く
癒し効果が高いアンビエントミュージックは、集中が必要なシーンでも役立ちます。
一見すると「癒しと集中」は反する効果ですが、アンビエントミュージックを聴くことで起こる「心地よさ」が集中力を高めると考えられています。
リラックスすると、プラス思考になり物事に取り組みやすくなると言われているのですよ!
集中するシーンでアンビエントミュージックを使いたい!
そんなときに、おすすめしたいのがポモドーロテクニックと合わせる方法。
25分の作業と5分の休憩を1セットにして作業を繰り返すのがポモドーロテクニック。
集中時間と休憩時間をちょうどいいバランスでとることができます。
- 25分の集中のターンでアンビエントミュージックを聴く
- 5分の休憩では音を外す、または別のジャンルの曲を聴く
この2つのサイクルを数回繰り返すことで、メリハリをつけて作業を続けられますよ!
【おすすめシーン3】赤ちゃんの寝かしつけ
寝ぐずりでなかなか寝ついてくれない赤ちゃん。
パパもママもヘトヘトになりますよね。
寝かしつけのとき、寝室にアンビエントミュージックを流してあげてみてはどうでしょうか。
α波のリラックス効果は大人だけでなく、赤ちゃんにも有効的です。
眠くて泣いて興奮状態になって、結局眠れないループは赤ちゃんにとってもつらいもの……。
無音の寝室で寝かしつけをするよりも、わずかに音がしたほうが赤ちゃんの不安な気持ちを和らげることができます。
音を聴かせようと頑張るのではなく、寝かしつけの補助として使ってみてください。
寝かしつけを頑張るママ・パパの気持ちも優しく沈めてくれる効果もありますよ。
YouTubeでおすすめのアンビエントミュージックチャンネル
YouTubeにはアンビエントミュージックのチャンネルがたくさん!
ほぼ音楽だけなので、海外の方のチャンネルでも大丈夫ですよ。
私も活用しているアンビエントミュージックチャンネルをご紹介します。
水の音に特化したチャンネルです。
水の音100%のものもあれば、緩やかなメロディが組み合わさったものもあります。
睡眠時にきくと海の中にいるような気持ちになれますよ!
ポモドーロテクニック用のタイマーとアンビエントミュージックが組み合わさっています。
メリハリをつけて作業ができるので、勉強や仕事のときに重宝しています。
世界の風景を、美しい空撮映像で見ることができます。
ゆったりとした音楽と絶景の組み合わせはヒーリング効果抜群!
音だけでなく映像も合わせて楽しむことができます。
アンビエントミュージックは、テンポを変えても違和感なく聴けるものがほとんどです。
YouTubeアプリの機能で、あえてスローテンポにするというテクニックも使えますよ。
しかし、注意したいポイントも!
広告が入るとせっかくの没入感が台無しになってしまいます……。
広告の入っていないチャンネルを選ぶ、もしくはYouTubeの有料会員になるなどの工夫をすることをおすすめします。
アンビエントミュージックとはどんな曲?睡眠や勉強におすすめ曲も紹介! まとめ
最近注目を集めているアンビエントミュージックは、忙しくても手軽に取り入れらえる癒しとして注目が集まっています。
また、勉強や在宅ワークなど作業をしながら聴くという使い方もできます。
アンビエントミュージックの特徴を振り返ってみましょう。
- 何度も繰り返されるゆったりしたメロディが心地いい
- 脳のα波が活性化し、リラックスすることができる
- 寝る前に聴けば、独特の没入感で快眠につながる
- 勉強や仕事中に聴けば、ポジティブになり作業がはかどる
今はYouTubeなどを通して、たくさんの曲と手軽に出会えます。
お気に入りの一曲を見つけてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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