会話の中で「趣味」があるか質問されたときに、「私はコレです!」と答えられる趣味はありますか?
もちろん趣味は強制されて持つものではないので、あってもなくてもどちらでもいいもの。
だけど読者の皆様は、趣味がないのを悩んではいませんか?
「仕事で趣味を聞かれても答えられず会話が終わってしまった。」
「気になる人と話す機会があったのに、趣味がないと答えたら残念そうな顔をされた。」
「趣味がないだけなのに、周りからつまらない人だと思われていそうで怖い。」
「趣味を楽しんでいる人に比べて損している気がする。」
このような経験や気持ちになったこと、ありませんか?
そして、趣味がない自分を変えたくてアレコレ試してみても、なかなか「これだ!」というものが見つからないのではないでしょうか。
それにしても、趣味がない人は本当につまらない人なのでしょうか。
趣味がないのは損なのでしょうか。
そうだとしたら、これからどのように趣味を見つけたらいいのでしょうか。
今回はこんな悩みを持つ方に、趣味を見つけるための簡単なコツを伝授しますね。
趣味がない人へ【まずは趣味につながる行動を起こそう】
趣味がないのを悩む読者の皆様の中には、これまでにもきっと趣味を見つけるための努力をされてきたのではないでしょうか。
さんざん探しているのに「これだ!」と思うものが見つからず、疲れてしまった人もいるかもしれませんね。
今回はやみくもに趣味を見つけようとするのではなく、まず少しだけやってみてほしいを方法を紹介しますね。
ここで意識してほしいポイントは「人」です。
- 自分という人はどんなタイプか
- 周囲の人との縁(えん)を大事にする
今まで「どんな事柄を趣味にするか」という視点で探していませんでしたか?
今回は人を意識して違った視点で趣味を探してみましょう。
自分という人のタイプを知ろう
趣味探しをする前にまず、自分がどんなタイプなのかをじっくり考えてみてください。
自分が何が好きなのか、何をやってみたいのかを紙に書き出してみましょう。
【タイプ1】自分が行動するのが好き
自分で作ったり自分で動いたりするのが好きという人は、以下のように自分が何か行動して楽しめる趣味がおすすめです。
たくさんあるので、系統別に書き出してみました。
つくる系
- 料理又はお菓子
- 裁縫
- DIYで家具づくり
- ガーデニングで庭づくり
- プラモデル
スポーツ系
- 筋トレ
- ヨガ
- ダンス
- ボルダリング
- ランニング
アウトドア系
- 登山
- キャンプ
- 釣り
- ドライブ
- 旅行
芸術系
- 映画撮影
- 演劇
- 絵を描く
- 書道
- 漫画を描く
その他
- 瞑想
- カフェ巡り
- 語学
- 占い
- ブログ
- 脳トレゲーム(クロスワードパズル、数独など)
これ以外にもまだまだたくさんありますので、思いついたら書いてみてくださいね。
【タイプ2】観る・集めるのが好き
インドア派で自宅にいるのが好きな人や、観賞やコレクションが好きな人は以下の趣味が合いそうですね。
読書系
- 小説
- 漫画
- 絵本
- 地図
- 雑誌
鑑賞・観戦系
- 美術
- 映画
- ラジオ
- ライブ
- スポーツ
収集系
- 骨董品
- 食器
- アイドルグッズ
- 服飾雑貨
- ネットサーフィン
自分はこの二つのタイプのどちらにあてはまるかを考えながら好きなことを書き出してみると、少しずつ自分が本当に好きなことややりたいことが見えてきます。
【タイプ3】どっちも好き
もちろんどちらかだけでなく、自分が動くのも集めるのも両方好きな人もいます。
そういった人には先ほど紹介した趣味に加えて、こんな趣味もおすすめです。
- 神社巡りで御朱印集め
- DIYした家具でインテリアを楽しむ
- 古本屋をはしごして出会った本を集める
- アロマセラピーで好きなアロマオイルを集める
- ワインバーで出会ったワインをコレクションする
こんな風に、自分がワクワクする方のタイプで探したものを紙にリスト化すると、頭の中が整理されます。
手あたり次第趣味を探すより得意なタイプにしぼれるので、ぐっと見つけやすくなりますよ。
好きなことややりたいことをどんどん書いてみてくださいね。
人との縁(えん)を大事にしよう
趣味を探すときに考えがちなのが何を趣味にするかですが、実は人との縁から趣味が生まれる場合があります。
自分が知っている情報の中だけで見つけようとするのは難しいですよね。
そんな時は人の力を借りるのもいい方法です。
次のように人とのつながりを意識してみてください。
- 人との出会いをつくる
- 人が趣味にしているものの魅力を聞く
- 人からの誘いに乗ってみる
人との出会いをつくる
知り合いや友人、さらには全く新しい人と関わりを持つと自分には思いつかなかった趣味を発見できます。
新しい情報、価値観が入ってくるのでこれまでの自分の考えが変わるきっかけになります。
人との交流の場をつくってみましょう。
最初は新しい場所に飛び込むのは少しハードルが高いと思いますので、社会人の習い事やサークルに入ってみるのがおすすめです。
友人が趣味にしている事柄の魅力を聞く
また、友人が趣味として続けているものはやはりどこかに楽しさや魅力がある場合が多いので、どんな部分が魅力なのか聞いてみるのも趣味を見つける近道になります。
自分には難しそうだと思っていた事柄でも、簡単なやり方や面白味をレクチャーしてもらえたら興味を持つきっかけにもなりますよね。
人からの誘いに乗ってみる
人からの誘いをきっかけに趣味を見つけることも一つの方法です。
- 仕事の取引先の人と一緒に行ったゴルフにハマり、それが趣味になった。
- 友人に誘われて行ったフラワーアレンジメントの教室で、センスを褒められて花に興味を持った。
- 友人のプレゼント選びで友人の好きそうな茶碗を探していたら、素敵なお皿を見つけて、以来その作家さんのお皿を集めている。さらに、自分でお皿をつくりたくなり陶芸の教室に通うようにも。
こんな風に人からの誘いや付き合いなどの関わりの中で、自分が楽しめるものが見つかってそれが趣味になる場合もあります。
私も友人に誘われて行った料理教室で、なんとヨガにハマる出会いがありました。
その料理教室に来ていたヨガの先生がとっても素敵な方だったんです。
このように、人を意識して行動してみる。
人と一緒にやってみたり人から教えてもらったりした経験の中で、小さなきっかけと出会う可能性があります。
趣味はだいそれたものでなくていいので、この小さな出会いを見つけられるように一歩を踏み出してみましょう。
趣味がない人=つまらない人=損?
先ほどは、一味違った視点で趣味を探す方法をお伝えしました。
ところで、私たちは趣味に没頭している人を見ていると、それだけで人生を楽しんでいるように感じますよね。
では、趣味がない人はどうなのでしょうか?
【趣味がない人=つまらない人】というマイナスイメージ
「私の趣味はこれで、こんな活動をしています」と楽しそうにしている人に対して、私たちは興味や好感を抱きます。
趣味があるのは楽しそうだとか充実しているといった良いイメージがありますよね。
でも、「趣味がないんです」と言う人に対して、私たちはそれを羨ましいとはほとんど感じませんよね。
それはなぜかと考えると、趣味がないのは多くの場合以下のようなマイナスのイメージを抱くからです。
- 休日や空いた時間をムダにしていそう
- 好奇心が低く行動力がなさそう
- 引き出しが少なく話がつまらなさそう
- 交友関係が薄そう
- 心にも経済的にも余裕がなさそう
なんだか、人間的に魅力がなく「つまらない人」という感じですよね。
もちろん、マイナスのイメージばかりではなく以下のような意見もあります。
- 生き生きと楽しそうにしているなら特に趣味が無くてもかまわない
- 趣味の有無で人間性は判断できない
- 趣味の有無は個人の自由
確かに趣味の有る無しで人を判断できるものではありません。
ですが、初対面や相手をよく知らない場合では、趣味の有無は相手に自分を判断してもらう重要な材料になります。
そのため、趣味がない人は自身の性格や想いとは裏腹につまらない人と思われがちと言えます。
趣味がない人は損している?
先ほど書いたように趣味がない人は周りからのイメージがマイナスになりやすく、その点で趣味がある人より損をしていると言えます。
そして次の点でも損をする可能性が!
それは、趣味がないのをダメだと思い込んで悩むことです。
趣味は絶対にないとダメなものではありません。
しかし、趣味がない人の中には以下のような悩みを持っている人がいます。
- 趣味がないと休日にすることがなく退屈
- 話題をふられても詳しくないので答えられない
- 趣味を通しての友人がいない
- 自分のしたいことがわからず、つまらない人間に思える
- 寂しさ・孤独を感じる
もちろん、趣味がなくても仕事に打ち込んで人生を充実させている人もいます。
また、「しいていえば自分は寝るのが趣味かなぁ」と趣味をあってもなくてもいいものとゆるく捉えている人もいます。
このように、悩んでいない人もいる反面で趣味がないのを悩んでしまう人は、以下のような思い込みがあるかもしれません。
- 「趣味」に対して何か大それたもののような感覚を持っている
- 「趣味」は他人から認められるしっかりとしたものでないとダメと思い込んでいる
趣味を特別なものと捉えすぎて、自分で趣味を見つけにくくしている状態とも言えますね。
また、退屈でつまらない日常というのは脳を衰えさせ認知能力に影響を与えると言われています。
シカゴ大学の研究チームによると、「生涯を通し知的な娯楽をたくさん行ってきた人は、そうでない人に比べ歳をとってからの認知機能低下率が32%低くなっている」との結果が出ているそうです。
脳は、新しいスキルの習得や新しいことへの挑戦によって脳領域がネットワークをつくり、つながっていきます。
そうすると認知能力(理解する・判断する・論理的に考える)を高められます。
そのため、趣味は新しいことに挑戦したりスキルアップしたりする機会を与えてくれるため、認知能力を高めて維持してくれるのです。
逆に、趣味もなく新しいことに挑戦しない日常は、平穏ではありますが退屈でもありますよね。
刺激がなく同じことの繰り返しに脳が慣れると、脳は疲れないようにするために動かなくなってしまいます。
このように、判断力が衰える・理解しにくくなるなど認知能力の低下を招くおそれがある点からも、趣味がない人は趣味を持っている人と比べると少し損な部分があると言えるでしょう。
え~!趣味って歳をとってからの認知能力にまで影響を及ぼすのね。
何度もお伝えしていますが趣味はあってもなくてもどちらでもいいもの。
でも、「マイナスなイメージ」や「損ととらえられる部分」があると思うと、やっぱり趣味を見つけたいという気持ちになりますよね。
趣味がない人へ贈る名言5選【趣味は人生のオアシス】
趣味がない人が趣味がないのを悩み、何か趣味が欲しいと切実に願う気持ちがあるのは事実ですよね。
なくてもいいのだけれど、欲しいと思うのはやはり人生をより豊かにしたいという願いがあるからでしょう。
最後に、先人達の趣味に関する名言を紹介しますね。
●人はみな深く根を下ろした興味や趣味を持つべきだ。精神は豊かになるし、生活がぐっと楽しくなる。その上、趣味の種類と性質によっては、自分の国に対して貢献もできる。デール・カーネギー:ベストセラー作家、教師
●趣味とは、仕事に疲れた時の癒し、そして長い老後の最良の友。いわば人生のオアシスである。 酒井正敬:人事コンサルタント
●趣味は幸福を担う多くの副産物を生み出してくれます。ジョセフ・マーフィー:牧師、宗教家、著述家
●何か一つ趣味を持たない限り、人間は真の幸福も安心も得られない。どんなものに興味を持とうと、その人の人生は素晴らしいものに変化する。ウィリアム・オスラー:医学者、内科医
●趣味に上手・下手は一切関係ありません。高級もなければ低級もありません。また、人の目を気にする必要もありません。マイペースで楽しい気分で行えることが重要であり、それさえかなえば、十分、立派な趣味といえるのです。植西聰:著述家、産業カウンセラー、心理カウンセラー
引用:趣味に生きる人に贈る名言30選
趣味は人生のオアシス。
上手か下手かも関係なく、自分が楽しめるものが立派な趣味になるのですね。
聞くとますます趣味を見つけたくなる、そんな言葉たちですね。
趣味がない人はつまらない人?趣味を見つける初めの一歩は○○を意識しようのまとめ
今回は趣味を見つけるために、ちょっと違う視点で探してみる方法を紹介しました。
- 自分という人は何が好きなのかを知る
- 周囲の人との縁(えん)を大事にする
事柄ではなく人を意識する。
意外と簡単にできそうですよね。
趣味がない人は趣味がある人と比べると、どうしてもマイナスなイメージで見られつまらない人だと思われがちです。
そして、趣味がないのを苦痛に感じ悩んでしまうのなら、それはとっても損ですよね。
趣味はあってもなくてもいいものです。
でも、趣味がなくてつまらないと悩んでいるなら、今回紹介した簡単な方法から趣味探しを始めてみてはどうでしょうか。
趣味は人生のオアシス。
そして友にもなるもの。
あなたのこれからの人生をいろどり豊かにしてくれる、そんな素敵な趣味を見つけてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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